このプロジェクトを進めていくうえで、自分が儲かる何かを作らないと自らはジリ貧になっていくことは明確だったので、何かを作ろうと思っていたところから数々の返礼品が生まれました。
支援者と支援を受ける側が、win-winになるだけではなく、ぼく自身もwinになる必要がある、そう思ったのです。いわゆる滋賀の近江商人の「三方よし」のことかもしれません。
ニジェールの村を訪れた際に、日本と繋がっているからこそ何かできないか、村人に聞き込んでみたり、散策してみたり、腰の骨が折れていて激痛に耐えながら隣の村やマーケットなどにも市場調査に出かけました。
大きな街には、たくさん品物はあったのですがどれもこれも輸入品。
布を使った製品もたくさんありましたが、想像できる何かではなく、想像出来ない何かを作りたいと思っていた僕は、諦めずに何度かマーケットへ通ったところ、赤と黄緑色の実がゴロゴロと売っていたところを発見しました。
「これは何?」と聞いてみると、「コーラナッツ」と言う答えが返ってきました。
「コーラナッツ」は西アフリカ原産で、僕が以前に住んでいたベナンの村でもよく見かけていたので存在は知っていました。
なので「こんな乾燥地域にもコーラナッツがあるのか」とサンプルに3つほど買って村に買って帰ってみることにしました。
そして、オマルをはじめ村人たちに相談すると、この地域でも昔から薬草的な使い方で使っていたということがわかりました。
クラフトコーラは、日本でもブームになったことがあり、生産地から輸入をやっているところは稀なので「これを自社で作って、販売してみよう!」と思い立ち、帰国後にアフリカで栽培されているモノや既に輸入されているものを掛け合わせ、何度もテストを重ねて、納得のいくレシピが出来たので今回、クラウドファンディングの返礼品として用意することができたのです。
さらにアフリカ原産の原料に限りたいので、タンザニアにスパイスの買い付けまではじめるこだわりっぷり。笑
なんと言ってもパッケージは京都のFarmoonというお店でたまたまお会いした大森さん。そして文字は新しい村に移住する予定の子どもが一生懸命書いた文字を組み替えてロゴを作ってみてみました。コーラナッツとロゴのデザイン費として、これが販売されていくと村に収入が入っていく仕組みになっています。
現在は、写真展やイベントで飲んでいただいたりしていますが、大変好評いただいております。
ECでの販売も予定していますが、来年以降になるので早く飲みたい!と思われている方には、オススメする返礼品の1つになっています。炭酸で割って飲むだけでなく、チャイシロップとしてもお使いいただけます。