株式会社信州白樺クラフト製作所 代表の渡部です。11月から始めたこのクラウドファンディングも残すところ12時間となりました。私たちの活動について、ご賛同いただき多くのご支援を賜りましたことを感謝しております。私どもの力不足もあり、目標金額の半額にも届かない状況でありつつも、いただいたご支援と応援については、真摯にうけとめ、ご支援いただいたみなさまの思いを活動に活かしていければと、おもっておりますので、改めてこの場を借りて白樺高原の事業について映像でご紹介いたします。私たちの保全活動の内容について、リターンにもご用意していますが、この映像でご紹介している樹液採取や収穫祭について具体的にはどのようなことをやっているのか、最後にこの場でご案内させていただきます。来年2023年、もっとも早い時期に行う活動が、まだ森に雪がのこっているころの白樺の樹液採取の活動になります。白樺の樹液は雪解けがはじまり、まだ白樺の新緑が出てくる前の新芽が枝についたころに行います。例年4月の初旬〜中頃におこなっています。クリックすると動画でみれます若くて元気のいい幹の太さが30cm近くある白樺を選んで、まずドリルで慎重に幹に深さ1cmほどの小さな穴をあけます。そこにビニールホースをつけて、蓋の部分を加工した樹液採取用のペットボトルをつけます。ペットボトル分の樹液の採取には2日程度はかかりますが、新緑がでるまでの1週間ほどしかできないので、採取できる量は限られています。採取時期がおわったあとは、穴と同じ太さの白樺の枝を穴の深さに切って、穴の中に埋め込みます。次に行うのが収穫祭です。これもリターンで収穫祭体験をご用意していますが、この収穫祭こそが私たちの活動のメインとも言える活動で、白樺のめぐみを余すことなく活かすための収穫作業になります。時期的には6月下旬に実施していますこれは伐採した白樺の木から、白樺細工用の樹皮、ヴィヒタや白樺茶に使う枝葉などを採取し、残った太い幹や枝はインテリア用のコースターや枝のディスプレイなどにきれいなものを使い、製材できる太さのものは、製材所に運び板材に加工、それ以外はククサの材料用になります。最後に残った細い枝や幹は薪材として利用します。収穫祭に参加いただけると、この白樺の魅力と恵みの豊かさについて、実感していただけると思います。また、このときに収穫した白樺の樹皮は乾燥させたあと、手作業で白樺細工をつくるための樹皮テープにします。また白樺の葉はビニールハウスのなかで天日で乾燥させてから、枝から手で葉を摘みとって、茶葉の原料として黒姫和漢研究所さまに運び、ここで白樺の葉茶として製造されています。ぜひ、このクラウドファンディングをご縁に、信州白樺高原の白樺の森を楽しみにいらしていただければと思っております。みなさまのお越しをお待ちしてます!
立科町 の付いた活動報告
まだプロジェクト期間中ではありますが、このたび無事に白樺茶が完成し、お礼の品として順次発送を始めております。ご寄付いただきました皆さま、本当にありがとうございました!ぜひ飲んでいただいてご感想をお寄せいただけたらと思います。他の品と合わせて白樺茶をお申込みいただいた方は、製品が仕上がり次第、または時期が来てからご案内させていただきます。どうぞ引き続きプロジェクト終了まで見届けていただけますようお願い申し上げます。
本日は、地元立科町のの蓼科(たてしな)高校よりお声がけいただき「地域学」を学ぶ2年生を対象に白樺クラフト体験の授業をさせていただきました。蓼科高校は生徒に地域のことを知ってもらうことを目的に「地域解放講座」を開講しており、今日もその一環でお声がけいただきました。今年で3年目になるのですが、生徒は毎年とてもシャイで、心を開いてくれるまで時間がかかります(笑)初年度はそれが分からなくて、伝わってるかな…と心配したのですが、こちらから積極的に話しかけるとハニかんでいろいろ話してくれることが分かり、だいぶコミュニケーションが取れるようになってきました!まずは私たちの取り組みを紹介させてもらい、その後は白樺細工を編むチームとクラフトづくりのチームに分かれて初めて触れる樹皮の感触を味わいながら作っていくことにしました。クラフト班はどんな形に切り抜くかを決めるまで結構時間がかかりましたが、最終的には思い思いの型に切り抜いて個性豊かな作品ができました^^白樺細工の“編み班”も、初めてとは思えないほどとてもキレイに仕上げてくれましたよ。 地元の学生にとって白樺はあって当たり前で、普段は気にも留めずに過ごしていると思いますがこれを機に少しでも白樺の存在を身近に感じてもらえたらうれしいです!
クラウドファンディングをここで始める3ヶ月ほど前の、2022年8月25日、これまで任意団体として活動していた信州白樺クラフト製作所を株式会社信州白樺クラフト製作所として法人登記しました。登記にあたっては、森林・地域・公共・サステナブルという社会的テーマの高い事業なので、NPOにすることも考えて最後まで迷いましたが、最終的には「白樺林を保全・再生する取り組みを通して新たな産業基盤をつくる」という目的に立ち返り、きちんと収益を上げられる会社をつくり、長野県立科町の白樺高原で持続していく産業にするという結論にいたり株式会社を選択しました。それは、単に立科町の白樺高原のローカルな森林保護の話しとしてとどまるだけでなく、建材などの材木としての需要のない樹木の森林を保全維持するためには、いろんな事業化へのアプローチが必要で、私たちの行動や思いが、その一つの成功例になれないかなと。その思いについて、ここに書くのには少々ながくなってしまうので、私たちのnoteに書きました。少し長いですが、お手すきのときにでも読んでいただけたらうれしいです。【株式会社への思い】→https://note.com/shiracra_mfg/n/n9fc66ffeb888
白樺Lαb信州白樺クラフト製作所では、週に二回の活動日を設けています。その名も「白樺Lab(ラボ)」。名付け親は茅野市のOさんで、Labの由来は、Laboratory(研究所)とCollaboration(共に働く/協力する/共同制作)の組み合わせです。地域と共に協力して研究しなから制作するという意味で、とても素敵なネーミングだと自負しています⭐︎さて、この時期の白樺Labは樹皮材づくりの日々です。夏に収穫した白樺の樹皮を平らにして保管しているのですが、それをひたすらカットして "樹皮テープ" をつくります。白樺樹皮細工ができるまでの工程はたくさんありますが、この樹皮テープをつくることが全体の7割を占めるほど重要で、大変な作業です。それをみなさんのお力をお借りして、役割分担しながら、おしゃべりしながらやっています。初参加の方もいれば、白樺樹皮細工の育成コースを受講中の方もいらっしゃり、お互いに教え合いながら地道に取り組んでいます。(※カットや厚みを調整する作業は経験が必要ですが、油を塗る作業などは初めての方でも大丈夫です)この他にも、白樺の収穫や白樺茶の葉摘み作業など年間を通して白樺Labを行なっています。少しでも地域に開き、人と自然、人と人がつながる場づくりを心がけていきたいと思います!