2023/02/11 17:27

公演関係者のからのコメントや、マームとジプシーがお世話になっている方々より応援コメントを続々といただいております。初めてマームとジプシーを知ってくださった方もいらっしゃると思いますので、コメントをいただいた方との関係性と共に活動報告にも日々紹介させていただきます。

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一田真澄(北九州公演スタッフ)

『cocoon』を初めて観たのは、2015年8月の山口公演でした。マームとジプシーの演劇には、いつも想像のその遥か先を行くような体験がありますが、『cocoon』は、戦争という、今と地続きにあるその時間を生きていた少女たちの痛みが、時を超え、私自身の物語の一部として刻みつけられたような、鮮烈で痛烈な体験でした。2020年、念願の北九州公演を待ちわびながらも、新型コロナウイルスの影響により中止に。そして2022年夏、北九州の地で再び出会った『cocoon』は、更に大きなエネルギーのうねりで、満員のお客様を包み込みました。

マームとジプシーと出会い約10年が経ちます。劇場という空間に生み出される時間の中で、いつも此処ではない何処かへと連れ去り、未知の体験をくれる、旅、のような場所。その根底にはいつも、演劇というものへの深い愛情と、希望を感じています。マームとジプシーの新たな挑戦が、新たな出会いの可能性をひらき、そしてそこからまた、まだ見ぬ旅への一歩、がはじまりますように。

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北九州芸術劇場での初めての公演は、2013年の北九州芸術劇場プロデュース公演「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」でした。

オーディションで出会ったキャストの皆さんと、北九州の街並みを舞台として描いていきました。

その頃から一田さんにはお世話になっており、熱心に公演の様子と人を追って書いてくださっていたブログがとても印象的です。

長い時間をかけて滞在制作をしていたので、劇場におじゃまする度に、2013年に一緒だったスタッフのみなさんと、チームのような雰囲気がいつもあります。美味しい居酒屋さん、市場、喫茶店、飲んだ後に訪れる港など、必ず行く大事な場所もいくつかあり、藤田がキャストやスタッフを公演の度に案内していて、思い入れの強さを感じます。

今回の「cocoon」では、港や街を歩くことしかできませんでしたが、それでも訪れると、藤田自身とても気持ちが落ち着くようです。