はじめに
「ブラインドメイク」は、視覚障害者が鏡を見なくても、自分でフルメイクができる化粧療法で2010年に大石華法が開発しました。私はブラインドメイクを教える認定化粧訓練士をしています。
私がブラインドメイクに出逢ったきっかけは、10年前に亡くなった夫が視覚障害者だったからです。視覚障害者を傍で支える家族にしか分からないことがあります。だからこそ私がブラインドメイクを教える価値があると思っています。視覚障害者が笑顔になり、元気になり、社会と関わりが持てるようになり、仕事もできるようになるのです。そのことで当事者も家族も救われます。
目が見えないのにメイクをする必要がある?と思われるかも知れません。しかし、人間は年齢を問わず、障害の有無を問わず、国境を問わず、皆、綺麗になりたいという気持ちは一緒です。
目に障害があることで、身だしなみのひとつであるメイクを諦めた視覚障害者に「ブラインドメイク」を届けたい!メイクをすることで、顔を上げて歩ける、人と話すことができる、もう一度、生きてみようと思える、心の底から笑えるようになるのです。メイクをした自分自身を愛し、自信をが持てるようになると生き方そのものが生まれ変わります。
日本発のブラインドメイクの感動をベトナムの視覚障害者の方々にも知って頂き、体験して頂き、綺麗になって、新たな歩みを踏み出す勇気をもって頂きたい!ベトナムは戦争の影響もあって視覚障害者が日本の約3倍もいらっしゃいます。(ベトナム国統計局「障害者に関する全国調査 2016」によると10万人・総人口の約0.9%・日本の視覚障害は2016年人口1億2700万人に対し「総務省統計局」31万2千人「厚生労働省平成28年生活のしづらさなとに関する調査」・総人口比0.25%)
視覚障害者への教育や技能訓練が遅れており、就労が日本と比較して難しいこともあります。そういった現状から少しでも支援ができないかとベトナム行きを決めました。本プロジェクトはこの熱い想いをこめてスタートしました。
ぜひブラインドメイクをご覧になってください!↓
https://www.instagram.com/p/Cc3vxFzPTeV/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
プロジェクト内容
このプロジェクトでは10月9日にベトナムハノイのセントポール病院のホールをお借りして、眼科医師、看護師、ベトナムの視覚障害者、そのご家族などにご参加いただき、実際にブラインドメイクをご覧いただきます。ブラインドメイクの実演はサブリーダーが行い、ブラインドメイクを見ることが出来ない視覚障害者には言葉で説明をします。
ブラインドメイクは見えない、又は見えにくい方々にお教えしえするメイクですので、その言葉かけがとても大切ですので、それを感じて頂きたいと思っています。
また、ベトナムの視覚障害者の方々との交流も企画しています。ベトナムの視覚障害者団体との繋がりを持つことで、継続してブラインドメイクを広める、足がかりにしたいと考えています。
10月10日は日本でも、東京・木場でブラインドメイクを広めるイベントを開催し、ベトナムからもオンライン又は音声で参加を予定しています。
解決したい社会課題
厚生労働省が発表した「平成27年度の障害者の職業紹介状況」によると、身体障害者全体の就職件数28,003件のうち、視覚障害者はわずか8.2%にあたる2,283件、さらに重度の視覚障害者の就職件数は5%を下回る1,378件と、非常に低い数値になっています。
職業別就職件数を見ると、「あはき業」と言われる、あんま・鍼・灸に従事する専門職が全体の半数以上を占める一方で、オフィスでの事務職にあたる「事務的職業」は、視覚障害者全体では13.4%(307件)、重度の視覚障害者は9.8%(135件)となっております。
