はじめまして。愛知県にある名古屋工業大学の伊藤孝紀研究室です。
まずは、当プロジェクトに興味を持っていただき、ありがとうございます。
私たちは、正式名称「工学研究科 社会工学専攻 建築・デザイン分野」に所属する研究室、というと硬くて難しいですが、わかりやすく言うと、まちづくりと建築デザインの研究と実践を行う研究室です。
なので、活動の範囲は学内に留まらず、行政・企業、そして市民のみなさんを巻き込んだ、社会実験や実証実験を行なっています。
クリエイティブでウォーカブルなまちの拠点となるステーションをつくりたい
そんな私たちが今回取り組むのは2022年9月に愛知県主導で開催される自動運転の実証実験の「ステーション」、すなわち「停留所」づくりです。
昨年は、私たちの大学のある名古屋市鶴舞エリア内での周遊ルートで実証実験が行われていました。
新しい試みに期待が高まる機会となりましたが、乗車機会は限られており、また停留所も歩道の妨げにならないように、とカラーコーンが使用される形となっていました。
昨年に引き続きおこなわれることとなった今年の自動運転の実証実験。
今年は、私たちの活動の舞台の1つである名駅南~栄ミナミエリアにかけて行われると知り、愛知県や県の委託先である企業さんにご相談しながら、この機会に「名駅南」を盛り上げたい!と立ち上がりました。
あとでもお伝えしますが、この「名駅南」エリアは、愛知県の玄関口「名古屋駅」に近いものの、名古屋駅を出て大通りを一本越えるため、人の流れも穏やかで、時には「陸の孤島」と呼ばれることもありました。しかしながら、今夏には劇団四季の名作「キャッツ」の公演が始まったり、「クリエイティブ」なまちを!との機運も高まりつつあります。
そこで、今回は、停留所の一つである「おむすび屋さん」の前の歩道に、店と連携した停留所をみなさんと作り上げたいと準備を進めています。自動運転を待つだけでなく、ちょっと座って一息ついたり、飲み物やおむすびを頬張りながら、情報や人との偶然の出会いを楽しめる場所。そんなスポットを創り上げたいと考えています。
そんなステーションの名前は「ころりんステーション」。
昔話「おむすびころりん」の一説のように、おむすびをきっかけに小さな何かと交換。ところが、時を経てそれが大きな何かのきっかけに。そんな小さいかもしれないけれど、未来につながるきっかけが結ばれるステーションにしたいと考えています。
また、ただ椅子を置いたりするだけでなく、おむすび屋さんにちなんだ形状の椅子・テーブルを建築・デザインを選考する私たちがオリジナルで設計し、制作します!(詳しくは【6.資金の使い道】で!)
そして、今回の取組みを皮切りに名駅南の公共空間活用を盛り上げ、「ウォーカブル」すなわち「居心地が良く歩きたくなる」な、またワクワクするような「クリエイティブ」なまちを目指します!!
かつての名駅南
名古屋駅から徒歩5分ほど。名駅南エリアは、かつては水陸両面を活かした流通の起点として栄えていました。その後、昭和61年に笹島駅が廃止されると、オフィスビルやマンション、文化芸術施設、宿泊施設などの立地もすすみ、徐々に土地利用の幅が広がっています。
陸の孤島「名駅南」
しかしながら、THE中心部から少し離れたこのエリアは、人や車の通りがまばらになっていることも少なくなく愛知の玄関口「名古屋駅」からすぐの距離にありながら「陸の孤島」と呼ばれることもありました。
クリエイティブな機運高まる名駅南
ただ、このエリアは古くから形成されてきたまちであるため、史跡や社寺、山車祭りなどの歴史的資源に実は恵まれています。それに加え、2016年秋には劇団四季さんの名古屋四季劇場がオープン。その頃に私たちもお世話になっている「名駅南地区まちづくり協議会」が設立され、名駅南~栄ミナミをつなぐ「三蔵通」をまちのクリエイティブな軸と据え、2018年には今回のプロジェクトの舞台となるクリエイティブラウンジ「クリばこ」もオープンするなど、2027年のリニア中央新幹線の開業に向けて、じわりじわりとクリエイティブな動きの機運が再び高まっています。
これまで私たちの研究室では、名古屋市内を中心に各地でまちづくり、にぎわいづくりのプロジェクトに関わり、その方法・効果について研究を進めてきました。
その1つが名駅南地区まちづくり協議会のみなさんとの活動・研究です。まちの素材を活かしたにぎわいづくり、まちの皆さんが掲げる「クリエイティブなまちづくり」への歩みを進められないか?と一緒に悩み、動いてきました。
たとえば、協議会の会員のみなさんと、まちの魅力探しをするワークショップを行ったり、まちなかの清掃活動やビルが立ち並ぶまちなみに彩りを加えようと、「ハンギングバスケット」による植栽の設置なども行っています。
また、昨年の愛知県の自動運転においても、移動空間における人の活動の効果などの研究を進めてきました。
