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バイク小説短編集「Rider's Story 」シリーズ3冊目を出版したい

バイク小説家武田宗徳の個人出版「オートバイブックス」より、シリーズ3冊目にあたる、バイク小説短編集「Rider's Story ライダーズストーリー アクセルはゆるめない」を出版するプロジェクトです。どこにでもいる一人のライダーの日常、その小さなドラマが1冊に20から30話ほど詰まった短編集です。

現在の支援総額

558,000

111%

目標金額は500,000円

支援者数

80

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/08/01に募集を開始し、 80人の支援により 558,000円の資金を集め、 2022/08/31に募集を終了しました

バイク小説短編集「Rider's Story 」シリーズ3冊目を出版したい

現在の支援総額

558,000

111%達成

終了

目標金額500,000

支援者数80

このプロジェクトは、2022/08/01に募集を開始し、 80人の支援により 558,000円の資金を集め、 2022/08/31に募集を終了しました

バイク小説家武田宗徳の個人出版「オートバイブックス」より、シリーズ3冊目にあたる、バイク小説短編集「Rider's Story ライダーズストーリー アクセルはゆるめない」を出版するプロジェクトです。どこにでもいる一人のライダーの日常、その小さなドラマが1冊に20から30話ほど詰まった短編集です。

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はじめに・ご挨拶

こんにちは。静岡県藤枝市在住の武田宗徳と申します。

バイクの登場する物語を書くようになって、かれこれ20年以上になります。

20代の頃、当時夢中になっていたバイクを題材に物語を書いて、バイク雑誌に掲載してもらったことがきっかけで書き続けています。2002年から、バイク小説のフリーペーパーを制作、配布を開始しました。こちらは現在も継続しており、北は青森から南は熊本まで、全国に配布協力店がございます。

このフリーペーパーを手に取った静岡県内の出版社の方からお声掛けいただき、2008年には本を出版することができました。自費出版という形でありながら、3回増刷となり、2011年には同じ出版社から2冊目も出版していただきました。こちらも増刷となり、ありがたいことに、1冊目、2冊目を合わせて、少なくとも5000部を売り切ったことになります。

その間、バイク雑誌にスポット掲載や短期連載などさせてもらいながら、ラジオの朗読や、舞台の脚本などにも使ってもらえるようになりました。2018年、個人出版「オートバイブックス」を立ち上げ、同年にバイク小説短編集「君のいない青春」を小部数発行しました。(こちらは既に完売です)

2019年にサラリーマンとの二足のワラジ活動から独立、フリーランスとなり、バイク雑誌の連載もゲットしました。

同年、新装改訂版「バイク小説短編集 Rider's Story 僕は、オートバイを選んだ」を、翌2020年には新装改訂版「バイク小説短編集 Rider's Story つかの間の自由を求めて」を、個人出版「オートバイブックス」より出版しました。

バイク小説短編集 Rider's Story 僕は、オートバイを選んだ
2019年 5月 1日発行 B6版 二段組 128ページ
定価1200円(税別)ISBN 978-4-9909810-1-3 

バイク小説短編集 Rider's Story つかの間の自由を求めて
2020年11月20日発行 B6版 二段組 112ページ
定価1000円(税別)ISBN 978-4-9909810-2-0 

(プロジェクト起案者本人の運営する個人出版の書籍です)


収録作品抜粋「隣のお兄ちゃん」

 隣の家にはいつもピカピカの赤い大きなオートバイが停めてあった。ボクがこの町に越してきて、真っ先に目に入ったのが、その赤い大きなオートバイだった。

  日曜日、サッカーボールを持って外に出たら、赤いオートバイが道路に出ていた。水浸しになっていた。しばらくすると、お兄ちゃんがボロ布を手に持って出てきた。

 「何してるの?」

 ボクはお兄ちゃんに聞いた。

「洗車だよ。洗ってんの。人間と同じで体洗うんだ。じゃないと、こいつ機嫌悪くなっちまう」

「ふーん」

「君、名前は?」 

「太一」 

「いくつ?」 

「十才」 

「そうか、よろしくな」 

 もっと話したかったけど、お兄ちゃんはそう言ってオートバイを洗い始めたので、ボクはサッカーボールを持って公園へ行った。  

 次の日曜日の朝、布団の中で「ブオン、ブオン」という音が外から聞こえてきて目を覚ましたボクは、ハッとしてパジャマのまま急いで外へ出た。顔全体を覆った白いヘルメットをかぶったお兄ちゃんが赤い大きなオートバイに跨って、エンジンをふかしていた。黒い革ジャンと革パンツもかっこよかった。