10年前と比べて障害者の職務領域が広がる中、伝統的な職業に雇用が偏っている現状が分かります。特に重度の視覚障害者に対しては「目が全く見えない=オフィスでの仕事はできない」という考えが根強く、雇用の妨げになっているのではないかと思われます。
近年のICT技術の発展により、重度の視覚障害者でもPC入力業務などを行うことが可能になり、オフィスワークに従事できるようになっています。画像(ビジュアル)や紙媒体・書類の対応は、電子顕微鏡やルーペを使用するので量が多いと負担が大きくなることもあり、周囲のサポートが必要になりますが、電話やメールによる社外とのコミュニケーションや、語学力を生かした簡易翻訳業務も従事できます。
視覚障害者を理解して頂くことで、より身近に感じ障害の有無に関わらず共生できる社会を目指したいと思っています。
このプロジェクトで実現したいこと
「視覚障害者に笑顔を届けたい!」その一言です。
視覚障害者に笑顔がないわけではありません。しかし晴眼者が中心となる社会で視覚障害者が生きにくさを感じることがあります。自分がどう見られているか分からない状況を想像してみてください。
だからこそ、メイクをして綺麗になることで自信をもって人前にでることができる。このことが大切なのです。ブラインドメイクの素晴らしい所は、自分でフルメイクが出来る。メイクの後に誰かに確認してもらわなくてすむ。当たり前のように聞こえるかも知れませんが、一人で出来ることが自信になるのです。
自信がつくと、やってみよう!と一歩踏み出すことが出来ます。私たちは、そのお手伝いをしています。
このベトナムでのプロジェクトから、オンラインでのブラインドメイクレッスンを行い、ベトナムでもブラインドメイクでメイクが出来る視覚障害者を増やしたいと考えています。
一つ一つは小さいことですが、視力に障害のある方は世界に約22億人。
(WHO2019年視力に関する世界報告より)
22億人が笑顔になったらハッピーです!
さらにその22億人を支える家族は更に多くいます。その家族の笑顔も増えます。
笑顔のネットワークを構築します!
応援メッセージ
★今回のプロジェクトのサブリーダー中島さん(左側)です!
私は、5歳の入院で憧れた看護師になり、眼科の患者を看護していました。7年前に1年間で未だに確定できる病気は分からず失明しました。今まで何不自由なく見えていた日常が一遍しました。泣いてばかりの日々を救ってくれた一つが偶然の『ブラインドメイク』の出会いです。
まず誰の力も借りずに自身で化粧が出来るようになったのは、自信につながりました。化粧して出かけると、「綺麗。これからも化粧したらいいよ!」とお褒めの言葉をもらえると、人に合うのが楽しくなります。おしゃれを楽しんでいた気持ちが戻ってきました。
ブラインドメイクは、笑顔でいる時間や元気をくれています。
2019年には、中国・大連に行く機会をもらい現地の目の不自由な人とブラインドメイクを通して交流し、握手して元気な声で「シェイ・シェイ」と言ってもらえた時は、綺麗になりたいと思う気持ちは世界共通なんだと確信しました。そして、いつもは人のお世話になることが多い私にもブラインドメイクを伝えるという人の役に立つことがあるんだ!と自分を好きになれました。
戦争の影響で目が不自由な人が多いベトナムでぜひとも10月9日に多くの当事者、医療従事者の人にもメイドイン・ジャパンのブラインドメイクを知って頂き、眼科患者のケア向上のお手伝いができれば、とても光栄です。
ベトナムの人にブラインドメイクで笑顔を届ける!という想いでプロジェクトメンバー一同精進して参ります。この活動にぜひともご支援、宜しくお願い申し上げます。
I Love Blindmake!
★今回のプロジェクトのサブリーダー石垣さんです!
