人間なんでもできる
乗り越えた先に大切なことが見えてくるんや
2014年、いつもと変わらぬ家族団欒の夕食時、
突然のしびれに襲われ、その2日後には立ち上がることもできず入院。
プロゴルファーとして、アスリートとして、人並み以上に体に自信があった私を襲った病魔は、難病指定されているギラン・バレー症候群でした。
今回のプロジェクトは、突然の難病から復活し、再びプロゴルファーとして活動を再開した私の体験を、今病気で悩んでいる人、病気ではなくても苦しんで立ち止まっている人に伝えることで力になりたいと立ち上げました。
どんなに絶望に感じることがあっても、人間には底力がある。
それは特別な人間だけに与えられたものではなく、小さなきっかけが力になることを知ってもらいたいと思います。
改めまして。木田徹です。
46歳、現役でプロゴルファーをしています。
8年前、ギラン・バレー症候群を発症し、医師より車椅子生活を宣告されましたが、奇跡的に回復し今もプロゴルファーとして活動しています。
ギラン・バレー症候群とは・・・末梢神経の障害によって、力が入らない、感覚がわかりにくい、しびれるなどの症状を起こす病気のこと。重症例では呼吸筋の麻痺、自律神経障害(重度の血圧変動、不整脈など)により生命にかかわる場合もあり、死亡率は約1%、約20%が発症から1年後にもなんらかの障がいが残存する病気である。
10歳の頃、母親がゴルフ練習場で喫茶店を開いたことをきっかけにゴルフに出会いました。
中学生までは野球とゴルフを両立し、運動神経には自信のある活発な少年時代だったと思います。
高校進学を機に進路をゴルフ一本に絞り、大学もゴルフ一筋。大学卒業後はアマチュアを経てツアープレーヤーとしてゴルフに邁進。
マレーシアでツアーメンバーとなり、日本だけではなく海外でもプロゴルファーとしてのキャリアを順調に進んでいました。
30歳になり、一度はツアー参加を辞め、沖縄県の宮古島でレッスンをするようになり、その後大阪へ移住。
紆余曲折あるものの、ゴルフを仕事に家庭も持ち、子どもにも恵まれ、絵に描いたような幸せな日々を手に入れ、ある程度自分でも満足した生活をしていたと思います。
異変が起こったのは38歳の秋頃でした。
それは、いつもと変わらずゴルフレッスンを終え、自宅で夕飯を食べていた時のことです。
全身に突然のしびれを感じたものの「疲れてるんかな?」と思いながらも当日はそのまま就寝しました。
しかし、翌日になってもしびれは残ったまま。
急遽レッスン中断し、近くの病院へ診察へ行くも、近くの病院では病名を特定することはできませんでした。
医師から大きな病院へ行くように紹介状を出してもらい、大きな病院に行きましたが、その時には待合室のベンチでそのまま立ち上がることさえできなくなりました。
この間たった2日間。
医師から伝えられた病名はギラン・バレー症候群。
病気の進行があまりにも早く、医師からは車椅子は覚悟するように伝えられました。
目の前が真っ暗とはこの事かと。
奇しくも、たった2週間前に家族のためにと新居を購入して引っ越したばかりのタイミング。
この先、3階建ての家で車椅子になった自分は家族とともに暮らしていけるのだろうか。
人より大きいこの体を、妻に支えてもらうことは迷惑にしかならないのではないだろうか。
ゴルフレッスンができなくなるであろう自分に、ローンを支払うことができるのだろうか。
「この先、生きていることで家族の迷惑になるかもしれない」そんな思いが頭をぐるぐる回り最悪のことばかりを考える毎日。
幸か不幸か、私は自分で命を絶つことさえできない状態だったので、実行することがなかったことを今は良かったと思っています。
ギラン・バレー症候群を発症し、その後入院。
絶望を抱えながらも発症から3週間後にはリハビリを開始しました。
最初は右のお皿から左のお皿に豆を移し替えるというもの。
子どものお箸の練習の時のアレです。
が、私がやったリハビリは手で直接うつすというリハビリです。
全身が痺れた状態であることから、豆を指で掴む、運ぶということさえできなかったのです。
相変わらず心の中では、「もういなくなった方が家族も楽やろ」と嘆くことも多く、決して前向きに取り組んでいたとは言えないリハビリの始まりでした。
妻にも子どもにも心配させて、自分が不甲斐なく情けなくなる毎日。
そんな時、妻がふと言ったのです。
「あんた、あたし2人の子育てに仕事に忙しいんだから、早よ回復してよ」
ついつい自分を悲観し、暗くなっていた自分には、この普通の風邪でもひいたかのような声かけは、予想もしないものでした。
「そりゃそうや、手伝わな」
「そういやローンも残っとるわ」
「来月コースレッスンあったわ」
一気に不安感の中にいる自分を抜け、やるべきこと、やらなくてはいけないことの方が見えてきました。
真っ暗なトンネルから、急に抜け出すような感覚というのでしょうか。
そこからはリハビリにも本腰。
「家族に迷惑かな」というウジウジした気持ちは一切なくなり、「早よローンかえさな」「来週の子どもの運動会行ったろ」と医師も驚くほどの回復。