新たな取り組みで多くの人の注目を集める自動運転ですが、実際に乗車できる人の数は限られており、またせっかく乗車できた人も降車したところでせっかくの機会が終わってしまうというところに課題を感じました。
そこで 、今回「ころりんステーション」を開設することで、自動運転に乗車した人たちのワクワクやひらめきが続くきっかけになったり、乗車体験をしていない人も、まちとのつながりや楽しみを得るきっかけを作りたいと思います。
クリさろ(2018年)
2018年、クリエイティブなまちの中心に!と目指す名駅南エリアから栄ミナミエリアにつながる「三蔵通」の一角で「クリさろ-NAGOYAクリエイティブサロン-」をスタートさせました。
気軽に立ち寄れる場、そして「クリエイティブに活躍する方々」をゲストに迎え、ご自身の取り組みをご紹介いただくなど、参加者の方々と交流するクリエイティブなまちづくりのきっかけとなりました。
その後、コロナ禍によりなかなか人が集う機会をつくることが難しい日々が続きました。
ただ、そのまま何もしないでいては、せっかくの機運、盛り上がりも消えてしまう、と新たな取り組みをしました。
アフターコロナを見据えた「次世代の都市モデル検討手法」の提案 (2021年)
昨今、新型コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化やSDGsの浸透による事業環境の変化によって、新しい都市機能が求められています。そのような環境の下、何かできないか?と私たちは、未来の都市はどのように変化するかを模索し、その変化を都市構造のモデルとして表現することを目指してきました。コロナ禍における世界中のレポート約250本より、ライフスタイルや価値観の変化を踏まえた「New Normalな都市の10のキーワード」を設定し、これを活用することで方程式を解くかのようにシンプルで汎用性がありながらも、地域らしさを表現できる「都市モデルの検討手法」を導き出しました(協力:UR都市機構)。
そして、これからしたい活動
これまで、名駅南のみなさんや、自動運転の実証実験を行う愛知県や事業者のみなさんと様々な取り組みをさせていただき、気づき、研究を深めてきました。コロナ禍でこの数年はなかなか思うように活動ができない時間も多かったですが、今回の「ころりんステーション」を皮切りに、昨年の研究結果も踏まえ、自分たちでもにぎわいづくりを進めていきたいと思います。
名駅南に来れば、何かおもしろいことがある。クリエイティブな機運が感じられる、そんな未来の姿を目指して、今年度はまず「クリチャレ(クリエイティブチャレンジ)」のキックオフイベントを秋頃に開催したいと思います。
名駅南でクリエイティブな取り組みに活用できそうな空間を舞台に、まちなかをつい回遊したくなるような1日をつくることを目指しています。
また、2018年に開催していた「クリさろ」も以前の気づきを反映させながら「クリエイティブなこと」「名駅南のこと」を楽しみながら知ったり、同じような関心のある人たちと繋がれるような機会を目指して再開していきたいと思います。
そのような機会にも、今回皆さんと一緒につくっていく「ころりんステーション」の什器などを活用していきたいと考えています。
皆様からいただいた支援金は、ころりんステーションを作る際の製作費、リターンの費用、そしてCAMPFIREの手数料に使用させていただきます。
内訳:
ステーション製作費:300,000円(一部、自己資金調整中)
リターン準備:100,000円
CAMPFIRE手数料:68,000円
ころりんステーションには、ただ椅子や机を置くのではなく、私たち自身もまちにいることが楽しくなるような、おむすびモチーフの什器を制作、設置します!
一緒に名駅南のにぎわいをつくりませんか?
気軽に応援プラン ¥3,000
・お礼のメッセージ
・アップデートで進捗報告
・ころりんステーションに氏名を掲載
大名プラン ¥5,000
・お礼のメッセージ
・アップデートで進捗報告
・ころりんステーションに氏名を掲載
・オリジナルパッケージのお米2合提供
将軍プラン ¥10,000
・お礼のメッセージ
・アップデートで進捗報告
・ころりんステーションに氏名を掲載
・オリジナルパッケージのお米4合提供
返礼品イメージ
氏名掲載イメージ
ステーション開設後のご支援に関しても、随時ステーションに支援者のみなさんのお名前をアップデートしていきたいと思います。
制作およびステーション開設は以下の期間を予定しております。
2022/8/22~31:ころりんステーション制作期間
2022/9/1~30:自動運転実証実験期間 → ころりんステーション開設期間
ステーション開設期間は、ぜひお近くのみなさまにお立ち寄りいただけたらうれしいです!
