長引く不況、物価上昇に苦しむケニアの人々。貧困層が多く住むナイロビのスラムではまともな食事にありつけない人々が増えています。スラムの子どもたちを対象にした炊き出しに参加しました。土曜日の昼どき、小さな教会に集まってくる子ども達は150人。ひっきりなしに子ども達が集まってきてしまうので、途中で門を閉めないといけません。5000ksh(約5600円)で150人分のお米と煮豆を用意することができます。小さい子から順に、各々家から持参したスラム内で販売しているアイスクリームの空箱や、マーガリンの空箱に豆ごはんを詰めてもらいます。その場で食べる子もいれば、袋に包んで持ち帰り、家で待つ家族や兄弟と一緒に食べる子もいました。ケニアスタッフ トモ
ナイロビ の付いた活動報告
"AFRICAN DREAM PROJECT" 発起人の白川です。4年前、私は日本で働く一介のサラリーマンでした。その時はまだ、アフリカに行ったこともなく、どのような所なのかも知らなかったのです。まずは、アフリカ途上国の人々が何を求めているかを調べることから始めました。有営利法人での仕事を通して途上国にとって必要なものは、寄付では無いのではないか、と疑いを持ったからです。ケニアで出会ったスラムに住む青年。彼は両親を病気で亡くし、ひとりで3人の弟や妹を養っていました。「先進国に何をしてほしいと思いますか?」と聞くと、「とにかく仕事を作って欲しい!働きたくても仕事がないんだ!」彼らにとっての問題意識は、お金が無いことではない。仕事が無いことなのです。アフリカでは、失業率が高く、働く場所がないため、お金を手にすることが出来ない人が数多くいるのです。お金が無くては、教育も、医療も十分に受けられないのです。それは貧困を繰り返す根本的な要因ともなっています。今私達はアフリカが世界に誇れるものを武器に、仕事ができる環境作りを目指しています。AFRICAN DREAM PROJECT を通じて、アフリカに生きる人々の実情と想いを知ってもらえたらと思います。白川直史