★出演者情報②★
岩井崎明戸虎舞保存会様
「雲は龍に従い、風は虎に従う」の故事のたとえにもあるように、古くから虎は、霊妙不可思議な動物として人々から崇められているが、「明戸虎舞打ちばやし」は、国立公園の名勝地岩井崎に隣接する、明戸地区に伝承される郷土民族芸能です。
この岩井崎波路上地区(岩井崎塩田)に、仙台藩伊達家直轄のお塩場があり、今を遡る享保8年2月(1723年)5代藩主・伊達吉村公が巡行のおり、民族芸能「虎舞」が披露されおおいに称賛されたと伝えられています。
航海の安全と大漁祈願は、人々の心としてそのまま反映され、明戸浜はこの地方随一の豊漁の浜であったが、明治29年6月15日、三陸地震の大津波によって、明戸浜の人家(89戸)は、一戸も余すとこなく全滅し、その後、津波から被害を避ける為、浜から内陸部に移動し「杉の下地区」の上に位置することとなり、悲しみを乗り越えて、浜の民族芸能を今に伝えています。
伝統を踏まえ、創意工夫による「虎舞」は、その後、怒涛の「太鼓と手踊り」が一体となり荒波のうねりにも似た勇壮独特なものとなり、災いをねじ伏せる、吉祥の虎として、祭り行事の初午祭り、五穀豊穣・家内安泰・交通安全等を併願しながら、各種行事に上演されております。
尚、平成30年6月12日無民第4号気仙沼指定無形民俗文化財に指定されております。