2023/09/08 10:48

【中村京蔵連載企画】連載50回
「三島由紀夫からフェードルそしてNINAGAWAマクベス」
ーフェードル上演までの軌跡

音楽・効果音に付きましては、演出の大河内さん、

音響の内藤さんと話し合いを重ねました。

1、まず、生演奏は無し、録音のみ。 

2、当初、効果音として和楽器を用いる案もありましたが、

 稽古を重ねるうち、和楽器は時の鐘のみに一決。 

3、主題曲は大河内さんが選曲され、

 「ヴィターリ作曲:シャコンヌ ト短調」を用いました。 

4、効果音として、海浜に建つ宮殿なので、

常に潮騒と海鳥の鳴き声が聴こえ、芝居の要所要所では、

鳥の羽ばたき、不安を煽る鴉の鳴き声、雷鳴、風音等々を用いました。 

台詞劇なので、動きが少なく、単調にならないやうに音(音楽)の助けを借りましたが、

台詞の邪魔にならぬやうに、大河内さんと内藤さんが随分苦労されておられました。