「お兄ちゃん! 出掛けるの?」

 ボクは排気音に負けないよう大きな声で言った。

「おう、ちょっとな」 

「ボクも乗りたい!」

「また今度な」 

「絶対だよ!」

「おう、じゃあな」 

 そう言うと、お兄ちゃんは激しい排気音とともにあっという間にこの先の交差点まで行ってしまった。お兄ちゃんは体を右に傾けて、交差点から姿を消した。

 一瞬の出来事だった。赤いオートバイに跨って走り去っていったお兄ちゃんの姿が印象的だった。家に戻ってからも、ボクの耳にはあの排気音が残っていた。 

 しばらく経ったある日曜日、隣のお兄ちゃんはまたオートバイを道路に出して何かしていた。ボクは近づいて、声をかけた。 

「今日は何しているの?」

「ん? オイル交換とかね」 

「ふーん。ねえ、このバイクの名前は?」 

「ニンジャ……」

「忍者! 変なの!」 

「もうすぐ終わるから、そしたら、ちょっと乗ってみるか?」

「本当!」 

「ヘルメットはもう一つあるから」  

 お兄ちゃんは作業を終えると自宅に戻り、ヘルメットを二つ持って出てきた。

「いいか、オレの腰をしっかりつかんでいるんだぞ。体は動かすな。自分は荷物になったつもりでいればいい。十才だもんな、大丈夫だよな」

「なんか、緊張しちゃうな」

「怖いなら乗らなくてもいいんだぞ」 

「乗るよ! 怖くないよ」 

「大丈夫、飛ばさないから」

 ボクはヘルメットをかぶり、お兄ちゃんの手を借りてオートバイの後ろの席に跨った。腰にしがみつく。 

 赤い大きなオートバイはゆっくりと走り出した。


「オートバイに乗ってねえ、海まで行ったよ!」 

 ボクは夕飯を食べながら、興奮してお母さんに話した。夕飯は好物のオムライスだった。ケチャップで字を書くのが好きだ。 

「曲がる時は傾くんだ。スリルがあるけど、でもそれが気持ちいいっていうかさあ!」

「太一、海まで行ったの?」 

「そうだよ」

「オートバイの後ろに乗って?」

「そうだよ」 

「信じられない!」  

 お母さんは右手でおでこを押さえた。

「いい、太一。もう隣のお兄ちゃんと遊んじゃダメよ」

「え?」

「お話しても、会ってもダメ」 

「……」 

「何考えているのかしら。まだ小学生の子供をオートバイの後ろに乗せたりして。本当、危ないわ。太一、もう会っちゃダメよ。いいわね」

「……はい」  

 お母さんの言う事は守らなければならなかった。

 次の日曜日、お兄ちゃんはまた道路で洗車していたので、ボクはそっと近づいて言った。

 「ねえ、お兄ちゃん。ボク、もうお兄ちゃんと遊べない」

 「ん?」

 「お母さんに言われた。もう話しても、会ってもダメだって」

 「……そうか、オートバイに乗って海に行ったから」

「ごめん」

「何謝ってんだよ。悪いのはこっちのほうだろ。ごめんな」  

 お兄ちゃんの顔をまっすぐ見ることが出来ない。お兄ちゃんはどんな顔をしているのだろう。 

「お兄ちゃん、ボク……」

「ん?」

「ごめん、ごめん……」

 何故だか涙が出てきた。ぽろぽろと流れてきた。自分でも訳がわからなかった。

「なんで泣くんだよ。太一は悪くないよ。オレが勝手に海につれてったから。なあ、泣くなよ」 

「うん……」

「ほら、一緒にいるところをお母さんに見られたら、また怒られるぞ」

「うん……」 

「またいつか、忘れた頃に乗せてやるよ!」 

「うん!」  

 ボクは精一杯の笑顔を返すと、お兄ちゃんに背を向け、家に帰った。

 それから、しばらくお兄ちゃんとは話す事も会うこともなかった。

 どれくらい経った頃だろう。いつのまにか、あの大きな赤いオートバイもお兄ちゃんも見かけなくなった。仕事が転勤になったのか、それとも、もしかしたら結婚して家を出たのかもしれない。

 それでもボクは忘れない。

 赤いオートバイに跨る革ジャンを着たお兄ちゃんの姿を。

 おなかに響く激しい排気音を。

 お兄ちゃんと一緒にあの赤いオートバイに乗って海まで行ったことを。


 おわり


このプロジェクトで実現したいこと

バイク小説短編集「Rider's Story」のシリーズ3冊目にあたる「アクセルはゆるめない」を年内に出版したいです。
小部数発行した「君のいない青春」の改訂版ではなく、新たな作品群で構成する短編集を考えています。

