はじめに・ご挨拶
初めまして、このイベントを主催する「京都国際舞踏祭実行委員会」の理事長を務める「桂勘/かつらかん」と申します。 私は1948年2月12日京都三条大橋の東、お寺の鐘を子守唄に育ちました。京都生まれで団塊の世代である私は○X式教育を嫌って答えの出ないものが好きな性格となりマイナーな音楽の道を歩みました。
そして、当時一世を風靡した、長谷川きよしに憧れて「音楽」活動の途中、1979年偶然 白虎社という「舞踏集団」に入団することとなり、インドネシア〜東南アジア舞踏キャラバンを経て1981年に退団、同時に稀有な照明家 故 船阪義一 氏の薫陶を受け、京都芸術文化会館で舞台と人生を学ぶ機会を得ました。
私は、インドネシアでの体験から、ダンスも明かりも料理も「音楽」そのものであることを信じています。そしていざ照明家への志の途中、奇しくも「デヴィッド・ボウイ」の舞台が私を再びダンスの世界に引き戻しました。以後、一直線、さまざまな先輩、師匠、弟子、観客に助けられ現在もダンスの世界を登っています。
私は幸運にも、国際交流基金の度重なる助成のお陰で20年近く東南アジアをダンス行脚、結果、ジャワ島のソロやジョクジャカルタの呪術師や宮廷舞踊家から見えないもの、聞こえないもの、そしてマイノリティーへの眼差しを教えられ、また、「伝統の継承とその現代化」に深く関心を持つようになりました。
令和元年、幸運にも京都市から芸術賞をいただき、私は恩返しをしなければと腰を据えて京都の文化のフリンジを耕す決心をしました。幸い私の40年近い舞踏行脚で多くの芸術家と知り合う機会に恵まれ現在に至っています。
思うに、京都は平安遷都以来多くのまれびとが行き交う、「歴史の舞台」に違いありません。この京都で一人のダンサーとして次の世代に何を受け取ってもらえるか? 私の終活を考え続けています。
このプロジェクトで実現したいこと
コロナ禍の中、3年近くも叶わなかった海外のダンサーの招聘を、満を持して準備してきました。エネルギーにあふれた生の舞台の良さを観客の皆様と実感すること、そして海外のダンサー達と磨いてきた国際共同作品をお見せしたいと思っています。なかんづく、ウクライナのダンサーが無事に空港に降り立つことを祈りつつ。
さて、この5日間の公演の後、毎回ダンス評論家や研究者、ダンサー自身、そして観客を交えたアフタートークもハイライトの一つです。自由闊達に意見を述べ合い、このプロジェクトの参加者すべてに国際ダンスフェスティバルの醍醐味を味わっていただきたいと思います。
プロジェクトをやろうと思った理由
私の故郷 京都で国際ダンスフェスティバルをやりたい。海外のダンサーに京都の狭い道を歩いて感じてもらいたい。
世界には3つの大きなダンスフェスティバルがございます。スコットランドの「エジンバラ」、フランスの「アヴィニョン」、オーストラリアの「アデレード」など独特の雰囲気を持っています。今でこそ世界的な芸術祭ですが、発足当時は少人数の有志の一室から始まったと聞いています。
国際芸術祭の魅力は語るに尽きませんが敢えて言えばダンスの場合、国、言葉、ジェンダーやあらゆる社会が作り出す壁を軽々と飛び越えてしまう。
ダンサーが踊るとき肉体は無意識のエネルギーを放ち、放たれた空間は、あたかも木々を通り抜ける風の音・深い海の静寂・日没の一瞬に消え入る不安な長い影となり、私たちの無意識の記憶が開かれます。つまり胎児の夢の世界を飛ぶのです。
肉体の限界を競うオリンピックにも似ていますがダンスに勝敗は無縁です。さらに「美」も重要ですが私たちがお見せしたいダンサーの作品は「美」の問題ではありません。そこには時として忘れていた「正直さ、無垢」に行き当たる事です。
私たちは過去二回の京都国際舞踏祭を通じて、肉体の「正直さ」に遭遇して心が揺さぶられ、時として意味もなく目から、いや、心から、涙がこぼれ落ちていることに驚きました。この一瞬の何かを越える体験を共有したいと思います。
これまでの活動
2019年全てを中断
2020年:再起を賭して試行錯誤開始 コロナ禍にもめげず無観客配信プレイベントを続行 KYOTO BUTOH NIGHT シリーズで最も苦しい時期を過ごすもダンサーや音楽家・スタッフ・劇場オーナー、命懸けで来場された観客の情熱に奮い立つ。
公的機関の支援も忘れません。
2021年 KYOTO DANCING BLADE シリーズ 徐々に観客が戻り始める
