はじめに
すべてのおうち
子育て経験さえ社会資源
はじまりはコロナ禍の孤食児を招いた食卓
子ども食堂が抱える課題は
個人宅で行う「隠れ家的少人数子ども食堂」で解決するかもしれない
ご挨拶
東京都大田区羽田の自宅で、子ども食堂を行っているいえさき桃子です。
公認心理師・保育士・ 食品衛生責任者 ・元児童福祉施設職員(10年勤務)
年長の息子と小学4年の娘、こけし顔の私と、顔濃いめの夫、要介護の義母の5人暮らしです。
2020年3月頃から有償ボランティアとして自宅で子ども食堂を運営してきました。
民生委員、学校、PTA、商店、飲食店を巻き込み、協力をしてもらって少しづつ成長。
2021年4月1日には任意団体「おうち食堂ネットワーク」設立
2021年7月には大田区社会福祉協議会地域福祉活動団体支援事業による助成を受け、
大田区社会福祉協議会の広報誌ボランティアコミュニケーション2021年8・9月号に活動を掲載していただきました。
令和4年度「地域とつくる支援の輪プロジェクト」メンバーとなりました。
大田区は、子どもの支援活動に取り組む地域活動団体等のネットワークづくりと自主的な活動を支援し、地域全体で温かく包み込むような支援(社会的包摂) の実現を図るため、平成30年度から 「地域とつくる支援の輪プロジェクト」に取り組んでいます。
令和4年度より、このメンバーとして呼んでいただき、子ども食堂の名づけ親とも言われる「気まぐれ八百屋だんだん」さんたちと一緒に子どもの安全な居場所について意見を出し合う、深い学びの機会となっています。
いまの活動をこのまま続けることはできますが、私はこの個人宅で行う子ども食堂が全国へ正しく広がっていくことを願っています。そこで、みなさんのお力を借りたく、クラウドファンディングに挑戦しました。
プロジェクトで実現したいこと
「おうち食堂を日本中へ広めたい」
令和7年度(2025年度)までに全国に50軒のおうち食堂の創設を目指し、
おうち食堂開業支援策
→相談(60分×2回)と食材の提供1回を行います
子ども食堂を始めるために特別な資格や届出は必要ありません。始めたいと思っている人は多く、気軽に始める人も多いです。
ただし、子どもたちの安全と安心のため、食品衛生の保証や、地域のネットワークに所属していることが求められ、運営のため広報戦略を練る必要もあります。
始めることよりも、長く続けることが難しいです。
子どもが大人との信頼関係を築くためにはどうしても長い時間が必要です。
開業前と挫折時の相談に乗り、食堂を長く続けていくレジリエンスを高めます。
子ども食堂が抱える課題
自宅で行う子ども食堂は、維持費はほとんどかからず、規模が小さく、感染懸念や貧困児のプライバシーの保護などメリットが多いです。
月に数回の子ども食堂で命を繋ぐような貧困児がいたとして、食べさせない親がいるのなら児童相談所へ通報し、保護してもらうべきです。(もちろん一筋縄ではいかないケースもあるとは思いますが)
また、無料で食支援を行うと、それほど逼迫していない家庭で予定食数を終えてしまい、貧困児に届いている実感がないという話も見聞きします。場所代や維持費、持ち出しが多く、長く続かない食堂を見る機会もありました。
その点、おうち食堂は学校や地域とのつながりの中でピンポイントで困った子をご招待する、隠れ家的少人数子ども食堂としても機能するのです。
伝説のお母ちゃんとの出会い
一方で、職場近くの飲食店経営のママが、お店のカウンターで我が子とその友達の宿題を見守る様子を見て、これこそ子ども食堂だ…とも思いました。
ハスキーボイスで他人の子も我が子のように叱り、家族への愛を照れずに語る、魅力的な人。
彼女の周りは、いつも親子の朗らかな笑顔で溢れていました。
若くして病気で亡くなって、ますます私の中では伝説の人物となります。ひとりの母親が自然体で無理せず、仕事し、家族を守りながらできる社会貢献もあることを教わりました。
集まれない、食べられないコロナ禍において、いよいよ曖昧だった子ども食堂の存在意義や目的がそぎ落とされたと感じます。
必要なのは「食堂」そのものじゃない 「人」を救うのは「人」
「人」と「人」をつなぐ場所として子ども食堂が存在するからセーフティーネットになるのです。
その「人」に会う場所は「食堂」でも「おうち」でも「オンライン」でも何でもよいのです。
もはや「食べる」ことは必要条件ではなくなりました。
おうち食堂ネットワークは、コロナ禍においてもオンラインイベントでつながりを作り、平日毎日開かれている食卓で、子どもの食の危機に備えた絆を作る試みを続けます。
子どもの食の危機との遭遇
元職場の施設で、何度か子どもの食の危機に遭遇しました。
夏休みにお弁当持ってくるのを忘れちゃった子
もらった昼食代を漫画やお菓子に使っちゃった子
鍵を無くして家に入れないと学童に帰ってくる子
お留守番はできる歳だけど、今日は一人でいたくない
急な残業のシングルマザーや、
災害時、エッセンシャルワーカー同士の夫婦がお迎えに間に合わない!