なんと病気の発症からわずか1ヶ月半後にはしびれは残るものの、コース同伴のレッスンができるほどまでに回復。
その後、半年で日常生活を送れるようになりました。
46歳になった今、私はプロになった若い頃よりも、ゴルフがずっと好きになりました。
若い世代が多いゴルフツアーにも積極的に参加し、昨日より今日のスコアが、今日より明日のスコアが良くなるように前向きにひたむきにゴルフと向き合う毎日が楽しくで仕方ない、そんな毎日です。
ギラン・バレー症候群と診断され、もうゴルフどころか自分の足で立てないかもしれないと絶望したあの日。
妻が病気なんて関係ない、というように存在を認めてくれた言葉。
1ヶ月半後の回復を内心では無理だと考えていたにも関わらず、キャンセルせずに待っていてくれたお客様。
支払いが残ったローン(笑)
それらが全部力になって、今の私があります。
そして、そんな私だからこそ「人間、やればなんでもできる」と全力で伝えられると思うのです。
このプロジェクトを機に、多くの人に難病からの復活の話や心の持ち方を対面やオンライン、講演活動などでお伝えしたいと思います。
正直、人前でお話ししたり講演活動をした経験はほとんどありません。そのため、うまくお伝えできるのか、人によって状況も環境も違うのではないか、自分にどこまでできるのか不安はあります。
しかし、だからこそ私もチャレンジしたい。
せっかくのチャンスをいただいたこの機会を活かし、もしも1人でも私の話で勇気を得る人がいるのであれば、チャレンジする意味があると思うのです。
そんな私の新たなチャレンジをぜひ応援していただけると嬉しいです。
リターンには難病支援の対話や講演のほか、ゴルフレッスンもご用意しました。
■難病支援対話
■難病の経験談を講演(オンライン)
■難病の経験談を講演(リアル)
■ゴルフのラウンドレッスン
■ゴルフの個別レッスン1回
その他、個人スポンサーや企業スポンサーも募集しておりますので、詳しくはリターン一覧をご覧ください。
<<資金の使い道>>
皆様からいただきました大切な支援金は、講演活動実施のために必要な経費、集客広告費等に利用させていただきます。
目標金額:30万円
(内訳)
講演活動実施のために必要な経費、集客広告費等:21万円
クラウドファンディング手数料等:9万円
<<実施スケジュール>>
2022年12月 クラウドファンディング終了
2023年2月 各リターンの実施 (個別にメールにてご連絡いたします)
ここまでご覧いただいてありがとうございます。
突然の難病に襲われ、体が資本のプロゴルファーという仕事の未来が全く見えなかった私。
私の復活のきっかけは、決してかっこいいことではありませんでした。
妻に普通に接してもらい、今までの居場所がなくなっていないということ、自分の居場所がまだあると気づけたことが大きな転換期でしたが、その後頭にあったのは住宅ローンの返済という、ものすごく現実的な理由です。
「もう一度ゴルフしたいんや」という、プロゴルファーらしいカッコイイ理由だったらよかったかなとも思いますが、これもまた自分らしいなと思います。
自分を飾っても仕方がないので、私はこれからの活動でもありのまま、自分のことを話していこうと思います。
もしも私のエピソードが、今難病に苦しむ人や必死にリハビリに取り組む人に読んでもらえていたら嬉しく思います。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るありがとうございました。
2022/12/29 18:53支援頂いた皆様、この2ヶ月応援ありがとうございました。最終日になりますが、温かいお言葉とご支援、大変感謝致します。髭を生やしたプロフィール写真でしたが、今日は、お礼に際し散髪し、髭を剃りお礼の写真にしました。これからも、頑張って活動してまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します。 もっと見る
後3日
2022/12/27 09:40ご支援、ご協力下さっている皆様、いつもありがとうございます。この活動のお願いも残り3日となりました。今回、画像に上げさせて頂いたのは、大阪の夜に浮かぶプロジェクションマッピングです。気持ちが暗くなっている方々やこれからの事に悩んでる方々の心に明るく綺麗にラッピングするお手伝い出来る活動に、これからもご協力頂きたいと思います。ご賛同して頂けるお仲間もご紹介頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 もっと見る
残り10日となりました。
2022/12/20 21:00ご支援下さった皆さま残り10日となりました。今回は、レッスンで浜松行った際に家康公、秀吉公が祀られている東照宮に最後のお願いに行って参りました。お二人の様に講演会で悩みのある方々にお話しをして少しでも力になりたいと思っています。今までご支援を頂いた皆様に最後の今一度、繋がりのある方に拡散頂けますよう、どうぞ宜しくお願い致します。 もっと見る
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