支援者の皆様、ご支援下さりありがとうございます。
ジュラキーの支援者の中にはモノづくりが好きな方も多いようで、ジュラキーの外観の経年劣化を気になさる方がおられました。
経年劣化などしません!と言いたいところですが、万物に経年劣化は付き物です。
しかし、何十年も外観を保つ工夫はしています。今回はジュラキーのアルマイト処理をご紹介いたします。(次回はシルク印刷を紹介します)
鉄はメッキが有名ですが、ジュラルミンなどのアルミニウムはアルマイト処理するのが一般的です。そのアルマイト処理を同じ東京の中小企業である”東栄電化工業株式会社”にお願いしています。
https://toeidenka.co.jp/products/color.html
アルマイトは塗装とは異なります。
アルマイトとはアルミニウムの表面に酸化アルミニウム膜を意図的に作って、それ以上酸化(錆び)させない表面処理です。ニッケルメッキをした鉄がニッケル色になるのとは違い、酸化アルミニウム膜は無色透明です。ですので、アルミと酸化アルミ膜の間に色素を入れて色を付けるのが”カラーアルマイト”なのです。
原理的には酸化アルミ膜が取れなければ色も落ちないということですが、色素自体が強い紫外線と高温(80℃以上)に弱いそうです。夏の暑い日に、車のダッシュボードの上に赤アルマイトした初期型ジュラキーを置きっぱなしにしたら、夕方帰るときに見事に赤が白に変わっていたということがありました。
それと酸化アルミニウム膜は普通のアルミに比べ硬いので、ひっかき傷には強いと言われています。それでもアルミの地肌が出てしまうくらいの強い衝撃による打痕キズなどには無力です。
東栄電化さんも、人それぞれ使い方や環境が違うので何年で色落ちするとかは言えないと言っています。しかし我が社も東栄電化さんも、某大手光学機器メーカーの仕事を何十年にも渡ってこなしてきて、アルマイトに関するユーザークレームはほぼないのです。
結論ですが、ジュラキーを夏の暑い日に車のダッシュボードに置きっぱなしにするのはやめましょう、熱湯に入れないで下さい、夏のビーチに置いておかないで下さい、といったくらいで日常の生活を送っている上でアルマイトの劣化は数十年単位であればないと思います。
ご承知おき下さい。よろしくお願い致します。