2022/11/27 00:43

地元の信州『たのめの里』 はこのプロジェクト代表の古田の生まれ故郷です。

途中、大学は富山県、そしてIT系SEサラリーマンとして10年間東京(途中2年半ほど会津若松市常駐)で暮らしていました。そこから死ぬまで取り組める生業を考えるために2009年に長野に帰省。座右の書『7つの習慣』を読み、実践しながら自分を一から見直しました。

才能:自分にはどんな才能があり、

情熱:何に情熱を持てて、

ニーズ:どんな取り組みで世の中に必要とされ、

良心:もちろん倫理に適っている。

7つの習慣の後継の『第8の習慣』という本では、この4つが重なった取り組みがいわゆる『使命』であると読み取れます。使命を全うする人生を生きたいなぁとずっと模索しました。

そして2014年に、たまたまのご縁から天啓が降りてきて『ワイン造り』という取り組みに出会いました。即、これを死ぬまで追求する、と決めました。

そして色んなワイナリーを巡り、ワインぶどうの苗木屋さんを巡り、調査を開始。苗木を注文しましたが、苗木入手は2年先。しかし翌年2015年3月。苗木のキャンセル待ちが発生して、即入手ができたために2015年4月に畑1枚に苗木を植えることができました。そこから具体的に動き出しました。

当時は、畑1枚:一反歩(1000m2)について、

・苗木:30万円

・垣根資材:30万円

・資材構築を委託した場合:30万円。

計約100万円かかります。(現在は全て30万円→50万円で、1.5倍です)

できるだけ節約するために、垣根資材の構築は委託せずに自分で、トンカチを叩いて、手で穴を掘って行いました。従って、畑1枚に付き60万円~100万円かかります。

現在ぶどうを植えてあり、且つ生きている畑の数は、

1,2,3,5,6,7畑。

全て一度に苗木を植えたわけではなく、毎年1~2枚の畑に苗木を植え拡張してきました。

現在はこの6枚がありますので(木がほとんど枯れてしまった畑が2枚あります)、材料費だけで今まで1000万円近くかかっています。(これからさらに苗木を植えて復活させたり拡張したりする分が、畑5枚分控えています。そのためにも今回の資金を使わせていただきます。持続可能なワイナリー規模を考えるとこれが最低限です。 )

もちろん農業用備品も都度購入しますし、なにより自分の稼働費がかかります。田舎ですので生活費はかなり安価ですみますが、それでも安く見積もって年間100万円としても、8年間で800万円。

この10年、ご縁をいただいて古物鑑定事業でお金を稼いできましたが、8年間遊びもせず、贅沢もせず、可処分時間と可処分資金はほとんどワイナリー設立に向けた作業に費やしてきました。全部合わせると、材料費+畑の運営費で2000万円近くかかっています。

ワイナリーは大抵は自分で畑をやってぶどうを栽培し、収穫できたぶどうを自分で作ったワイナリーで醸造してワインにする、という形で運営しています。(パン屋さんで言ったら、畑も入手して小麦も自分で作ってしまう、という超ハードワークな感じでしょうか。)

つまりまずは畑を準備していくわけですが、畑だけでも少なくとも1000万円かかってしまうわけです。従って、よほどそれまで大きな資金を作れる準備をしてきた場合には良いですが、よくあるのが畑で資金をかなり使ってしまい、ワイナリー設立しようにも現金が無い、という状況です・・・。

私はまさにそうなってしまいました。しかも自然栽培であり、日本でほぼ前例のない手法を追求していますので、資金的にも作業的にも暗中模索の挑戦を続けています。


という流れの中で、ホップ・ステップ・ジャンプしてワイナリー設立まで到達するための、ホップとして、今回、このクラウドファンディングをさせていただきました。

さらにはワイナリー設立がゴールではなく、それはスタートですので、今後死ぬまで、まだまだもっと高い幾多のハードル(やりたいこと)が待ち構えていますが、人生を懸ける生業(使命)に携われる喜びの中で、一つ一つ実現していきます。

もしご縁をいただければ、一緒に取組めたら幸甚です。