本プロジェクトにご支援いただいたみなさまへ
こんにちは、合同会社オトナキの水嶋です。
12月27日、プロジェクトの終了を迎えました。この記事を読まれている方はすでに結果をご承知かと思いますが、達成することは叶いませんでした。
SNSでのシェアや、直接周りにお話しいただくことはもちろんですが、とくに32人のご支援者の方々には大変申し訳ない気持ちです。力及ばず、大変申し訳ありません。
ただ、「だったら一生懸命頑張ったのか」というと、実のところ素直には頷けない部分があります。それをご支援いただいた方々に伝えないまま区切りを付けることは、達成しなかったことの比にならないくらいとんでもない無礼なことだと思い、ここで打ち明けることにしました。
率直に言って、今回のクラウドファウンディングは早い段階で諦めてしまいました。
もちろん、数ヶ月に渡って準備に時間などのコストを掛けている中、失敗前提ではじめる訳もありませんし、そんなプロジェクトがこの世にあるとも思えません。頭の中では「想像を超えるご支援をいただくという想像」を膨らませながら、スタートしました。
しかし、クラファンに限らず、社会に求められるものには相応の反応があると思います。「成功するクラファンは最初の2週間で3分の1が集まる」というのはよく言われることらしいのですが、それはセオリーというより、「期待されるものは成功しやすい」という事実をただ数字に置き換えただけに過ぎないと思います。
私自身が知人や友人に紹介したときの反応、SNSでの投稿の反応、プレスリリースの反応。さまざまな反応を見ていると、「今、これが社会で必要とされているとは思えない」と、私自身が思ってしまったことが、何よりもの失敗の理由です。
ただ、マンガ(エンターテイメント)を通してカルチャーギャップを伝えることに、意義がないとはまったく思いません。もちろん、ご支援いただいた方々を含めて、「おもしろい」「価値がある」と応援してくださる声もありました。ただ、それを今、300万円という大金を集めてやるべきことなのか。そこに私自身が迷ってしまった、というのが実情です。
だからといって、クラファンがなければまったく何もできないのかというと違います。もともとラフスケッチは自分で描いていたこともあり、あるイラストレーターの方から「勢いがあるいい絵なのだから、自分で描けばいい。その方がもっと良いものになる」と言っていただきました。
大金を集めて、それで一斉に100個分描いて冊子にしなくとも、自分が見聞きした話をひとつひとつマンガにしてSNSなどで発信していくというやり方もある。自分でできることは、時間がかかってもいいので、小さくとも一歩ずつ。アプローチを模索していきたいと思います。
改めて、このたびは力及ばず、誠に申し上げありませんでした。
そして勝手ながら、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
合同会社オトナキ 水嶋