中高生の居場所も兼ねた施設だったため、夜20時まで顔見知りの職員がいて対応できたケースも多く、
「次は忘れないでね」「今日だけ特別。」それだけで済みました。
子どもの食の危機はいつも突然で偶発的。
毎日がっつり助けてほしいわけじゃない。でも、信頼する「人」のところでちょっと安心したい日もあるのです。
子ども食堂への根強い誤解を解きたい
子ども食堂とは何か。 学びたい人はさらに深く。
何も知らない人も興味を持って知ることができる広報の役割も担いたいです。
食堂のチラシを渡して嫌な顔をされる理由が最初はわかりませんでした。
もっと大変な家庭のためのものでしょうから
うちを貧困層だと思ってるわけ?
「施し」など受けぬわ!
親を甘やかすんじゃない!
嫌な顔の裏の声は、どうやらこういうことのようです…
いずれも根底にあるのは
「子ども食堂=無料で子どもに食べさせるだけの場所」という誤解です。
貧しい子も、そうでない子も、頼れる場所があることを知ってほしいのです。
それは、親にとっても子にとっても必要な情報です。ひとりひとりが隠された貧困のためのセーフティネットだからです。
特に子育て世代に発信していく使命感に燃えており、時にバスボムを握りながら、時にスライムをまぜながら、
折に触れて、しつこく伝えていきます。誤解のある人はそもそもその場に来ないので、もっと責めの方法も検討したいです。
親の仕事を奪うなという老婆心についてひとこと。
ほとんどの親は子どもと過ごす時間が大切なことを理解しています。
自分は苦労したからと、子育てを苦しいものにしようとする人がいますが、それが子どものためになるのでしょうか。
もし自分の子育てに後悔があるなら、いじめるのではなく支援することこそが自身の癒しになるはずです。
仕事を抱えていれば、不測の事態で子どもの元へ駆けつけられないことがあり、核家族があたりまえの今、 そういった時に頼る場所を探すのは困難です。だから、残業が理由でも、OKなのです。
バーンアウト予防
バーンアウトによる休職・退職には、私生活の介護や育児、また児童福祉の現場でも遭遇しました。
社会起業家や、子ども食堂経営者にも同じことが言えます。熱心で努力家のみなさんを心理支援という形でも支えたいです。
バーンアウトとは「燃え尽き症候群」を意味する心理学用語。特に対人援助にあたる人が陥りやすいと言われています。
以下3つが代表的な症状です。
①情緒的消耗感
仲間や顧客を思いやり、信頼関係を築く努力を重ね、身体的ではなく情緒的に消耗してしまう
②脱人格化
情緒的なエネルギーの枯渇により、自分を守るために、人のせいにしたり悪口を言う
③個人的達成感の低下
①と②に陥った結果、仕事の成果も達成感も低下する
日々生まれては、音もなく消えていく子ども食堂。
せっかく灯った情熱の炎を、持続可能な形に整えたいのです。
家族を守りながら・日常を送りながら
マザーテレサのように、貧しい人のために生涯を捧げることも
賀川豊彦のように、貧困街に飛び込むこともできそうにない
子どもだけで食べに来ても良いおうちに手を上げた、私はただそれだけの普通のお母ちゃん。
ボロボロの子の避難先になって、暴力的な親と対峙するわけでも
お休みしたら、ひとつ命が消えるかもしれないなどと重く責任を感じることはありません。
そうしたケースは、警察や児童相談所にお任せするのが賢明です。
子ども食堂は、そうならないための、一時休憩の場だと思っています。
そして、実は私のような、日常を送りながら社会貢献したいという気持ちを隠し持つ人はいっぱいいるんじゃないか?
