はじめに
冬、学校で石炭ストーブのまわりで過ごした、寒くて煙くて、でも楽しかった思い出。また、いたるところで汽笛を鳴らし奮闘する蒸気機関車、その力強さを頼もしくながめた思い出。
そして今ではほとんど触れることがなくなった石炭を焚く香り。
そうです!昭和は石炭の香りに満ちていました。
そして弊社はこれをふたたび感じたいと共感していただける方々に向けて本品を用意いたしました。
本物の昭和の代表的石炭を原料に、「蚊取り線香」状に仕上げ、着火後約10分間、石炭を焚く香りをお楽しみいただけます。
昨今話題の「プルースト」により、昭和を懐かしむ糸口にして頂ければ幸いです。
※写真はイメージです
みなさんはプルーストという言葉をご存知でしょうか?
昨今、世情ではプルースト現象との名の下に、様々な臭気が取り上げられるようになりました。これは、人々にはそれぞれの深層記憶(主として幼児期や年少期の出来事など)と深く結びついた臭気の記憶があり、普段はそれを忘れているものの、その匂いを感じた途端に突発的に記憶が鮮明によみがえることを言うようです。
フランス文学の大家、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」の冒頭に出てくる、マドレーヌを紅茶に浸した時に感じた匂いで、忘れていた記憶が鮮明に呼び起こされ、そこから物語が発展してゆくことから名付けられました。
昭和30-40年代ころに幼少期を過ごされた方々にとって、教室の石炭ストーブ、働く蒸気機関車など、本品が若かりし頃の記憶を呼び起こす契機となり、当時の思い出に浸って頂ければと思いこの製品を開発しました。
製品化への道
国内炭鉱のほとんどは 閉山後数十年経過してしまいましたが、八方手を尽くし筑豊、石狩、常磐など有名炭鉱の素材を確保いたしました。
弊社亭主は昭和40年代、いわゆる「カニ族※」として真冬の北海道を十数度訪れ、役目を終える間際の蒸気機関車撮影を楽しんだ経験を持ちます。
そして数年の後、観光列車として再開したSLを撮影した際、爆煙で力行する機関車に見とれたものの、微妙な香りの違いを感じたとのこと。石炭は産地により僅かに焚いた香りが違うようです。
これが発端となり、古き良き思い出に浸りたい一心で、各地に知古を求めて石炭の収集に努めたのです。本品の着想はこれとプルースト効果とが交わって生まれました。
※カニ族・・昭和中期、特に厳冬期の北海道を旅する学生旅行者の中で、背負うリュックサックが大きすぎるため、列車の通路を横向きでカニのようにしか歩けなかった姿を現地の方々が見て、名付けた呼び名です。
リターンについて
1、SL石炭香 スターターセット
※パッケージは開発中のため変更される場合があります。
【CAMPFIRE限定価格】¥2,500(消費税・送料込み)通常価格¥2,800-)
【商品内容】
香立て×1台
石炭香×10ピース(国内SL標準炭10ピース)
【製品情報・仕様】
・商品名 SL石炭香スターターセット
・石炭香 石炭香1本あたり 約1g(燃焼時間およそ10分)
※ご使用時には防火と換気に充分ご注意、ご配慮いただくと共に、万一、本品でご気分を悪くされた場合は、即時ご使用を中止するようお願い申し上げます。
商品のご質問は下記Q&Aもご参照ください。
【製品特徴】
1.SL石炭香とは蚊取り線香に似た仕上がりの、石炭粒子を含んだ香材です。
2.本品を香立てにセットし、マッチやライターなどで火を付け、炎を消すと発生する煙の香りを楽しんでください。
3.一本の燃焼時間は約10分です。
4.クラウドファンディング終了後、弊社のECサイトのみでの販売を予定しています。
2、クラウドファンディング限定 SL石炭香リフィルセット
※パッケージは開発中のため変更される場合があります。
【CAMPFIRE限定価格】¥3,800(消費税・送料込み)通常価格¥4,500-
【商品内容】
石炭香×40ピース(国内SL標準炭20ピース・石狩炭10ピース・筑豊炭10ピース)
【製品情報・仕様】
・商品名 クラウドファンディング限定 SL石炭香リフィルセット
・石炭香 石炭香1本あたり 約1g(燃焼時間およそ10分)
※ご使用時には防火と換気に充分ご注意、ご配慮いただくと共に、万一、ご気分を悪くされた場合は、即時ご使用を中止するようお願い申し上げます。
商品のご質問は下記Q&Aもご参照ください。
※写真はイメージです
Q&A
Q:なぜ石炭などと言う過去の遺物を商品化したのでしょうか。