美しくなりたい、綺麗になりたいという想いは性別や国に関わらず誰もが持っているもので視覚に障害があっても同じです。ブラインドメイクはそんな想いを叶えてくれ、自己肯定感を高めることのできる技術です。またブラインドメイクを習得した当事者で意見を出し合い、目が見えない、見えにくいだけでなくどんな方にも使いやすいお化粧品[UD(ユニバーサルデザイン)パレット]を株式会社アデランス様ご協力のもと開発しました。
目が見えない、見えにくくてもブラインドメイクとUDパレットでその願いを叶えられることを世界中の視覚に障害のある方々へ私たち当事者の声を通して伝え、笑顔を増やして参ります。
資金の使い道
全体の費用230万円の約半分の100万円を目標にしています。
会場レンタル(500平米)10時~12時(前後2時間) 10万円
スタッフ人件費、10人 10万円(一人1万円)
招待状:500通作成費用 10万円
名刺作成:5名、300枚 1万円
垂れ幕・看板代:30万円
現地バス借り切り 10万円(運転手付き)
視覚障害者サポート 2泊3日(1日24時間)人件費 日本から3名、ベトナム6名 2万円/人18万円
ホテル代 28万円(視覚障害者+サポート人含む)
渡航費 80万円
見学費用(病院、施設、国連など) 15万円(手土産含む)
広報費 10万円
リターン費 5万円
クラウドファンディング手数料10万円
合計237万円
実施スケジュール
7月初旬 SNS投稿により発信
7月中旬 クラウドファンディング開始
10月9日 ベトナム・ハノイ・セントポール病院にて「ブラインドメイクを世界に広げよう」イベント開催
22年10月下旬 リターン発送
22年12月イベント報告会実施
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
1000円 お礼のメールと写真
5000円 お礼のお手紙と写真
10000円 お礼のお手紙と報告会へのご参加
最後に
10年前に亡くなった夫は網膜色素変性症という病気で視覚障害者でした。視覚障害者を傍で支える家族にしかわからない葛藤があります。視覚障害者にとって出来なくなることが多い中、誰の手も借りず、一人で出来ることが何よりも大切なんです!! 「ひとりで出来た!」この感覚により自尊心も高まり、一歩前に進む勇気が持てるようになります。視覚障害者を支えるために家族が離職することもあります。そういったことを減らすためにもブラインドメイクを広めたい。私にしか伝えられないブラインドメイクがあると確信しております。私は、ブラインドメイクを世界に広めたいという思いから「ミセスインターナショナル&ミズファビュラス2022」というコンテストに応募しました。
このコンテストを主催する一般社団法人国際女性支援協会のコンセプト「女性はみんな輝く権利を持っています。「わたしはいいや」とあきらめていい人なんて誰もいないんです。」
この言葉が心に刺さりました。あきらめていい人なんていない、視覚障害者もその一人です。そして、ミズファビュラス50歳台クラスのグランプリ、ベストプラットフォームスピーチ賞、大会主催の桜子賞の3冠を頂き、私の目標に一歩近づきました。ブラインドメイクを世界に広げようプロジェクト2022リーダーとして、ミズファビュラスグランプリとして私を知っていただくことでブラインドメイクが広まって欲しいと心から願っております。
ぜひ、ご支援いただけますと嬉しいです!
チーム/団体/自己紹介・活動実績など
藤江佐知子(ふじえさちこ)
一般社団法人日本ケアメイク協会顧問 認定化粧訓練士
メイクセラピスト
資生堂化粧セラピスト
管理栄養士・料理研究家
産業カウンセラー
一般社団法人日本メンタルアップ支援機構 認定講師
考食師、はまふうどコンシェルジュ
ーブラインドメイクを世界に広げよう!プロジェクト 沿革ー
毎年10月10日「ブラインドメイクの日」とし、視覚障害者がブラインドメイクを通して国際交流を行い、日本の化粧品を通して親睦を深める。
第1回2018年 中国天津にて開催(ウエスティンホテル天津)
第2回2019年 中国大連にて開催(世界音楽文化博物館)
第3回2019年 フランス・パリ(MakeUp in Paris ルーブル美術館
第4回2020年 COVID-19にて、日本WEBにて開催
第5回2021年 COVID-19にて、日本WEBにて開催
第6回2022年 ベトナムハノイ・日本(東京・木場)にて開催予定
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