クラウドファウンディングに挑戦するのは、そうした期待を込めた仲間づくりの目的もあるのです。
子どものいない夫婦はもちろん、子育てが落ち着いて、静かになった夫婦の食卓に腹ペコの子どもたちの笑顔は、賑わいだけでなく料理を作る張り合いも与えてくれるはずです。
我が家も、食堂のある日は野菜多め、旬の食材多め、品数多めになりがち♡
届け!隠された貧困児まで
先述の、昼食代を他へ使ってしまうケースは夏休みによく見られますが
ため込んで高額なおもちゃ(ゲームソフトなど)を買う確信犯もいて、隠し通されるでしょう。
そして絶対的貧困も、相対的貧困も、大抵の親は隠そうとし、子ども食堂なんて行くなというかもしれません。
ここ羽田は多世代家庭が多く、じいじ・ばあばの手を借りて、上手に危機を乗り越えている家庭も多いようです。
おうち食堂開店2年目ですが、いまだ貧困児とは遭遇していません。それでも、貧困は無いと決めることはできません。
隠された貧困は子どものネットワークでしか打破できない気がします。
事情のある子は500円が無くてもいいので、おうち食堂のことをを教えてあげてね。
食堂に来る子にはそう伝えています。
スライム作りに興味がない小学生は見たことがないし、
バスボムがシュワシュワする様子を見て、興奮しない小学生も見たことがありません。
子どものネットワークに入り込むツールは、時に流行っている漫画だったり、ゲームだったりします。
「全力で童心で遊ぶ楽しそうな大人」でいることがいちばん大事だったりします。
応援メッセージ
ロゴの悪用防止について
家庭という密室ゆえ、 おうち食堂を実践していただく家庭については一定の基準を設けています。
不適切な関係に発展しかねないリスクや、子どもの安全のために学校近くの「夫婦」という条件は満たしていただいています。善意の独身の方には大変申し訳ありません。
また、児童性虐待などの悪意へは、鋭意、警戒と対策をさせていただいていることを明記させていただきます。
「おうち食堂ネットワーク」のロゴが知れ渡り、これを見て子どもたちが個人宅に安心して訪れる日が来ることを願うと共に、
その責任重く感じております。悪用を防ぐため、こちらのロゴは商標登録を済ませています。
資金の使い道
リターン購入費:約10万円
手数料:約10万円 (17%+税)
開業サポート(60分×2回×50軒)にかかる通信費等:約7万円
食材50食分:約25万円
梱包材・送料:約8万円
【食材の内容】
米5㎏、羽田名物「よこ山の海苔」板海苔(誉)1,080円相当、
子どもが選ぶおにぎりのための食材(乾物)など
実施スケジュール
ープロジェクト自体の実施スケジュール
1月下旬スタート
3月中旬 プロジェクト終了
4月~ リターン発送
<募集方式について>
「All-or-Nothing」
目標金額に満たない場合、計画は実行されず、リターンのお届けもありません。
リターン例
各セッションは
原則、9:00~17:00を予定しています。
500円(ぷちとまとコース)
・お礼のメッセージ
3,000円(ももコース)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
5,000円(体験コース限定10口)
リターンとしておうち食堂の開業サポート相談を体験できるコース
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・30分セッション(おうち食堂の広報戦略 30分)
5,000円(草葉の陰コース)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・オリジナルふせん 忙しいママや小学生のお留守番・学習に!