バイクが何故楽しいのか。バイクにまつわる小さな物語を書き続けながら、その理由を探していました。だけど、最近になってその明確な答えなんて無いと気づきました。バイクには、色々な楽しみ方があって、それは一言で言い表せない。だからこそ、物語という形で遠回しにでしか、バイクの良さをうまく表現できなかったんだ、と。

楽しいものは、楽しい。ただそれだけなんだ、と考えるようになりました。

バイクという乗り物は、風雨にさらされて、夏は暑いし、冬は寒い。荷物も満足に乗らないし、基本は一人で乗ります。便利さや快適さからは程遠い乗り物です。それでも、乗っている人、乗ろうとする人はたくさんいます。

それは、楽しいから。それだけの理由で多少の苦痛を受け入れても乗るんです。

バイクを題材にした短編小説のネタが尽きないのは、そんな乗り物だからなんだと思っています。

楽しい時間は、幸せな時間とイコールだと考えています。だから楽しい時間がたくさんあるほど、幸せな時間が多くある、幸せな生き方をしている、豊かな人生を送っている、と考えます。楽しい時間というのは、生きていくのにバランス良く必要だと思っています。

楽しむだけの乗り物バイクが、人生を少し豊かにしてくれるかもしれない。

そんな想いを込めて、短編小説という形で遠回しに伝えていく活動を、20年以上にわたって続けています。

個人出版・オートバイ専門書店のオートバイブックス


プロジェクトをやろうと思った理由

バイクの登場する古書店を運営しています。実店舗はありません。インターネットショップでの販売の他に、バイクイベントや喫茶店などの軒先で出張販売をしています。バイクの登場する小説や漫画、実用書などの古本と一緒に、自分の著書を並べて販売させてもらっています。

出張販売では読者の皆様に直接お会いすることができます。貴重なご感想を頂くこともあります。本は読まないけどバイクが好きだから、と購入して頂き、本が読めるようになりました、と嬉しいご報告をしてくれたお客様が何人かいらっしゃいます。バイクが好きな人に、本も好きになってもらいたい。また逆に、本が好きな人に、バイクにも興味を持ってもらいたい。そんなきっかけをつくれたら、と思っています。

最近になり、既刊本の読者の皆様から「新しい本はいつでますか?」とのお声をたびたび頂きます。最後の著書発行以降の小説発表作品数から、もう1、2冊くらい出せるはず、と読者の方にご指摘を頂くこともありました。

3冊目を楽しみにしてくれている読者の方が思いのほか多くいらっしゃることを、特にここ最近になって、ジワジワ、ヒシヒシと実感しています。ありがたいことです。なんとか、そのご期待に応えたい。

タイミングとしては、今年だと考えます。このタイミングを逃してはならないと思っています。

目標達成した暁には、シリーズ3冊目を世に発表し、既存の読者様をはじめ多くの方に読んでほしいです。

今回、クラウドファンディングでご支援を募集するという形をとることに致しました。
どうか、ご支援、ご協力をよろしくお願い致します。


資金の使い道

新刊著書は、B6版二段組128ページ、1000部発行を予定しています。
装丁デザイン費、印刷費を含めて、出版費用に500,000円みています。
こちらに当てさせて頂きます。


リターンについて

シリーズ3冊目となる「バイク小説短編集Rider's Story 〜アクセルはゆるめない〜」を基本とします。


既刊著書2冊との組み合わのセット。

オリジナルTシャツとのセット(限定50セット)


《オリジナルストーリーを制作》(限定3つ)

あなたと、あなたの愛車をモデルにオリジナルショートストーリーを制作します。メールなどリモート打ち合わせののち、2000〜3000字程度のボリュームで、バイク短編小説を書き下ろします。ご要望はお聞きしますが、内容については原則、お任せさせてください。完成後、あなたにお送りし、読んでもらったのち、現在も続けている「バイク小説のフリーペーパーRider's Story」に掲載させて頂き、全国の協力店に配布します。以降発行予定のシリーズ刊行書籍に収録される可能性も大いにあります。

《オリジナルストーリーショートバージョン制作》
新しくショートバージョン2000字以内のリターンを設定いたしました。リーズナブルになっております。(2022.8.12)


《ショートムービー制作》(限定2つ)

