これは弊会の居場所事業を利用してくれている子どもの声です。子どもたちは家庭環境のことを敏感に感じ取り、諦めることが当たり前になってしまっています。
今回のクラウドファンディングは、「クリスマス・イン・ザ・シティ東京」のような特別な一日を子どもたちに届けるのに加えて、 子どもたちが学校の友達との会話についていくために必要なツールである「ゲーム」ができる環境を用意し、自然な形で見守り続けることも狙いとしています。
ゲームがあることで、子ども食堂や学習支援教室等の既存の居場所にも、これまで以上に子どもたちが来る理由ができるはずです。
一昨日の活動報告でも触れましたが、「困難を抱える人ほど、必要な支援制度を活用できていない」現実があります。
子ども食堂や無料の学習支援などのような既存の支援サービスを利用しない理由を調査したところ、下記のような声をいただきました。
【敷居のハードル】
●インターネットで「子ども食堂」と調べると、悪いことばかり書かれているので、周囲の目が気になり利用できない。
●すぐにSNSで拡散されるので、怖くて行けない。
【距離のハードル】
●区役所にはほとんど行かないので、アリオとかの子育てひろばに情報があった方が助かる。
●学習支援を利用したいが送迎が難しく悩み所。
【時間のハードル】
●行政支援(あだち・ファミリーサポート・センター事業)は、登録回に参加しないといけなかったりして、仕事を休んでまで登録会には行けない。
●18時まで仕事なので、それ以降でないと利用できない。
【その他】
●利用できるものに関してはどうしたら利用できるか、よくわからないのでしりたい。
●ファミリーサポートに料金がかかるので、利用できない。
●子育てに関する情報がもっと簡単に頻繁に耳に入るととても助かります
●食費や洋服費など、無理なことは考えない習慣となっているので、不満という感情はわからないと思った。
弊会は、上記のような声に耳を傾けながら、東京23区の中でも子どもの貧困問題が顕著な足立区で、下記のような活動をしてきました。
●延べ2500世帯以上へのご自宅まで食品を届ける活動
●子ども食堂に遊びの体験をプラスすることで社会的偏見に配慮した居場所づくり
●都合の良い日時に食料品を受け取りに来れる常設のフードパントリー
しかし、それでも繋がれない子育て家庭が既存のセーフティーネットから取り残されています。
そこで、今回新たな取り組みとして、ゲームを活用したオンライン居場所事業を始めるに至りました。
繰り返しにはなりますが、「ゲーム」というツールを用いることで、子どもたちが居場所に来るハードルを下げ、自然な形で子どもの見守りを実施できることを期待しています。特に下記のような特徴は子ども支援の可能性を広げてくれるものであると考えています。
①「見えない」困窮家庭を見つけやすくなる
オフラインの箱物型の支援場所とは違い、理論上は人数のキャパシティー問題を気にする必要がありません。対象を絞らずに誰でも参加できるため、明確な基準や条件をもとに入場制限をかけるようなことをしなくて済みます。
オフラインだとどうしても人数を制限せざるを得ないため、支援が必要な親子を明確に区別する必要が出てきてしまいます。
②地域の縛りなく、信頼できる人と出会いやすくなる
今住んでいる地域で頼れる人や友達がいる人は良いと思うのですが、偶然良い人と出会えただけかもしれません。限られた地域の中で信頼できる人を探すよりも、専門的な知識を持ったスタッフやオンライン地域住民が全国どこからでも・場合によっては海外からも参加するため、利用する親子にとって信頼できる人と出会える確率が上がります。
連携・協賛いただける団体・企業様のお問い合わせ先
●首都圏で活動しておりマインクラフトを受け取っていただける子ども・子育て支援団体様
●PCやWi-Fi等の寄贈で協賛いただける企業様
など、弊会の取り組みにご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、下記のお問い合わせ先からご連絡いただけますと幸いです。
https://www.choice-ful.or.jp/contact