私(Air Repair)は創業当初からトヨタiQの秘めた可能性に惹かれて、今まで開発して来ました。
これまでの時間や経験からある意味、日本の自動車文化や趣向というものについて考えさせられる事柄でありました。
ヨーロッパでは、Aセグメントの車が人気があり、iQはその市場に日本代表としてトヨタが送り込んだ車種です。
ドイツの自動車メーカーOPELは、Aセグメント車両としてADAMという車種を導入しています。
導入し始めた時期は当社が設立された翌年の2013年。
同時にラリーのFIA基準のR2車両の開発に着手し、2014年からERC(ヨーロッパ選手権)のジュニア部門にワークスとして参戦して成功を収めています(今尚最強)。
開発担当ドライバーはあのWRCで有名なF・デルクール選手。
力の入れる方向性というか考え方がヨーロッパらしくモータースポーツからですね。
iQの場合はSCIONでアピールしたように、ドレスアップ路線からでした。
ですから、ヨーロッパにおいては小さく便利な実用車、アメリカにおいてはそこにプラスしてカスタムのテイスト、というイメージでモータースポーツからは少し違う住み場所にありました
私がiQにたいして興味を抱いたのが潜在的運動性能なので、自身の経歴からも、如何にして一般的な足としての車の価値を高めるか、といった方向性になるのは自然なことですよね。
ただ、そのアプローチを世界でiQに対して行っているところはなく、私のところだけという状況です。
iQという車は近代の日本車の歴史の中においてエポックメイキングな、突然変異的登場をした名車だと思っています。
市場優先主義の中で、日本国内では受け入れられなかったけれど、それがイコール駄作というものではないと思うんです。
かの、カール・アバルトも大衆車のFIAT500を独自のチューニングでアバルトというブランドを造り上げました。
私は心の師としてカール・アバルト氏を崇拝しています。
ですから、実戦から企画そして販売する部品を選び出しているのです(何も知らない一般の方から違法車両と言われた事がありますがそんな車造りでは本物は生まれません)。
ドレスアップ&カスタムだけのアプローチでは本物の性能は追求できません。
今まで、自分が歩んできた競技経験をもとに、ジムカーナ、サーキット、公道封鎖ヒルクライムレースに参戦し、磨き上げてきたのが当社のデモカーiQです。iQ専用LSDは今までの経験から、そして私の想いを聞き入れて下さったCUSCO様からうまれたものです。
クラウドファンディングを成功させて、iQ専用LSDを世に出し、売れるもの=正義という日本の自動車業界というものを、日本自動車文化というものに変えて行きたいのです。
おかげさまで徐々にその思いを理解して下さる法人様も現れて来ました。
是非、なんらかの形で当社の計画に参画してください。
宜しくお願い致します。