この2年強、コロナ禍でなかなかまちににぎわいがつくれない葛藤を抱くこともありました。
ですが、これまでの取り組みや研究における気づきを糧に、今回のステーション開設からみなさんと一緒に名駅南エリアに新たなにぎわいをつくっていきたいと思います。
これからのにぎわいのキーになるかもしれないステーションづくり。まずは、私たちの思いや名駅南のことをこのプロジェクトページから知っていただき、可能であればご一緒いただけたらうれしいです。
そして、ぜひ名駅南でお会いしましょう!
ころりんステーション 設置場所:名古屋市中村区名駅南2丁目11−42
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るチャレンジ無事終了いたしました!
2022/10/03 17:28こんにちは!長いと思っていた1カ月のクラウドファンディングチャレンジ。おかげさまで無事終了いたしました。40万円というチャレンジ金額。伊藤研として初めてのクラウドファンディングで、そんなにたくさんのご支援を集めることができるのだろうか!?という不安や、「ころりんステーション」も設置をしたところで使ってくださる方はいらっしゃるのだろうか?と様々な心配、不安が押し寄せる中でのスタートでした。しかしながら、終わってみると本当に多くのみなさまにご支援およびご協力をいただき、この1カ月を終えることができました。【チャレンジ結果】チャレンジ期間:2022年9月1日~9月30日ご支援者数:80名支援総額:549,700円(目標金額の137%!!!)というように、プロジェクトが終了した今、改めて上記の数字やプロジェクトページにご支援者のみなさまからいただいた応援メッセージを拝見すると、「本当にたくさんの方々と今回の『ころりんステーション』プロジェクトを終えることができたんだ!」という嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになります。また、ころりんステーションの様子やワークショップの様子などもメディアでもご紹介いただき、おかげさまで記憶にも記録にも残る時間となりました。オンラインでご紹介いただいたものに関して下記に掲載をさせていただきますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。メディア掲載情報▶NHK 東海 NEWS WEB(9/22)【特集】”未来の移動空間”名古屋市で自動運転の実証実験▶CBCニュース(9/24)運転手のいないバスで街中を走行 子どもたちが自動運転バスに乗車体験 衛星で数センチ単位の管理 2024年運行目指し実証実験 名古屋▶中日新聞web(9/28)試乗や工作で自動運転車の未来想像 名古屋で児童ら体験イベントなお、今回みなさまのご支援で製作した「ころりんステーション」は、今後も名駅南地区の取り組みなどの際に使用をさせていただく予定でおります。今後の活動情報は、こちらの活動レポートでも随時ご紹介をしていきたいと考えております。また、伊藤孝紀研究室のFacebookページでは「名駅南地区」以外の取り組みに関してもご紹介しておりますので、よろしければそちらでも私たちの活動の様子をご覧いただけたらうれしいです。名工大 伊藤孝紀研究室 Facebookページ改めまして、今回のクラウドファンディングプロジェクトをご支援いただいたみなさまをはじめ、シェアにご協力いただいたみなさま、そして名駅南地区のみなさまにこの場を借りてお礼を申し上げます。本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た ! もっと見る
あと2日!
