はじめに・ご挨拶
初めまして。プロジェクト起案者の政岡と申します。
フリーのエンジニアをとして活動する傍ら、電気自動車向けの製品の開発販売も行っています。
私は普段の移動の足として、BEVであるTesla Model 3を使用しています。
旅行が好きなこともあり、この車を使用してあちこち駆け回っていますが、まだまだEV/PHEV(以下、EVと表現します)を取り巻く環境、特に充電設備は発展途上であると、ひしひしと感じております。
急速充電器の設置台数が少なかったり、普通充電器の設置された宿泊施設はまだまだ少ないなど、EVの充電設備の少なさを常日頃、身をもって体験しています。
2022年5月、日産から軽EVの日産サクラが発表されました。
発売3週間で受注台数が1.1万台を突破し、同年中に納車がスタートしました。
最近では、ショピングセンターの普通充電マスなどでよく見かけるようになりました。
急速充電マスでは、サクラに限らず多くの車種のEVを見かけるようになりました。
そうなると、この国の貧弱な充電インフラは一層逼迫することとなりえます。
今、高速道路上に設置されているEV急速充電器は、連休や週末にはEVの充電待ちが発生することも珍しくなくなって来ています。
1人のEVオーナとして、この問題の解決に協力したいと考えており、今回のプロジェクトをスタートするに至りました。
プロダクトのご紹介
今回、EVの普通充電器を開発するにあたり、家庭用モデルと業務用モデルの2種類をラインナップしました。
家庭用モデルは最大9.6kW、業務用モデルは最大16kWの出力に対応しています。
いずれも最大出力は充電器側で調整することが可能です。
また、複数台設置する際のパワーシェアリング※にも対応しています。
充電中に出力を自動で調整するため、ユーザは特別な操作を行う必要はありません。
充電出力が最適化されるため、限られた電力契約の範囲内で複数車両での充電速度を最速にすることができます。
すべての機種はEthernetでネットワークに接続することができます。
ネットワークに接続することで、PCやスマホから充電タイマー※や充電速度を設定できます。
搭載される機能と各モデルの仕様は、下記の表の通りの予定です。※パワーシェアリング:接続されたEVの台数や要求電力に応じて、最適に最大出力電力を割り当てる機能です。
※充電タイマー:深夜電力料金帯に充電するように、充電開始・終了時刻を設定するなどを可能とする機能です。
こだわり・特徴
この製品は、充電器の製造から設置までをワンストップで行うことで、低コストでの設置を実現します。
また、最大出力も現在日本国内で手に入るEVのどの車種においても最大限の充電性能を発揮できるように設計されています。(業務用モデルのみ、家庭用モデルは9.6kWまで)
今後、国内で入手可能なEVで、充電器の動作試験を行っていきます。
現時点で確認が取れている車両は、以下の通りです。(2023年4月18日時点)
・Tesla Model 3
プロダクト誕生までのお話
私は2021年10月に、Tesla Model 3を購入しました。
この車で、拠点である京都から、北は宮城、南は宮崎まで走り回っています。
そんな中で、EVの充電インフラがとても貧弱であることを、身をもって感じています。
せめて、私の周りからでもEVを取り巻く環境を良くしていきたい、そんな思いからこの充電器の開発に着手しました。
現在、急速充電器は複数社から様々な出力のものが発売されています。
しかし、急速充電器は設置・維持ともにコストがかかり、個人経営の飲食店など中小事業者には負担の大きなものとなっています。
そのため、普通充電器の方が中小事業者にとっては導入しやすく、また飲食など比較的長い時間滞在する場所には普通充電器の方が適していることから、今後のEV充電インフラ拡充の鍵は普通充電器が握っていると考えています。
しかし、普通充電器は最大出力が6kWまでのものが多く、海外メーカの車両はそれ以上の充電出力を受付可能にもかかわらず、充電器側の性能によって充電スピードが絞られている状況です。
そのため、高出力な普通充電器を低コストで提供できれば、より多くの場所に設置可能で、より良いEV社会を構築できると考え、このプロジェクトを進めています。
現在、特に地方においてはEV充電器の数はまだまだ少なく、都市から地方を訪れた人たちは、急速充電器を多用して移動しているのが現状です。
