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【紛争に苦しむチッタゴン丘陵地帯】「被害家族の持続的な自立」を実現したい!

バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯では、少数民族と政府の間で長く続いた紛争と、それに起因する内部抗争に苦しんでいます。 そこで「紛争地被害家族モデル」を生み出し、内部抗争によって被害を受けた少数民族の家族の経済再建と自立を実現します。若者や家族が再び希望をもって歩き出せる環境を作り出します。

現在の支援総額

100,000

16%

目標金額は600,000円

支援者数

16

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/04/02に募集を開始し、 16人の支援により 100,000円の資金を集め、 2023/05/05に募集を終了しました

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現在の支援総額

100,000

16%達成

終了

目標金額600,000

支援者数16

このプロジェクトは、2023/04/02に募集を開始し、 16人の支援により 100,000円の資金を集め、 2023/05/05に募集を終了しました

バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯では、少数民族と政府の間で長く続いた紛争と、それに起因する内部抗争に苦しんでいます。 そこで「紛争地被害家族モデル」を生み出し、内部抗争によって被害を受けた少数民族の家族の経済再建と自立を実現します。若者や家族が再び希望をもって歩き出せる環境を作り出します。

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30秒でわかる!「プロジェクトで実現したいこと」

ジュマ・ネットが活動するチッタゴン丘陵地帯では、長期間にわたる紛争に加えてエスニック・マイノリティ同士での内紛が深刻化しています。まず内紛の解決を達成しないことには、平和を実現する先のステップには進めません。

そこでジュマ・ネットは新たに「紛争地被害家族支援モデル」を構築し、内紛の被害に遭ってしまった家族に対する包括的な支援アプローチを実施します。

内紛の被害者の経済的な自立の実現を図り、マイノリティの若者が希望を持てる環境を作ることで、被害者支援と同時に次なる加害者を作らない長期的な意義を生みだします。


このプロジェクトを通して、以下の3点を実現します

① エリ(仮名)家族の経済再建支援を行い、自立を実現すること

② エリ家族の支援をベースに「紛争地被害家族再建モデル」を開発すること

③ 内紛の被害や実態に関して当事者等から調査を行い、国際社会への提言を通して平和構築に貢献すること


ジュマ・ネットは、すべてのエスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会のために活動しています。

ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


すべてのエスニック・マイノリティが公正で安心して暮らせる社会

ジュマ・ネットは、国家の中で抑圧されるすべてのエスニック・マイノリティのために活動しています。エスニック・マイノリティとは直訳すれば「民族的少数者」です。要因は様々で、単純に人口が少ないだけでなく、権利が公正に認められていなかったり、民族が2つの国に分断されてしまいそれぞれの国で少数派になってしまう、という理由も存在します。

ジュマ・ネットが活動するバングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯も、長らく課題を抱えている地域です。

「民族が違うだけで、父は殺された」

ジュマ・ネットが活動するチッタゴン丘陵地帯は、バングラデシュの南東部に位置する国土の10%ほどの場所です。しかしここに住むエスニック・マイノリティが持つ民族ルーツ、文化習慣などが異なり、国家の中における少数派として存在しています。

彼らはいくつもの小さな民族を総称して「ジュマ」と呼んでいます。ジュマの人々は、バングラデシュ独立直後の1970年代から約20年にわたってバングラデシュ政府と内戦状態にありました。少数民族の自治を求めるジュマと、バングラデシュ人の国家を作ろうとする政府は、両者互いに相容れぬものでした。

バングラデシュ政府と少数民族政党の間で1997年に和平協定が締結され、公に戦闘は終結したとされるものの、人権侵害や事件が現在も度々発生しています。

ミャンマーやインドと国境を接するチッタゴン丘陵地帯

そんな2010年のある日、エスニック・マイノリティとバングラデシュ軍の間で暴動が起こりました。軍人が発砲し、2名のジュマが亡くなりました。その1人は、まだ10歳にも満たない子供2人を育てる父親でした。残された2人の兄妹は父を失った悲しみだけでなく、家計も厳しい状況に陥りました。ジュマ・ネットは兄妹を12年間支援し、2人は今も勉強を続けています。

エスニック・マイノリティが抱える困難を解決することは、そこに息づく人々が安心して生きられることに他ならないと考えています。

内紛の深刻化

しかし近年は政府とジュマの間の抗争のみならず、ジュマの政党グループが複数に分裂してしまっています。ジュマ内部での誘拐・殺人・人権侵害が横行し、エスニック・マイノリティの社会全体が弱体化する負のサイクルが生まれてしまっています。

