2013/05/09 20:26
*本文で触れている「モンケン自由帳」が公開されおよそ1時間後のスクリーンショットです

昨夜から「インディゲーム『モンケン』プロジェクト緊急生放送!! どうしてこうなった!!」という番組を始めた。出来るだけ丁寧に『モンケン』やクラウドファンディングを説明しようと心がけたが、僕が大幅に遅刻、モジャモジャ頭の人がパーマに失敗、黒川さんの咳が治らないなどのバタバタで、段取りはぶっ飛び、脱線するわするわ、まぁするわー。ニコ生だし。なにかこう悲壮感すら漂っているかもしれないここでの報告とは違った、ガヤガヤわいわいニコニコもじゃもじゃな楽しい放送だった。運命を決するその日まで毎週水曜夜8時から行なう予定なので、次もよろしくデストロイ!  
昨夜の番組はこちら→http://live.nicovideo.jp/watch/lv136917429

【次回放送予定】
【第2回】2013年 5月15日 (水) 20時 開演
http://live.nicovideo.jp/watch/lv137061603

昨年、ドミニク•チェンさんの『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』を読んでカーッとアツくなったことが『モンケン』をつくるきっかけのひとつだった。創作とそれを享受することが混ざり合ってある体験が作られる。それがゲームの特徴だ。あるゲームをクリア、またはスーパープレイをすると「オレ、すげぇ!」っていう気持ちになるよね。それを感じているの他でもない「オレ」自身。それがすごい。あるゲームをそれぞれの「オレ」が遊び、固有の体験が生まれる。すでにこれが2次創作と言えなくもない。そうしたことを以前から漠然と思っていたのだが、ドミニクさんの本を読んでスッキリした。で、そうしたゲームの特徴をもっと加速し、より多くの可能性を引き出すための方法がこの本で詳しく紹介されている。それがCCだ。CCでの運用を実践するために、僕たちはあたらしいゲームを自分たちで作る必要がある。『モンケン』ではもう始まっている。「100年前から続くインターネット上の秘密結社」IDPWが先日行なったテキストパーティに刺激されて、「モンケン自由帳」をはじめた。はじめたと言っても僕はファイルをひとつ作っただけ。ぜひ覗いてみてほしい。冒頭の強烈なイラストはまだ知らぬ誰かが(勝手に)描いてくれたものだ(ありがとう!!!! いつか一杯おごらせてほしい!!!)。アドレスを公開した直後にババーンと貼られ、その速度とクオリティーにびっくりした! また、(勝手に)マップの設計が始まっている。それにしても「みつこ♡」って誰だよw こうしたことにも「自由文化」のパワーの一端を感じている。もやっとしていたものがドミニクさんの本で焦点が合い、一連の行為の中で確信へと変わりつつある。

「モンケン自由帳」には制限をかけていないので誰が何をしてもいい。砂場で一生懸命作ったお城を乱暴な子どもがやって来てぶっ壊すみたいな事があるかもしれない。それもよしとしている(壊れたら悲しいが)。つねに「いま」は「いま」しかないという事が遊びを通して認識出来る。僕たちは遊びと現実、現実と遊びを反復しながら「オレ、すげぇ!」を「オマエ、すげぇ!」に、そして「みんな、すげぇ!」に拡張していきたいのだ。それは、なぜか? ……なぜだろう。

(報告者:飯田和敏)