そして、2021年12月15日~19日 KYOTO DANCING BLADE #3 文化庁助成事業 AFF1
資金の使い道
出演費 ・劇場代 ・稽古場代 ・音響、照明、制作、舞台監督などの人件費 ・作曲依頼 ・大道具、小道具などの舞台装置代 ・配信・撮影代 ・チケット購入システム代 ・リターン品制作費・CAMPFIRE手数料(17%+税)
リターンについて
以下の12段階のリターンを予定しています。ほとんど全てのリターンはご観覧チケットとリンクしているため、e-mailでのご連絡が必須となります。特にリターンお申し込みの支援者の方はその内容を再確認いただきますようお願いします。
特に、¥5,000のチケットリターンはそれぞれの日が指定された限定的な④~⑧の 日程 選択チケットです ご注意ください。
例えば、④の支援者宛チケットは12月14日以外には 原則 日程変更できません。したがって、すべてメールでの予約確認をさせていただきます。客席が1日70~80席程度ですので特に12月に入ってからのチケット観覧リターンはチケットがすでに予約売り切れという可能性もあるため、<kyotobutohfes3@gmail.com>から, 必ずご確認のメール連絡をさせていただきます。
必ず、予約確認のメールを差し上げますので迷惑メール対策などにご注意いただきたいです。ご心配なご支援者は電話での対応もいたしますのでご自身の電話番号もお知らせくださいませ。また、自由にご質問や意見も歓迎です。
また、リターンの公演ダイジェスト版は編集に1ヶ月半程度、本公演の限定編集版は2月末までの時間をいただきたいです。最終送付予定は2023年2月末です。
①500円
・email にてお礼状を送付(貴方様の応援の気持ちを示してくださったことに感謝いたします)
②1,000円
・email にてお礼状
・公演5日間の電子パンフレット 送付(参加ダンサーの履歴など、より身近に感じていただきたく存じます)
③3,000円
・email にてお礼状
・公演5日間の電子パンフレット 送付
・舞踏祭特製Tシャツ1枚郵送(M,Lからサイズをお選びください ※住所をお忘れなく)
④5,000円 限定12月14日(水曜日)(40名様 限定) 開演時間は19:00〜
・公演観覧12月14日限定のチケット、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ1枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
⑤5,000円 ※限定12月15日(木曜日)(40名様 限定) 開演時間は19:00〜
・公演観覧12月15日限定のチケット、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ1枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
⑥5,000円 ※限定12月16日(金曜日)(40名様 限定) 開演時間は19:00〜
・公演観覧12月16限定日のチケット、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ1枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
⑦5,000円 ※限定12月17日(土曜日)(40名様 限定) 注)開演時間は18:00〜
・公演観覧12月17日限定のチケット、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ1枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
⑧5,000円 ※限定12月18日(日曜日)(40名様 限定) 注)開演時間は18:00〜
・公演観覧12月18日限定のチケット、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ1枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
⑨20,000円 (10名様限定)注)土日は開演が18:00〜と1時間早く始まります。