ジュマ・ネットは、平和への道のりのためにまず何より「内紛の解決」が最優先だと考えます。内紛が続く間は、ジュマの団結も生まれなければ、政府や軍との対話も生まれません。

しかし、そうした地域における活動には複雑な利害関係や政治的リスクが伴うことも事実です。とりわけ、紛争地でプロジェクトには以下のような難しさが存在します。

「紛争地」ならではの難しさ

紛争地でのプロジェクトには、複雑な関係性や政治的リスクが生じる難しさが存在します。

① 加害者となった勢力から「敵」と認識されるリスク
被害者の存在には常に背景に加害者がいるため、特に活動・居住地域に利害関係が存在する場合は注意が必要です。また内紛被害者への支援の場合は、例え人道支援や被害に対する支援であったとしても「敵対勢力を支援する者」というレッテルが貼られるリスクが存在します。

② 支援活動や調査活動の行動制限リスク
紛争地のような場所は、一般に比べ政治的緊張感が高い地域です。チッタゴン丘陵地帯では、政府や軍の利害も存在することから、活動の実施や行動に一定の制限がかかります。その境界線とリスクを予測しながら活動することが求められます。

③ プロジェクトと同時に人権擁護や平和構築などの根本解決が必要
被害家族再建モデルで支援対象家族の復興と自立を目指しながらも、その根本課題である紛争の解決に目を向けなければ持続的な改善には向かっていきません。チッタゴン丘陵地帯では、まず何より内紛の解消が優先課題であると考えます。

紛争被害者が再び歩き出せる環境のための支援活動

紛争地での活動の難しさを乗り越え、ジュマ・ネットは平和への第一の道として内紛の解決に取り組みます。そして今回、新たな支援活動の手法に挑戦します。

それが「紛争地被害家族再建モデル」です。

これは、紛争による被害や紛争地に特化した家族の経済的自立のための包括的な支援アプローチです。もちろん世帯単位での経済自立や家族への包括的な支援手法は他にも存在しますが、当プロジェクトではあえて別のモデルとして提唱しています。そこには「紛争地」ならではの難しさを乗り越えて活動するためのポイントを組み込んだ手法です。

支援モデルの特徴

①支援対象者の意思を十分に取り入れたアプローチであること
支援開始前にはヒヤリングを実施しました。また経済再建のための手法は、自身が自らのスキルや経験と照らし合わせて考案します。家族構成、経済状況、子供の年齢などそれぞれの環境にとって適切な方法で提供します。

②支援対象者自身がモニタリング・フォローアップまで主体的に取り組むこと
支援開始後は家族の取り組みを自身でモニタリング・報告する仕組みをつくり、主体的な取り組みを維持できるようにします。(ジュマ・ネットとカウンタパート間で共有する専用の評価指標と指針も作成したうえで実施します。)

③支援家族や関係者の協力を得て、平和構築のための取り組みを同時に行うこと
支援対象者や関係者からの聞き取り調査の協力を得て、内紛の被害や実態把握を行います。調査内容は発信し、問題提起と関心喚起を行います。被害家族のみならず、新たな加害者も生み出さないための根本的な課題解決に取り組みます。

④被害者/加害者勢力に関わらず活動が展開できること
ある特定の勢力による被害に支援が集中することは政治的な立場の誤解を生みだすリスクがあります。また現地では対象者やカウンターパートの不要な政治的リスクを回避するため、必要に応じて教育支援と経済支援という形で説明ができるモデルを採用しています。

支援の先にある未来

家族再建モデルによる支援を通して、以下の3つの事柄の実現を目標にしています。

① 被害家族の自立と若者が選択肢を持てる社会

② 支援活動を通した課題の発信と国際社会の関心喚起

③ 紛争地における支援アプローチとしてのモデル化

今回実施する家族の支援活動では、計画から実施、フォローアップまでを全てカウンターパートと協力しながら実施します。
そのためプロジェクトの実施を通して計画策定(対象者のヒアリングを通して作成)・実施・フォローアップシステムや評価事項の策定を行い、今後さらに効率的で効果的なモデルを構築することを目指します。

エリとその家族の支援からスタートします!