A:石炭は様々にマイナス面が強調される様になってしまいましたが、かつては日本経済の立役者として、「黒いダイヤ」とも呼ばれるほど活況を呈した産業でした。我が国は石油をほとんど産出しませんが、石炭は全国的に多数の炭鉱が開発され、海運、鉄道を始めとする交通機関のほとんどと、製鉄をはじめとする工業の基幹部分を担う重責をになっていたのです。この時代を生きた方々にとって、石炭は生活の一部だったとも申せましょう。最近ほとんど目にしなくなった石炭ですが、せめてその燃焼の香りを楽しんで頂ける商品をと製品化いたしました。
Q:石炭の焦げる匂いが苦手な人もいると思うのですが・・・
A:SL石炭香は、石炭の焦げる独特の匂いを、懐かしく感じていただける方々向けに商品化されました。特に昭和時代の中頃に青年・少年時代を送られた方々を想定しております。小学校の教室ストーブ、蒸気機関車などとともにした記憶や思い出のある方々です。しかし、石炭の焦げる匂いを悪臭と感じるときには、無理なご使用はお控えいただけますようお願い申し上げます。プルースト効果により、本品で懐かしい記憶や思い出がよみがえり、心地よいひとときを楽しんでいただければ、作り手としてうれしく思います。
Q:プルーストとは何ですか。
A:人それぞれ固有の匂いを感じた時に、その香りに関わる過去の記憶や思い出がよみがえることをプルースト効果と言います。(プルースト現象とも)フランスの文豪、マルセル・プルーストが代表作「失われた時を求めて」の冒頭で書いた「マドレーヌを紅茶に浸した その匂いで、過去の記憶や思い出が心地よく一挙によみがえる」と言う記述が命名のいわれです。
Q:プルーストを期待できる匂いの元は多種ある中で、なぜ石炭から製品化を始めたのですか。
A:プルースト効果を発現するのは、人それぞれに香りに関わるどのような記憶があるかによります。私(図暢亭主)自身の体験により、プルースト効果の発現が確信を持てる事例が石炭だったことに依ります。
Q:石炭は数種の用意があるようですが、本物ですか。
A:すべて本物です。国内炭鉱は閉山から数十年経過したところが多いのですが、手を尽くして往時の本物を入手しております。
Q:SL標準炭とは何ですか。
A:現在の動態保存蒸気機関車が使用している石炭です。
Q:原料石炭はどのような品位ですか。
A:SL石炭香は瀝青炭(れきせいたん)を使用しています。昭和時代に学校のストーブや蒸気機関車で使っていたものです。ちなみに、より高品位と言われる無煙炭では炭化率が高く燃焼効率が良いため、匂いを感じにくくなってしまいます。
Q:なぜ産地別の製品が必要なのですか。
A:産地で異なる香りを楽しんで頂くためです。瀝青炭は10-20%の不純物を含んでおり、この成分が産地ごとに微妙に異なります。これがそれぞれ固有の匂いを発します。
Q:筑豊とか石狩とか炭田の括りではなく、万田、三池、あるいは夕張、美唄など炭鉱の括りで製品化できませんか。
A:ごもっともなお話だと思いますが、過去に存在した炭鉱は、国内だけで百カ所以上にも及ぶため、それらを網羅する品揃えは不可能と判断いたしました。将来、ご要望があり、元素材が入手できれば、限定品として対応させていただくつもりです。
Q:毒性は心配ないのでしょうか。
A:石炭は世界中で100年以上前から大量に消費され、過大な吸い込みや、不完全燃焼で発生する一酸化炭素中毒が問題となったことはありますが、一般的に石炭そのものの燃焼で毒性が問題になったことはありません。
なおSL石炭香一本で発生するガス量はいたって微量です。
Q:石炭はSDGsで悪者扱いされていますが、問題ではありませんか。
A:SL石炭香に配合されている石炭粒子の量は微量ですので、排出される二酸化炭素もきわめて微量です。火力発電所では毎日、百トン単位で燃焼させているので排出ガス量が問題になりますが、本品では無視できる範囲と存じます。
Q:消費期限に相当するものはありますか。
A:ございません。石炭は地中で百万年以上かけて形成されたものですから、消費の期限は無限とも言えます。ただし、本品製造時に使用した補助剤にカビが生えるおそれはありますので、乾燥した冷暗所での保管をお願いいたします。
ズノン株式会社
令和4年4月設立 ズノン(株)の特長 日本製にこだわり、趣味性の高い製品を生み出す会社。 創業100年の老舗製造会社を近々引退するオーナー社長があたためていた夢の実現場。 誰もが欲しい製品ではなく、誰かが欲しい製品を提供する会社です。
商品概要
製造場所:日本国内製造
製造者:ズノン株式会社
使用方法については商品パッケージに記載
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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