はじめまして!
日本でただひとり?の,フリーランス学芸員で漁師,水中カメラマンの佐藤達也です。
この10年間,三重県鳥羽市で漁業や水中撮影,講師業などを糧にしながら,その利益を使って海辺の生物調査やモニタリング,海洋教育の実践に取り組んできました。
プロジェクトを立ち上げた理由
私が実施してきた自然環境や海辺の生き物調査などというのは,基礎研究のための基礎資料集めといったもので,特に目立つこともないし,漁獲量向上への貢献など,すぐに人々の生活に役立つものではありません。
近隣の大学や研究機関と共同で行う調査をお手伝いさせていただく機会も少なくはないのですが,それだけで船を維持できる,自分自身が生活していけるものではありません。また,これまで所有していた船は,機関の調子が悪く・・・修理費がかさみ,これ以上の維持は不可能であると判断し,7月に手放しました。この時点では,こうした調査などは自己満足ですし,続けたところで誰かの役に立つわけでもなし,経済的にも精神的にも限界だと感じていた次第です。(写真はドナドナしてしまった「達栄丸」)
そんな矢先,大学生時代からお世話になっていた真珠養殖屋さんが運搬船として使っていた小型船舶と再会しました。
その養殖屋さんは昨年,若くして亡くなってしまい,漁業資材は船も含めてすべて処分したと聞いていたのですが,小型船舶だけは残っていたのです。
約30年は使っていた船ですが,今まで所有していた船のなかでも一番新しく,大きく幅広で使いやすいこと,なにより学生時代からの思い出もあって,亡くなった真珠養殖屋さんから背中を押されているような気もして,もう一度船を使って調査を再開してみたいと思い,譲り受けることとなりました。
このプロジェクトで実現したいこと
この小型船舶は,運搬船として使われるために造られたものなので,船体とエンジン以外は何も装備がありません。
そのため,調査や海洋教育で使うために必要なオモテ舵,ローラーや航海灯,魚探,生簀,GPS,ポンプ,手すりなどといった設備を取り付ける必要があります。
また,年式相応に劣化している部分もあるので,それらを修理,メンテナンスしなおし,今後使っていく上で大きな修理費がかからないような状態にまで仕上げたいと考えています。
これまでの活動
佐藤達也のプロフィールと過去の業績等はこちらです。
https://proff.io/p/NfSPz2aU7ogh_918vdsokw
さとう・たつや 1984年、名古屋市生まれ。
三重大学・同大学院時代は、神宮域を流れる五十鈴川の魚類相や生息環境を解析し、数理学的に予測モデルをつくるのが研究テーマ。現在は水中カメラマンにして漁師かつ猟師。調理師資格も持ち、海洋教育の実践や指導にも携わる、日本でただひとり(おそらく)のフリーランス学芸員。ざっこClub代表。
鳥羽へ移住して10年目となる今年度中に,これまでの調査・研究活動の結果をもとに,各分類群の専門家のお力添えをいただきながら「鳥羽市 海のレッドデータブック」が完成予定!現在,それに向けた最後の現地調査や執筆活動中!!
また三重県の老舗ローカル季刊誌NAGIにて「魚心あれば下心」を連載中!
資金の使い道
船のメンテナンス費用,修理費用,艤装費用および返礼品,CAMPFIREへの手数料
※目標金額を大きく超えるご支援をいただけました際には…
ネクストチャレンジ,ゴールとして以下を目標とさせていただきたいと考えています。
①エンジンの載せ替え
※現時点ではとても好調ですし,特に問題は見当たらないのですが・・・
さすがに30年弱が経過したエンジンです。また,ヤマハ製のエンジンが積んであるのですが,もうヤマハは撤退しちゃっているので(このエンジンも元々はHINOのトラックエンジンを改良したもの?らしい),致命的な修理が必要となった場合がピンチかも💦
この先,長く乗ろうと思うと,思い切って鳥羽に支店があり,かつ現行で物があるヤンマー製に載せ替えを検討しても良いかも?とは考えています。
ただし,その場合いくらかかるかわかりませんし,よほど余力が生まれるほどご支援いただけた場合・・・の,おおきな目標とさせていただきますm(_ _)m
リターンについて
①10,000円コース
・お礼のメッセージ
・漁船クルージング(30分)
⇨実際に船に乗っていただき,30分のクルージングを愉しみながら実際に調査場所となっている海を見ていただくツアーです。
⇨現地集合現地解散(現地までの旅費等ご負担願います。
②30,000円コース
・お礼のメッセージ
・近場の小物釣り体験(半日)
⇨港からでて10分以内の水深50mまでの場所でできる釣り体験ツアーです。
⇨現地集合現地解散(現地までの旅費等ご負担願います。
③50,000円コース
・お礼のメッセージ
・ドレッジ調査体験(半日)
⇨海底の生き物たちをドレッジと呼ばれる調査器具を用いて,海底の底質と一緒に掬い上げてくる調査方法を体験していただくマニアックなツアーです。
⇨現地集合現地解散(現地までの旅費等ご負担願います。
実施スケジュール
8月15日 プロジェクトスタート
船の陸揚げとメンテナンス,修理,艤装
※近況を随時報告
8月25日 プロジェクト終了
9月中頃? 船完成 進水!
最後に
伊勢志摩の豊かさのヒミツは,自然環境やそこに棲む生き物たちの多様度の高さであり,ほそぼそとではありますが10年間調査を続けてきた中で,他地域では姿を見ることができなくなってしまったような貴重な生き物たちがたくさんいる様子,伊勢志摩固有の動物や海藻の発見などにつなげることができています。
不甲斐なくも一度は船を手放し,諦めた調査生活ですが・・・
皆様のご支援のもと,再出発をさせていただくことができ,伊勢志摩の豊かさを探る冒険のお手伝いを願うことができれば幸いです。
なにとぞ,よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る古鷹丸レストア・各種登録手続き完了!
2022/11/04 15:52この度は古鷹丸購入・レストアへのご支援をいただき,本当にありがとうございました。おかげさまで,レストア作業も終わり,10月28日に登録書類一式揃い,完成いたしました。ほどよく,エンジン・舵リモコンの中古部品が見つかり,外観を大きく変えることなく船のどの場所にいても操船可能なシステムを導入することができました!不具合のあった部品や装備は全て交換し,化粧直しも終えてピカピカです♪ドレッジ調査をしやすくするために,もともと広かったデッキをそのまま使い,荷揚げ用のローラーを船首に取り付けたのもこだわりポイントです。 つきましては11月中に,リターンのご案内をさせていただきますので,引き続きなにとぞ,よろしくお願いいたします。少々,肌寒くなってきたところですし,有効期限は1年間,2023年12月末までとさせていただきますので,暖かくなってから遊びに来ていただくのも良いかと思います。皆様からのご支援なくしては,ここまで思い切ることができませんでした。本当にありがとうございましたm(_ _)mなお,現在,鳥羽市の絶滅危惧種を紹介する「鳥羽市 海のレッドデータブック」製作に向けた執筆作業が大詰めです。この取り組みの一部が,先日名古屋テレビにて取り上げられ,いまも取材を継続して受けているところです。https://www.youtube.com/watch?v=fZ5iWO81M6Uこの取材時に乗っていた船は夏に,ドナドナしてしまいましたが,今後は新しい古鷹丸を使った姿をご紹介できると思います。どうぞ,引き続き古鷹丸ともども,佐藤達也をよろしくお願いいたしますm(_ _)m もっと見る
コメント
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