これまでご紹介したアプローチを用いて、エリ(仮名)の家族の自立支援に挑戦します。

エリ(仮名)は、12歳。歌や踊りが好きな女の子です。

彼女の父親は2018年に突如連れ去られ、1年ほど消息が不明となってしまいました。その後父親の死亡が明らかになり、エリとその家族は厳しい状況に置かれました。母親はチッタゴン丘陵地帯の中でも農村の地域に住んでおり、教育を受けてこなかったことから、文字は読み書きできません。彼女の家には焼畑の土地があるものの、様々な場所で日雇いをしながら飢えをしのいで生活しています。


時折照れるような笑顔を見せながらインタビューに答えるエリ

そのためジュマ・ネットは、2020年からエリの教育支援を続けてきました。当時エリは4年生でした。医者になりたいと夢を語る彼女に、なんとか希望を持って勉強を続けてほしいと願っています。
そして根本的な自立と希望が持てる未来を作るには、家族の経済的自立まで視野に収めることが重要だと考えます。

今後彼女の素直な意思で選択肢を選びとっていくためには、家族の理解と自立によってより一層可能になると考えます。これは彼女のケースに限らず、今後支援を拡大していく際にも共通するものです。

そこで新たな支援アプローチを実施するため、2022年の夏から準備を進めてきました。まずは家族の状況を把握するためのインタビュー調査を行いました。その後は現地カウンターパートと連携しながら、具体的な自立のためのプランづくりを行ってきました。今回中心的な支援対象者となるエリの母親は、これまで培った農業のスキルを活かした自立プランを考えてくれました。

検討の結果、まず最初はジュマの人々の伝統的な農法である「焼畑農業」と「豚の飼育」という2つの事業から開始します。これらは、彼女が既に習得しているもの=あるものに着目し、その可能性を活かすことで自立を実現したいという願いも込めています。

その後、2つの事業によって生まれた収入で稲作に移ります。稲作を開始するには土地の整備など、現状の土地では人の手を借りなければなりません。その資金は第一ステップの2つの事業から生み出すことを目指します。
稲作は、山の斜面で多品目栽培によって育てます。収穫が安定的になることで、家族が生活していくための収入が得られるという目標です。


家畜や収穫物は地域の市場で販売する

さらに、この事業のモニタリングや進捗の報告は、娘のエリ自身が行います。家族が協力して自立へと向かっていく主体的な取り組みを生み出せると考えるからです。またエリにとっては、計画を立て実行し、修正をしながら目標を達成するというアントレプレナーシップの醸成にも貢献できると考えています。同時に彼女の教育支援は継続します。

昨年夏にピクニックに連れいてくと、楽しそうな姿を見せるエリ

一方で、根本的な課題解決のためには平和への取り組みも欠かせません。そこで、エリやその家族から内紛の被害や実態についての聞き取りを行い、国際社会に発信していくことも実施します。(本人たちの意思や精神的負担、政治的リスクの回避には十分配慮をした上で実行します。)

支援活動の結果、①家族の経済的自立 ②エリの自己実現のための教育の継続 ③計画からフォローまで自律的に考えて行動する事によるエリの成功体験の場 ④平和や内紛解決のためのアドボカシー ⑤支援を実施しながらモデル化 の5つがこのプロジェクトで挙げられる成果だと考えています。

エリが勉強を続けて希望する進学や就職が実現するように、そして農村に住む母親と家族が収入を安定させ、家族全体が自立と希望を持てる環境づくりを目指します。そして、エリの夢を一緒に追えるような、そんな未来を作りたいです。


お預かりしたご支援の活用先

このクラウドファンディングでは、エリ家族再建支援の1年目のご支援を募っています。目標金額は60万円です。(ご支援の10%をバンドルボン難民緊急支援に活用させていただきます。*こちらの内容と使途はページ最下部に記載)
1年目の支援が実施できれば、彼女が農業と家畜で生み出した収入から稲作の初期投資に移ることができます
また1年目の支援期間中に内紛調査も実施し、平和のためのアドボカシー活動にも取り組むことができます!