2022/09/28 18:05こんにちは!あっという間にプロジェクトチャレンジ期間も残り2日となりました。おかげさまで、これまでに70名の方々にご支援をいただき、当初の目標金額の123%となる「494,700円」のご支援を頂戴しております。これまでにご支援やシェアのご協力をいただいたみなさまには改めましてお礼を申し上げます。\ あ り が と う ご ざ い ま す ! /そして、先日の活動レポートでもお願いさせていただいた通り、今回の取り組みをはじめ今後の名駅南エリアでの取り組みのアーカイブや持続的な情報発信をできるようなウェブサイト作成の準備も進めております。つきましては、当初の目標金額を超えたご支援を、情報発信プロジェクトのスタート資金として活用させていただきたいと考えております。この1週間の活動についても、下記にご紹介させていただきますので、ぜひシェア拡散のご協力をお願いできますと幸いです。■活動レポート2022年9月23日(金)秋分の日に、自動運転に「のって、つくって、考える」体験型ワークショップを開催しました!今回のワークショップは、親子で一緒に自動運転に乗ってもらい、「未来の車では、何ができるんだろう?」を、工作を通じて考えてもらうという企画です。当初、9月19日にも開催を予定していましたが、台風の影響もあり、1日限りの開催に。その分、思いも募った23日のワークショップとなりました。当日は、「ころりんステーション」を起点に、自動運転について学んだり、実際に乗車体験をしてもらった後、子どもたちに思い思いにものづくりをしてほしい!と準備した折り紙やキラキラテープ、動物のシールなどたくさんの材料を使って、参加してくれたみなさんそれぞれのこだわりで自分だけの未来の自動運転車を製作してくれました。大人では考えつかないような多様な発想が飛び交い、ワークショップ終了時には個性あふれる車が会場中に並んでいました!今回のワークショップを通して、自動運転やこの地域に少しでも興味を持ってもらえる体験となっていたらうれしいです。★ころりんステーション設置場所: クリばこ前【クラファン進捗状況】現在クラファン開始28日目。これまでに70名の方々にご支援いただき、目標の123%まで来ました!すでにご支援をいただいたみなさまありがとうございます。残りは本当にわずかの2日間。引き続き楽しみつつ、もう一息、二息…と最後まで一緒にその輪を広げていただけたらうれしいです。 もっと見る
目標達成ですが、もう一息…!
2022/09/20 16:59前回の活動報告より少し時間が開いてしまいすみません。が、まずは…【 1 0 0 % 達 成 ! ! 】のお礼とご報告を。おかげさまで、クラウドファンディング開始16日目に目標金額の400,000円を達成することができました。まずはこれまでにご支援をいただいたみなさま、そしてシェア拡散のご協力をいただいたみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます!しかしながら、今回の取り組みをはじめ今後の名駅南での取り組みのアーカイブ、持続的な情報発信をできるようなウェブサイト作成などのスタート資金のためにも、あと10万ほどご支援を…というのが本音のところです。クラウドファンディング実施期間、残り10日となりましたが引き続きのご支援、ご協力たまわれますと幸いです。さて、少し開いてしまったこの間の「ころりんステーション」の様子のご報告です。1つ目はこちら!▶ステーションにお名前掲載しましたご支援いただいたみなさまに、ご支援時に頂戴したお名前やニックネームをころりんステーションのおむすび型の什器に掲載させていただきました。こちらは9月8日までにご支援をいただいた方の分になりますが、それ以降も随時アップデートしてまいりますので、お近くへお越しの際は、おむすび什器の裏を少しのぞき込んでみるなど、ぜひご自身のお名前を探しにお立ち寄りいただけたらうれしいです。そして、2つ目。▶実証実験進行中「ころりんステーション」には、日々、愛知県の自動運転実証実験に参加の方々も多くお立ち寄りいただいております。その中で、実は私たち伊藤孝紀研究室もいくつかの実験を一緒にさせていただいています。1つが、「自動運転が知的生産性に どのような影響を与えるか」。こちらについては、名古屋工業大学内の他研究室も含めた学生のみなさんや、自動運転の実証実験にも連携をされているSTATION Ai株式会社のみなさまにもご協力いただき進めています。その際、多くの方に実験参加前のひと休憩や、おむすび屋さんのおむすびやレモネード、スムージを楽しみながらの時間に「ころりんステーション」をご活用いただき、思わず写真におさめたくなる風景が日々生まれています。そして、もう一つが9月23日に行われる「未来の車を体験!自動運転ワークショップ」です。※9月19日にも開催を予定しておりましたが、台風14号の影響に伴い、ご参加いただくみなさまの安全性確保のため、残念ではありますが中止とさせていただきました。ご了承くださいませ。今回のワークショップは、「運転しなくてもいい車に乗ることが普通になったら、私たちにとっての移動はどう変わるのだろう?」というテーマで、参加してくださるみなさんと自動運転の試乗を通じて仕組みや事例を学びながら、子供たちに自動運転によるくらしや社会の変化について考えてもらう、という内容です。詳細は、こちらもぜひご覧ください。Willer株式会社自動運転バスNanamobiウェブサイトやむを得ず19日の回は中止となってしまいましたが、23日には多くのみなさんにこの機会を楽しんでいただけるよう改めて準備を進めてまいります!ご参加いただけるみなさまにお会いできるのをスタッフ一同楽しみにしております。★ころりんステーション設置場所: クリばこ前 【クラファン進捗状況】現在クラファン開始20日目。これまでに59名の方々にご支援いただき、目標の105%まで来ました!すでにご支援をいただいたみなさまありがとうございます。残り10日間、引き続き楽しみつつ、その輪を一緒に、もう一息、広げていただけたらうれしいです。 もっと見る
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