大手ショッピングセンターのように、普通充電器が大量にかつ至る所に設置されていれば、食事の最中や宿泊時に充電でき、限られた数の急速充電器を有効に活用できると考えています。
2022年春に試作をスタートし、同年秋には製品版の初回ロットを2機、お客様の元へ納品しました。
より多くの場所に本製品を設置し、充電インフラの拡充を目指すべく、量販・販促体制を構築すべく、本プロジェクトをスタートしました。
試作版充電器。製品版に実装予定の回路を使用しての電力供給、車両との通信ができることを検証しました。

初回ロットの充電器。2台で連動運転しています。
リターンのご紹介
各リターンの金額と内容は以下の通りです。
なお、本プロジェクトは日本国内の充電網発達を目標とした事業の一環として展開しております。
そのため、安価な充電コンセントの設置プランもご用意しました。
また、充電コンセントの設置プランの中には、将来9.6kW級の充電器を設置することを見越して、あえて大容量のケーブルで分電盤から配線を行うためのプランもご用意しております。
将来EVをファーストカーとして利用される際、配線の引換工事をせずに大容量充電器が設置可能なため、段階的に電動化を進めたい方におすすめです。
設置工事に関してのご注意
・設置工事は、第二種電気工事士の施工可能範囲(受電電圧600V未満)の施設にのみ可能となります。
・設置費用には、必要な資材の費用、交通費、機材費が含まれます。
「テスラ車向け 発煙筒・非常信号灯ホルダー」は、既に販売している製品となります。
https://www.kemarin.tech/products
「テスラ車用 SAE J1772 アダプター ロック」は、今回のリターンのために新たにご用意した、テスラ用のJ1772アダプタのイタズラ防止用ロックパーツとなります。
このパーツを使用することで、他のEVと同様に、普通充電器を第三者が勝手に抜くことができないようロックできます。
製品情報・仕様
独自の課金システムを開発中です。導入には別途ハードウェア(開発中)の購入が必要になります。
スケジュール
2022年10月:製品版仕様確定
2023年2月:製品版パーツ調達先確定
2023年5月末:クラウドファンディング終了
2023年6月:販売用Webサイト開設(開発・運営は自前)
2023年6月〜8月:リターン向け充電器の製造
2023年9月:家庭用モデル順次納品(設置工事)スタート
2023年10月:業務用モデル順次納品(設置工事)スタート
※ 必要資格(第二種電気工事士)は2023年4月時点で取得済み
生産者紹介
起案者:政岡恵太朗
9歳の頃より、国際的なロボット競技会「RoboCupJunior」に参加。
この競技の年齢制限である19歳まで参加。
ロボットのハードウェアからソフトウェアまでを一手に製作するノウハウを学ぶ。
2018年に個人事業として、組み込み向け電子回路やミニチュア機械部品などの設計・製作を開始。
2019年からは演劇向けの中規模ロボットの設計・製作の受託を開始。
2020年からはサーバサイドのソフトウェアの開発業務も受託を開始。
2021年からは、それまで行って来た開発経験をもとに、ハードとソフトの両面を一手に担うエンジニアとして、イベント会場・施設などのシステム設計・構築を行う。
2021年10月よりTesla Model 3を愛車に迎え、日頃の足として活用するも、国内の充電インフラの弱さを痛感。
これまでの経験を活かして、自らも充電インフラの改善に貢献しようと、EV向け普通充電器の開発に着手。
本事業のため、第二種電気工事士の資格も取得。
Q&A
Q:資金の使い道は?
A:リターンのための充電器の製造及び設置の費用、販促、量産体制に向けての準備資金
Q:設置は誰が行うの?
A:起案者自らが赴いて設置を行わせていただきます。
Q:海外でも設置してもらえるの?
A:海外への設置作業はお受け致しかねます。
Q:保証期間について?
A:ケーブルの損傷など、経年劣化等に伴う故障を除き、5年間保証付きです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<変更履歴>
2023.05.09 リターン内容の表記ミスを修正、リターン追加、プロフィール追加
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