こんにちは☺︎
10月にスタートしたクラウドファンディングも残すところあと1日です。
ご支援・応援本当にありがとうございます。
今日はPortaを立ち上げるきっかけになった、ある猫のお話をします。
少々長いので、気が向いたら読んでみてください☺︎
全ての始まりは私が20歳の時、動物専門学校在籍中に保護した246gの1匹の子猫でした。
当時は猫の知識がほとんどなく、大慌てでネットや本を読み漁って子猫の育て方を調べ、4時間おきのミルクと排泄補助で寝不足の日々を過ごしました。
「朝陽」と名付けたこの子はすくすく育ち、何をするにもずっと一緒でした。
同じ布団で寝て、ご飯も、トイレも、そしてお風呂にまでくっついてくるような子でした。
毎日平穏に過ごしていましたが、2020年の春、9才の朝陽に小さな異変が見られました。
「瞳孔が開きっぱなしになっている」
思えば爪研ぎをしなくなった
元々遊ぶ子ではなかったけど、より一層オモチャに興味を示さなくなった
失明…?と思ったけど見えてるみたい。。
心配性の私は急いで動物病院へ。
血液検査、目の検査、甲状腺の検査をしても以上なし。
強いていうなら光を感じにくくなっているだけかもとのことでした。
元気も食欲もあるため、様子見と言われ、毎日いつも通りに過ごしていました。
それから半年が経った2020年10月
突然、発作が起こりました。
急いでかかりつけの病院へ行きましたが、数値に異常は見られませんでした。
ただその直後から徐々に異常行動を起こすようになった朝陽。
それでもどこの病院に行っても問題ない、様子見と言われました。
やっぱりおかしいと思った私は、必要ないと言われたMRI検査を無理言って受けさせてもらうことにしました。
そしてMRI検査当日
朝陽の頭部の画像を見て愕然としたことを今でもはっきりと覚えています。
素人が見てもこれはまずいと思うほどの大きな腫瘍が、そこには写っていました。
「今こんなに元気なのがすごい
明日亡くなってもおかしくない状態」
先生からこのように言われ絶望感でいっぱいでした。
先生によると、延命には札幌の大学病院にある機器が一番有効だろうとのことでした。
悩んでいる暇はなく、検査翌日から仕事は長期休業。
予約を取っていただき2020年の12月下旬に朝陽と札幌へ。
飛行機には乗せられないので電車で行きました。
朝陽は入院生活に耐えられる子ではないので、一緒に寝泊まりできるホテルから病院まで毎日通院。
その日の治療が終わればホテルに戻って2人っきりでのんびりと過ごす日々。
そこで朝陽と約束を交わしました。
「これからはずっと一緒にいられるように、ふたりで猫カフェをやろうね」と。
以前から保護猫カフェを開業しようとは考えていたので、これを機についに動き出そうと決意した瞬間でした。
放射線プログラムを終えた12月24日。
無事に帰宅できたクリスマス当日。
全てがうまくいく。
きっと治ると信じていました。
しかし12月27日に体調を崩し、そのまま回復することなく29日に朝陽は空へと旅立って行きました。
しばらく立ち直れない日々が続きましたが
いつか不幸な犬猫を救うんだと決意した幼い時の私の想いと
あの日、朝陽と交わした約束が
私を動かす原動力となりました。
はじめは小さなテナントを借りて2022年春頃に…と思っておりましたが、縁あってここまで大規模な施設を建てるまでに発展しました。
朝陽と私の約束が具現化した「保護猫カフェPorta」
たくさんの猫がこのPorta (=扉)を開けて幸せになりますように。
一緒にたくさんの幸せを見つけていこうね。
皆さまの暖かいご支援、心より感謝申し上げます。