2022/12/21 21:01

「きもの絵本とは?」

愛着のきものを裏打ちしてリユース。絵本のカバーとして蘇らせます。

染みやほつれさえも思い出の味わいに...。タンスの着物や帯、亡くなった方の愛着の品など、 生地を裏打ちして人生絵本として蘇らせます。


「わたしたちは、社会課題の解決にも挑戦しています」

◆時代を超えて次の世代へ繋いでいきたい“家族の絆”

日本の伝統技術を用い、家族が代々受け継いできた着物で、その方の人生を絵本にするということ。想いがぎゅっとつまった1册にしたいと考えています。

◆きものを用いた手製本の技術を人生絵本にも採用
わたしたちは、伝統工芸が根付く京都北野エリアにある手製本職人の工房へ視察に行きました。
確かな匠の技。そして大量生産ではない、一冊一冊に心を込めた手製本。

絵本の中身の本文は糸かがりで丁寧に綴じ、布生地や和紙の端切れ、着物などを裏打ちして「1冊もの」のオリジナル絵本が仕上がります。ぜひ、ホンモノの良さをご体感ください。

◆日本の伝統工芸を守りたい

日本の伝統工芸の衰退について調べると3つの課題に気付きました。

1)伝統工芸の現状と後継者不足

バブル崩壊後の経済低迷や、安価な海外製品の台頭に、ライフスタイルの変化などが要因として、生産額はピーク時に比べて5分の1に減少しています。また従事者の高齢化も深刻な問題で、50歳以上の従事者の割合は64%、30歳未満が5.6%。※1

2)職人の希望者はいても雇えない現状

手製本職人さんからお話を伺ったところ、求人を出すと応募者は多数くるけれども、売り上げが少なくて人を雇う事ができない工房も多いのだとか。解消するには、”売上をアップさせる”ことが大切だと感じました。

3)8億点ものタンスの肥やし

一方で、着物と帯はある試算では国内に約8億点あるといわれています。※2

悲しいことですが、もし親が亡くなったら?
家族が受け継いできた着物を捨てるなんて…、ためらわれる方も多いと思います。

違ったカタチに変えて残したい方も多いのではないでしょうか。

※出所:(財)伝統的工芸品産業振興協会


◎きもの絵本は

手製本職人から技術を伝承し、人生の贈り物に採用することで
職人の雇用を増やし日本工芸の伝統を未来へ繋げることを目指しています。