内訳は以下の通りです。

被害家族再建支援にかかわる費用(日本円換算)

被害家族支援
 焼畑農業支援・・・・・・・11万7000円
 家畜飼育支援・・・・・・・14万3000円
 教育支援・・・・・・・・・3万1200円
 モニタリング・・・・・・・6万5000円(現地スタッフのモニタリング含)

調査・アドボカシー
 調査費用・・・・・・・・・6万5000円
 レポート発行費用・・・・・4万0000円

管理費
 リターン(送料含)・・・・3万5000円
 消耗品費・・・・・・・・・4000円

手数料・・・・・・・・・・・4万9608円

バンドルボン難民緊急支援・・5万1000円
----------------------------------------------
計・・・・・・・・・・・・・60万808円


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。 

実施スケジュール

2023年2月 カウンターパートと調整
2023年4月 被害家族再建支援開始
2023年4月 スタッフ現地訪問
       現地調査
2023年8月 スタッフ現地訪問② 
       現地調査
2023年9月 中間評価(年間計画)
2024年2月 継続可否協議、中間評価(3年計画)

2024年4月 2年目へ(稲作への移行を目指します)

上記に加え、各リターンに記載のお送り時期を目安にリターン品をお届けいたします。

最後に

国家の中で抑圧されるエスニック・マイノリティの問題は、21世紀に残された世界規模の課題の一つと考えています。

同じアジアで起きている紛争とマイノリティの権利に光を当て、平和への取り組みを一歩ずつ進めていくことがジュマ・ネットの使命です。
どうか、皆さまも一緒にその道を歩んでいただけたら嬉しいです。

ジュマ・ネットとは

ジュマ・ネットは2002年に、チッタゴン丘陵地帯の人権侵害防止と平和構築を目的に設立されました。いくつかの分野で活動を行っています。

被害者支援活動
紛争や襲撃事件などで被害に遭ってしまったエスニック・マイノリティの支援を行っています。例えばチッタゴン丘陵地帯では紛争被害児童教育支援や小学校支援、インドでは市民権を失い不法移民とされてしまった人々への収入向上、法的支援を実施しています。

アドボカシー活動
これまでヨーロッパの人権NGOと共同で世界の有識者で構成されるチッタゴン丘陵委員会を2008年に再結成し、97年に結ばれた和平協定の実施状況のモニタリングや人権状況の調査と問題提起、バングラデシュ政府への働きかけなどを行いました。国連先住民族フォーラムへの参加支援なども実施しました。

緊急支援活動
現在、インド・ミゾラム州におけるミャンマー避難民緊急支援活動とチッタゴン丘陵地帯・バンドルボン難民緊急支援活動を実施しています。

最新情報はWebサイト、またはFacebookTwitterなどで発信しております!

【緊急】追記:バンドルボン難民緊急支援

バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯では2022年10月末より、少数民族の一部の勢力とイスラム系武装勢力が協力していることを理由にバングラデシュ軍、緊急行動部隊による掃討作戦が実施されています。そのため、両者の間で銃撃戦が散発的に発生しています。その結果、一般市民は地域を離れざるを得ず、山奥のジャングルでの生活を余儀なくされています。

ジュマ・ネットも2023年3月よりバンドルボンの難民緊急支援として、食料配布を行うことを決めました。そこで、いただいたご支援の1割を緊急支援活動に活用させていただきたく存じます。