・オリジナルエコバッグ
・オリジナルメモパッド
8,000円(縁の下コース限定10口)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・オリジナルグッズ3点
・45分セッション(トークテーマ自由)激励歓迎!
10,000円(一発必中コース限定30口)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・オリジナルグッズ3点
・羽田名物「よこ山の海苔」板海苔(誉)1,080円相当
12,000円(実践コース限定10口)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・おうち食堂開業支援策(講義・相談)と食材の提供
・修了証・屋外ステッカー
・オリジナルグッズ3点
リターンとしておうち食堂の開業サポート及び食材提供を受けられるコースです
令和7年度(2025年度)までに開業していただきます
実際におうち食堂開業を目指す、以下のような方々に特におすすめします。
・飲食店経営の方
・小学校近くの一軒家にお住まいの方
・民生児童委員の方
・スクールカウンセラーなどの心理職
・児童福祉・教育分野で活躍される方、されてきた方。
・子育て中の方(在宅勤務や専業主婦)
未成年との不適切な関係を防ぐため、独身家庭の方はご遠慮ください。
我が家は現在平日毎日ですが、今後、曜日限定も検討しています。決まった曜日のみも可能です。
ご自身のできる範囲の、無理のない経営をなさってください。ちなみに、金曜が残業利用の需要が高いです。
初回相談(食品衛生・広報戦略講義含む計60分)をクリアした方に
修了証・屋外用ステッカー、オリジナルグッズ3点、
開業祝食材(米5㎏・板海苔・乾物など5000円相当)を送付
さらに相談60分/1回が付きます。2025年度末(2026年3月31日)までお使いいただけます。
行き詰った時、くじけそうになった時に使ってください。
50,000円(一心同体コース限定10口)
・お礼のメッセージ
・ゆづきからの業務報告動画
・オリジナルグッズ3点
・羽田名物「よこ山の海苔」板海苔(誉)10枚入り1,080円相当
・当団体から開業支援を受けた食堂の利用者から感謝のお手紙を送付(2026年3月31日消印有効)
100,000円(今日だけ子どもコース限定2口)
・お礼のメッセージ
・お手伝い隊長ゆづきからの業務報告動画
・オリジナルグッズ3点
・羽田名物「よこ山の海苔」板海苔(誉)1,080円相当
・当団体から開業支援を受けた食堂の利用者から感謝のお手紙を送付(2026年3月31日消印有効)
・おうち食堂(東京都大田区羽田)へご招待(1口2名様)
量は大人2名分ご用意しますのでご安心ください
食品衛生責任者所持。アレルギー除去します。好き嫌いにも配慮します。備考欄へご記入ください。
最後に
初めての挑戦となります。
みなさんから受け取ったお金も気持ちも、無駄にしてしまわないよう
しっかりと成果につなぎたいと思います。
応援よろしくおねがいいたします!
自己紹介
任意団体 おうち食堂ネットワーク
代表 いえさき 桃子
公認心理師・保育士・ 食品衛生責任者
元児童福祉施設職員(10年勤務)
現在、総合病院の小児科発達外来の心理師として勤務
心理職支援・企画の業務委託
【フリーランスとしての活動】
・「親子アート&クラフトセラピー」
…子育て相談に乗りながらの手形アート、センサリーボトル、片栗粉粘土、バスボム・スライム作りほか
・「学習支援」
…不登校児や長期休暇時の宿題支援・自由工作サポートなど
・母親・起業家支援
…「Canva講座」「自己肯定感を育む3カ月プログラム」
児童福祉の現場で、調理・配膳を行う機会は多かったが、
いざ自分の子育てでは、「たったひとりで、子守りをしながら、安全安心な料理を作る」
この、ほぼすべてのお母さんがやっているであろう厳しい課題に直面し、
育児の孤独や不安を抱える人の力になりたいと思うようになる。
コロナ禍、介護やコロナ禍の学校の休校などを理由に児童施設を退職し、在宅起業。
同時に自宅で子ども食堂をはじめる。
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