先日、ポスター掲示でお伺いしたBEE COFFEEさんへ、お約束してあった「ローズウィンドウ」を展示作品としてお渡ししてきました。
飾って頂いたのは、螺鈿細工のジュエリーBOX
螺鈿細工(らでんざいく)とは、光や見る角度によって虹色に輝く貝殻を一枚一枚切り抜き、薄く磨いて柄や模様を表現する技法のことです。
螺鈿の歴史は古く、紀元前3000年頃のエジプト文明にまで遡ります。日本には9世紀頃に伝わり、奈良時代や平安時代に広く流行したそうです。
まるで宝石のように美しい輝きを放つ螺鈿の輝き。ひとつとして同じ形のない貝殻一つ一つに向き合う職人の丁寧な技が、螺鈿の宝石のように美しい光沢を生み出しました。
時代を超え、国境を超え、長く受け継がれ愛される文化芸術の美しさの中には、それを生み出した職人の知恵や技術、それらを大切に守ってきた人々の想いや歴史までもが刻まれています。
1枚のローズウィンドウ作品。ただ観るだけ、作るだけで終わらすに、作品に込められた深い部分を探ってみるのも面白いですね。