2023/05/01 21:00

植本純米

【ご挨拶】
フランス戯曲の名作『フェードル』を歌舞伎スタイルで上演!…
この画期的な企画を中村京蔵さんは自主公演でなさろうとしてます。
(それがどんなに大変なことか)

美術・衣裳・鬘・小道具…全てが本物志向、会場は天下の国立劇場です。
(ちょっと心配になります)

でも京蔵さんの経験やノウハウ、実力や人望、
そして何より情熱が必ずや公演を成功に導くでしょう。
本物揃いの中に私のような雑草女方を投入してくださる勇気にも感謝してます。
かなり微力ですが雑草なりに精一杯つとめさせて頂きます。

皆様のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い致します。
(ここ大事)

植本純米

1989年より劇団花組芝居に参加。
現代劇の女形として数多くのヒロインを演じてきた。
老若男女を問わない幅広い役柄でミュージカルやシェイクスピア劇など様々な舞台に出演。
またテレビやラジオの演劇番組のインタビュアーとしても長年活動している。
近年の舞台に『ライムライト』(東宝)、『イヌの仇討』(こまつ座)、
『メタルマクベス』(劇団☆新感線)、『ベイジルタウンの女神』(ケムリ研究室)、
『十一夜 あるいは星の輝く夜に』(結城座) 、
『ジョン王』(彩の国シェイクスピア·シリーズ) など。







景山仁美

【ご挨拶】
乳母エノーヌはフェードルの秘め隠している病の原因を知ろうと
必死になって問い詰めます。
この告白により取り返しのつかない悲劇が生まれていくのですが、
エノーヌはフェードルへの愛情が非常に深く、
忠実で献身的で母性愛たっぷりの…フェードルの為ならどんな恐ろしい事
でもやってしまう『偏愛』の申し子であります。
こんな愛情も有るのだと驚きました!
ギリシャ悲劇の台詞は神話的な形象や比喩が多く 
美しいのですが日常には無い『神々との交流』が沢山出て来ます。
神様にいつも問いかけているんです!
このダイナミックな骨太の作品の中で私は
『偏愛』と『神々の交流』という課題に挑戦します。
「フェードル」は最も人間臭い真実の物語です。
景山仁美


1980年映画『四季夏子』デビュー、
『近松心中物語』初舞台。演劇倶楽部「座」のメンバーとして活動している。
近年の舞台に「ペール・ギュント」、「貧民倶楽部」、「NINAGAWA マクベス」、
「ペリクリーズ」、「藪原検校」、「冬物語」
「海辺のカフカ」(全て蜷川幸雄演出)、「恋ぶみ屋一葉」(江守徹演出)、
「人生劇場」、「シラノ・ド・ベルジュラック」(堀井康明演出)、
「怪談狂言・牡丹灯籠」(野村万之丞演出)、「オッペケペ」、
「金子みすずの弁明」(早坂暁演出)、「一葉の日々」、「野菊の墓」、
「ハーンの面影」(譲晴彦演出)など。


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【中村京蔵連載企画】連載第2回
「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」
ーフェードル上演までの軌跡ー


三島の「芙蓉露」は戯曲集で読みました。

流石!三島由紀夫で、擬古典の文飾は舌を巻きました!

でも、読んだだけですが型通りという印象で、

三島が力を入れた晴持(イポリット)の「女を愛さない幼神」としての造型も物足りず、

アリシー姫を出さないのも、フェードルの嫉妬の対象が居ないわけで、

歌右衛門の旦那もさぞ演りにくかったのではないかと推測致します。

妄言多謝(続く)

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【中村京蔵 爽涼の會『フェードル』公演概要】
作:ジャン·ラシーヌ
翻訳:岩切正一郎
演出:大河内直子
出演:池田努 中村京蔵 須賀貴匡 植本純米 青山達三 景山仁美 小林亜紀子 中村梅乃 醍醐晴
公演日程:2023/8/19(土)18:00・20(日)12:00/17:00
会場:国立劇場小劇場 (東京・半蔵門)
『フェードル』公式twitterはこちらから

【チケットのご購入につきまして】
■『フェードル』公演日時
2023年8月19日(土) 18時開演
2023年8月20日(日) 12時・17時開演
■会場 国立劇場小劇場
■入場料¥10,000(全席指定) ※
■5月1日より前売り券販売を開始しております
【チケットのお申込みはこちらから】
※クラウドファンディングにてご支援を頂いた方は、
チケット1枚につき1,000円の御値引をさせて頂きます。