*難民はジャングルでの生活が続いており人命に関わる緊急性が高いこと、また主題と同じジュマの人々への支援であることから組み込ませていただきました。

バンドルボン避難民の状況や支援内容、アカウンタビリティなど詳細に関してはジュマ・ネットのWebサイトをご覧ください。

最新の活動報告

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  • 現在、現地での聞き取りを続ける中で、改めて我々にできることはなんだろうと考えています。リーダーたちと話している中には、「近年はこの問題を国際社会に発信するチャンスも少なくなり、正直にいうと孤独を感じている」という声も聞かれました。課題が長期化する中で、きっとジュマ・ネットの役割も変化していると感じます。暫定的ではありますが、いくつかの重要なポイントが見えてきました。1. 情報を収集し、国際社会に発信し続けること和平協定から25年が経ち、平和への茨の道が続く中でも、国際社会が注目しつづけるよう、現地の状況や変化を訴え続けることが重要です。特に現地で聞かれた「孤独感や取り残される感覚」は、長期に課題が続く中で国際社会が離れていくことを意味しています。このために、これまでの日本語中心の発信から英語での発信、他にもSNSなど広報内容の変化などを検討しています。2. 不当な抑圧や人権侵害を受けている人々の声を代弁すること今も続く事件や人権侵害等に関しては、事実の把握と情報発信を続けていきます。3. 国際的な連携や取り決めに働きかけること長く、そして根深い課題を我々が単独で解決することはとても難しいです。だからこそ、第三国の組織や国際的な会合の機会を十分に活用し、声を上げていく必要性があります。各国のNGOや国際社会この地域の課題に目を向ける機会を作り出すことは、大きな役割です。その“繋ぎ目“としてできることはきっとあるはずです。4. ジュマの団結の糸口を探し続けること内部でも問題が深刻化する現在ですが、平和にはまず団結が不可欠です。互いに弱体化させている間は、平和は訪れません。これまでのアプローチにこだわりすぎず、世代を超え、市民的な価値観を共有できる人々との連携を模索していきます。5. 現地と関わり続けられる取り組みを持つこと 常に政治的なリスクが取り巻く以上、活動し続けられるバランスをとることも重要な視点です。対立でなく、前向きな提言ができるスタンスを見つけていくことも疎かにせず、機会を作り出します。このバランス感は、今後より重要性が増していくはずです。以上のような、柱となる考え方を重視しながら活動を組み立てていきます。 もっと見る

  • こんばんは。ジュマ・ネットの稲川です。先月末からフィールドに来ており、現在はチッタゴン丘陵地帯におります。まさに今現場で考えていること、今だから感じられていることを素直に書いています。今回、市民リーダーや政治家の方などから話を聞く中で、和平協定から25年が経った中でも、その実現には希望が見出せない声が聞かれました。特に政府・軍の政治的影響力を握ろうとする駆け引きの中で、この地域がいかに翻弄されてきたかも強く感じました。(一部は和平協定の実施を今も希求する考えの方もおりますが、現状を見る限りやはり難易度は高いだろうと感じます。)そしてその駆け引きの余波は、いつも一般市民の負担や犠牲となっていることも今回痛感します。家にお邪魔すれば次から次に食事をご馳走してくれ、停電して暗闇になっても笑いが絶えない会話がいつまでも続く、そういった人々の顔が浮かびます。大きな政治の争いの中で、彼らの尊厳や洗濯が抑圧されている状況には、感情的に迫ってくるものもあります。その一方で、長期政権で地盤を固め続けている与党の状態、また年末年始に予定される総選挙、ジュマ内部での分裂と暴力の応酬を鑑みると、すぐに劇的な変化がやってくることも現実的ではありません。また、ただ闇雲に政府や軍を批判しても、思わぬ形で締め付けを強化してしまうことも考えられます。人権侵害や理不尽な抑圧には声をあげる一方で、暫時的・未完成でもいいので現状の硬直状態に刺激が加わり、少しでも前向き変化を及ぼせる現実的な提言と実行力が必要です。今回現場にいる中で浮かんできた方策を丁寧に戦略へと組み立てていきたいです。少し涼しい朝を迎えたチッタゴン丘陵地帯で、そんなことを考えています。 もっと見る

  • 皆様こんにちは。本日は、ジュマネットの歴史についてお話いたします。ジュマ・ネットはバングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯の紛争解決と平和促進のために、関心のある有志や団体が集まり2002年3月に設立されました。チッタゴン丘陵地帯の弱い立場に置かれた先住民族の人々が平和な社会に暮らし、基本的な人権が守られ、開発の恩恵を十分受けられるようになることを目指して活動している非営利団体です。もともと下澤共同代表は、NGOで19年間勤めてきました。しかし、民族的な差別や弾圧、政府に対する活動は制約も大きく、ジュマ・ネットでなければできないことでした。これが立ち上げの大きな理由でした。 また同じくトム共同代表は、1990年代に他の先住民族の活動をする中で、チッタゴン丘陵地帯で襲撃事件の報道を知りました。そして1994年にインドに逃げていたジュマの難民キャンプを訪問しました。リーダーとの出会いもあり、その後プロジェクトも行いました。そうした経緯の中で二人が出会い、協力してイベントを行ったことが、ジュマ・ネット創設の大きなきっかけになっていきました。ちなみに、一番最初はボイサビという現地の祭りを日本で行いました。蓋を開けてみたら、100人を超える参加者が集まる結果となりました。そうして、ジュマ・ネットはスタートしていきました。本日は以上です。毎日少しずつですが更新して参りますので、今後もぜひ活動報告をチェックいただけましたら幸いです。ありがとうございました。 もっと見る

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