あなたとあなたの愛車を主人公にしたショートムービーを制作します。セリフなし、顔出しなし、特別な演技もなし、で成り立つショートストーリーです。あなたのシルエットやバイクの車種に応じてベースとなるストーリーを選定します。撮影日を決めて、私が撮影に行きます。ショートムービーに登場するのは一人のライダーと一台のバイクです。愛車を走らせているあなたの動画を、5分程度のショートストーリーにまとめます。ご要望はお聞きしますが、原則、お任せさせて下さい。別途、交通費(等)を頂戴します。

参考ショートムービー 娘から父への手紙


《Rider's Story プロモーションビデオ出演》(限定3つ)
 新しい映像制作のリターンを設定しました。リーズナブルになっております。(2022.8.12)
 あなたとあなたの愛車をだけで構成するRider's Storyプロモーションビデオを制作します。撮影日を決めて、私が撮影に行きます。愛車に乗って走っているあなたの動画を、半日〜1日かけて撮影し、その映像に言葉と音楽を添えて、2分程度のPVに編集させて頂きます。ご要望はお聞きしますが、原則、お任せさせて下さい。撮影は一日で終わらせますが、丸一日かかるかもしれません。別途、交通費(等)をいただけると幸いです。

参考 Rider's Story PV 「ケチつけんじゃねー」




実施スケジュール

9月より印刷会社に出版予定の連絡、装丁デザインの制作着手。

10月、初稿完成。見直し、修正。10月末までに入稿。

11月21日 初版第1刷発行。



最後に

オートバイと関わることで生まれる、切なくも熱いドラマ。

どこにでもいる一人のライダーの日常を描く。

あの日を思い出す。また乗りたくなる。

バイク乗りで、よかった。


※今回のプロジェクトで出版する書籍は個人出版オートバイブックスより出版します。

※本文の画像や動画はオートバイブックス代表武田宗徳が制作したものであり、著作権については問題ございません。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

支援に関するよくある質問

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最新の活動報告

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  • バイク小説Rider's Storyシリーズ3冊目出版プロジェクト、おかげさまで目標達成することができました。改めまして、たくさんのご支援、本当にありがとうございました。ホッとしましたが、一息ついている場合でもありません。数日前から原稿をもう一度見直しながら、今できる手配を進めております。目標達成は3日ほど前になりますが、以降も、恐縮ながらご支援を頂いております。追加のご支援を頂けますと、新刊著書の装丁や発行記念イベントにかかる費用に回すことができます。募集はあと1日でございます。何はともあれ、出版できることになって本当に嬉しいです。本当にありがとうございました‼ もっと見る
  • クラウドファンディングで目標達成して新刊を出版できること、じわじわと実感しています。今日の出張販売でも、支援してくれた常連のお客様が何人か来てくれて、「おめでとう」の言葉をいただいてしまいました…。『応援しています』と支援してもらえるということ。このご時世、誰もが余分なお金など持ち合わせていないと思うのですが、割りに合わない額の支援をしてもらえる…。何故なのだろう…と、少し考えてしまいました。ご支援をいただいた人たちの半分かそれ以上は、実際に会ったことのある人たちでした。出張販売でお会いした人たち。イベントやご挨拶に行った先の人たち。遠い場所へも行きました。それだけでなく、高校時代や大学時代の同級生、地元の知り合い、バイクに関係ない人もいました。会ったことのない人は僕の本を読んだことのある人なのでしょう。公にご支援を募集した結果、こんなにたくさんの人たちが、僕を助けようとしてくれました。僕のこれまでやってきたことは、このためにあったと思ってしまうくらい、グッと込み上げてくるものがありました。皆さんへの恩返しは、よい本をつくること、できることはそれしかありません。昨日から原稿を見直して、微修正しています。新刊発行記念イベントも企画していきたいです。これから忙しくなりそうです。ご支援募集終了まであと3日です。追加でご支援を頂けますと、新刊の装丁や発行記念イベントに回すことができます。ありがとうございます。オートバイの本を通じて、オートバイと共に生きる豊かな人生を提案したい。エンジョイライフオートバイブックスWeb sitehttps://autobikebooks.wixsite.com/storyShop sitehttps://autobikebook.thebase.in もっと見る
  • バイク小説短編集Rider's Storyシリーズ3冊目「アクセルはゆるめない」出版プロジェクト、おかげさまで本日、目標達成致しました!(感涙)まずはこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!おかげさまで確実に出版可能な状態になりました。早速色々な手配を進めて参ります。ご支援募集終了まであと4日ございます。追加のご支援を頂けますと、新刊著書の装丁や紙質など選択の自由度が増し、更に良いものがつくれますのでありがたいです。新刊出版記念イベントかかる費用にも回せたら嬉しいです。本当に、ありがとうございますした!涙オートバイブックス代表 武田宗徳 もっと見る

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