お世話になってます。
ふまじめ通信の監督、まつむらしんごです。
この映画のシナリオは僕が書きました。
4ヶ月くらいかかってます。と、言っても毎日書いているわけではないので、作業日数は二週間位です。シナリオを書くのは大変です。ただ闇雲に文字を埋めてもシナリオになりません。何も書いてない白紙に、それまでなかった物語を記していくのはとても難しいです。1日作業してても、キーボードを叩いているのはたった数分です。
あとはただボーッとしてます。ずっと想像しているのですが、傍目にはただ怠けているようにしか見えません。なので妻からはただボーッとしてる怠け者だと思われてます。
シナリオを書くのは孤独です。皆んな要求するだけで、手伝ってくれません。遊びにも行かず暗い部屋で一人静かに書いてます。シナリオを書くのは不安です。つまらないものを書くと皆んなの士気が一気に下がります。こちらの苦労など考慮せず、平気でため息を吹きかけられます。他人のため息は震えます。
でも、書いたシナリオが面白いと皆んな喜びます。喜ばれるとますます頑張ります。頑張るとますます面白くなります。そうやってちょっとずつ、ちょっとずつ面白いシナリオは出来上がっていきます。今回も9稿まで書きました。撮影が終わって久しぶりに読んだらとても面白かったです。