今年支援をした36都道府県223世帯を対象に、アンケート調査を実施しました。
調査の結果、子どもがサッカーをするために「借入」をしたことがある世帯比率は35%に増加、約30%の世帯の子どもが家計を心配してサッカーを辞めることを家族に相談した経験がある、半数以上の世帯が「相談したくても相手がいない」など、深刻な状況が明らかにされました。
胸が苦しくなる話や嬉しい声、今必要とされていることなど、サッカーに関わっている方々に知って欲しい実情があります。
本調査では、日本で経済的な貧困や社会格差を理由に「サッカーをしたくてもできない子どもたち」を関する課題とニーズ、当事者の声をまとめています。状況を見える化し、日本スポーツ界と共有することで子どもたちを支える仲間の輪が広がることを強く願います。
ぜひご覧いただき、また、機会がありましたら拡散またはサッカー関係者にご共有をいただけますと幸いです。
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「アンケート調査報告書」
一般的に、スポーツは贅沢や趣味として見られやすいため、子どもの貧困問題において、スポーツの支援は、教育や食等の生活インフラの支援に比べて優先度が下がる傾向にあります。結果として、ニーズはあっても予算化されにくい、活動が生まれづらい、担い手が少ない状況が続いています。一方で、当会に支援を求める子どもの人数は2年間で3倍に増加し、規模が拡大しています。それだけでなく、子どもがサッカーをするために借入している、子ども自身が家の経済状況を心配して諦める、相談をしたくても相手がいない状況など、苦しい内情が確認され、今まさに対応が必要とされています。
私たちは今もこの先も、子どもたちが夢を持てる社会を望みます。夢を持つことができるのは、それが許される環境にある人だけではありません。自分の言葉を受け止め、理解しようとしてくれる大勢の人たちの存在があってこそ、子どもたちは夢を語ることができます。
本報告書を通じて、子どもたちを支える仲間の輪が広がることを強く願います。
どうか力を貸してください。
なお、「活動報告書」は7月中に公開予定です。