・全5日間の通しチケット1枚、メールにて予約受付済みを通知いたします(チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ2枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
・ドリンクチケット2枚 (ご来場時にお受け取りください)合計50席
#10) 50,000円 (10名様限定)注)土日は開演が18:00〜と1時間早く始まります。
・全5日間の通しチケット1枚(メールにて予約受付済みを通知いたします。チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ2枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
・ドリンクチケット5枚
・第三回京都国際舞踏祭2022のダイジェスト版ビデオのDVD一枚40分程度(2023年1月末仕上がりを予定)
合計50席
#11) 100,000円 (5名様限定)注)土日は開演が18:00〜と1時間早く始まります。
・全5日間の通しケット2枚(メールにて予約受付済みを通知いたします。チケットは当日受付で準備しています)
・舞踏祭特製Tシャツ3枚(M,Lからサイズをお選びください ※当日受付でお渡しします)
・ドリンクチケット10枚
・第三回京都国際舞踏祭2022 ダイジェスト版ビデオ映像のDVD1枚40分程度(2023年1月末仕上がりを予定)
・特定希望公演日1日(例:12月14日の全公演)の編集版限定URL映像送付またはDVD 90分程度(お届け予定2022年2月)
合計50席
#12) 300,000円 (2名様限定)注)土日は開演が18:00〜と1時間早く始まります。
・全5日間の通しチケット2枚 ※座席指定可、(メールにて予約受付を確認させていただきます)
・舞踏祭特製Tシャツ3枚(M,Lからサイズをお選びください※当日受付でお渡しします)
・ドリンクチケット10枚
・第三回京都国際舞踏祭2022 ダイジェスト版ビデオのDVD1枚40分程度(2023年1月末仕上がりを予定)
・全5公演(12月14日~18日)の映像編集版限定URL送付またはDVD 5枚:
1公演あたり90分程度(お届け予定2022年2月末日)
合計20席
参加 音楽家 飛び入りもあります
実施スケジュール
【スケジュール】2022年
8月 アメリカ:シアトル、サンフランシスコで国際共同制作のリハーサル。
9月 参加ダンサーの最終調整・チラシ、ポスターの制作
10月 クラウドファンディングの募集開始、委託振付家のリハーサル開始、
Zoomによるワークショップとリハーサル開始
11月 宿泊施設の手配完了、情報宣伝の強化、海外参加者のビザ取得手続き完了、
ダンス評論家、研究者との最終打ち合わせ。
12月初旬 受入準備、国内外参加者の交通手段の再確認、技術スタッフ会議、配信テスト
12月12日 劇場での舞台制作、照明吊り込み、音響デザイン、オンライン配信リハーサル、
快適な楽屋の整備, 全体ミーティング、コロナ対策最終チェック
12月14日 観客誘導再確認、ゲネプロ、本番開始
12月18日 公演終了、打ち上げ、19日舞台バラシ
最後に
舞踏というダンス芸術は1959年に土方巽、大野慶人のデュエットで、三島由紀夫の小説「禁色」のタイトルを借用したスキャンダラスな作品が発端と言われています。その運動は60年代〜70年代を駆け抜けて戦後勃興した前衛芸術運動を牽引し、すでに60年の時を経て世界の舞踊界に大きな影響を与え続けています。
ダンスワーク主宰の 故 長谷川六氏曰く、「ダンスは肉体で表現し、舞踏は肉体を表現する」舞踏は自分自身の踊りの発現、ダンス技術よりはその人の肉体が見える。あるいは「肉体のシュールレアリズム」と名付けられ不可解で答えの出ない内面に食い下がろうとします。
ダンサーが舞台に立つ時 観客は共に夢を共有します。なぜならダンスは「夢」でできているからです。そしてダンサーの願いは観客の夢の一部であることを祈りながら踊り、舞うのです。しかし、出演ダンサーには「舞踏のスタイル」を拒否するダンサーもいます。このプロジェクトは「ダンス」とは何かを問い続けて参ります。ご参加ご支援をお待ちしています。
拝
桂勘
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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