こんにちは、プロジェクト運営者のユグチヨシユキです。先日、街の木を活かす取組みの一環として、東京大学の林憲吾研究室にてゲスト講義を行いましたので、ご報告いたします。
建築史家の林憲吾先生(東京大学生産技術研究所)の「私たちにとって家とは何か」というテーマの授業にて、「都市林業」と家づくりのお話をさせていただきました。動画にまとめましたので、ぜひご覧いただければと思います。
(動画は林先生のご好意により、公開させていただいております。)
余談となりますが、街の木の取り組みでは、「都市林業」という言葉に先立って「都市森林」という言葉を発信していました。
「都市鉱山」という言葉、というか概念、が知られたものになっていますが、これは都市のゴミから希少金属を回収することができるので、都市にも鉱山があるよ、資源があるよ、ということですよね。この言葉は、都市と鉱山というそれまで離れているイメージのものがくっついて、この言葉(概念)によって、いつも見ている都市が全く違った見え方で見えてくる、ということが面白さであり、人の意識を変えるものでした。
僕はこれと同様に、まず「都市森林」という言葉を思いつき、発信していました。なので当初は、庭木や街路樹といった「森林資源」と同様に、木材として使われている材のストック(古材)としての「森林資源」の両方の活用を含んで「都市森林」と言っていたのです。
そういえば、今回のゲスト講義を行った東大生産技術研究所では、以前、全国の様々な歴史的建物などで使われていた古材を活用することをお手伝いしたことがありました。東大赤門の修復の際に出た材であったり、錦帯橋の材であったり。
東大に限らず大学の敷地には大木がたくさんあるものです。こうした木々も折に触れて伐採されています。講義のなかでも話されていることですが、大学を舞台にしたプロジェクトも動き出すことを期待しています。