はじめに・ご挨拶
「 居
要い場所
異 」について
本プロジェクトは、慶應義塾大学公認学生団体S.A.L.のメンバーによるイベントです。
学生団体S.A.L.は国際問題の知識を深め、啓発することを活動内容として2008年に発足した、慶應義塾大学に本部を置く団体です。
S.A.L.という名前には
Send out(国際問題を伝える)
Aid(助けを求めている人を救う)
Learn(世界の現実を知る、学ぶ)
という3つの意味が込められています。
グローバル化の進んだ今、私たちは世界中のあらゆる事柄について情報を得ることができます。しかし、その断片的な情報は「世界のありのままの姿」を示しているものなのでしょうか。私たちは、ニュースなどでは映し出されない国際問題の渦中に生きる人たちの出会いを通じて、学生という立場ならではの視点から世界を認識し、それを発信する試みを続けています。
このプロジェクトで実現したいこと
本イベントは、「自分の居場所を見つめ直す」ことを目的に3つのセクションで構成されています。
「コンセントの向こう側」
私達の快適な「居場所」が存在するために欠かすことのできない電気の供給地(=コンセントの向こう側)と、そこで暮らす人々の存在に思いを馳せる。
「森林と共に生きる」
高層ビルが建ち並び、ボタンひとつでなんでも買える時代。その基盤にある大事な存在を蔑ろにしてはいないだろうか。自然環境と人間の消費が入り混じった林業を取り上げ、川上から川下に至るまで、森林と共に生きる人々を映し出す。
「つながりの追憶」
コミュニティの希薄化が叫ばれているが、それでも私たちは他者とつながって生きている。人とのつながりが私たちの快適な「居場所」を構成している。身近なつながりに思いをめぐらせ、つながること・つながり方を考える。
プロジェクトをやろうと思った理由
それぞれのセクションに込めた思いを紹介します。
「コンセントの向こう側」
あの事故が起こるまで、東京に電気を送り続けていた福島第一原発。東京ではすっかりあの事故のことが話題に上らなくなった今も、原発が立地する福島県の沿岸地域にはその影響が色濃く残り、また事故によって発生した除去土壌の処分という難しい問題と向き合っている。東京・首都圏の我々の視界にはなかなか入ってこないこうした現実を、企画展示として表現することで、多くの人に原発立地地域のことを知ってもらい、今一度それぞれの暮らしと居場所とを見つめ直すきっかけを提供できたらと思う。
「森林と共に生きる」
日本は国土の67%が森林。世界3位の森林大国である。旧石器時代から現代まで、人々はこの恵みを受けながら暮らしや文化を築き、発展してきた。美しい水の源であり、動植物の多様性保全や、二酸化炭素の吸収、そして災害を防ぐなど、恩恵は尽きない。
そんな中、日本の森林の4割を占める人工林を管理し、安全に保ってきた国内林業は、各地で衰退。森林の荒廃は危機的であり、今の日本の社会問題と言えるが、そのことを知っている人はどれ程いるだろうか。
「つながりの追憶」
「私たちはひとりでは生きていけない」
当たり前だ。社会がまわる上でも物理的に生活するための物を揃える上でも他者の存在は必要だ。しかし、果たしてそれだけだろうか。他者とつながっているという感覚が人生を豊かにしてくれる。他者とのつながりは時には息苦しさを覚えるかもしれないが、時に日々の豊かさとなり、時にセーフティーネットとして機能し私達に安寧をもたらすのだ。日常的に意識することがあまりない「人とのつながり」に焦点を当て展示という形に落とし込むことで、私たちの暮らしを見つめ直す機会としたい。
これまでの活動
私たち学生団体S.A.L.は、これまで長期休みにおける海外へのスタディーツアーを継続的に行い、30ヶ国以上の国々を訪れてきました。しかし、この3年間ほどは新型コロナウイルスの感染拡大から、海外渡航はおろか国内の活動まで制限されてきました。
ただ、私たちが現地を訪れられなくても、国際問題は依然として存在し続け、その渦中に生きる人々はとてつもない苦悩を抱えながら生活しています。そのために、多少形を変えようとも活動を継続していきたいとの思いを抱き続けました。
資金の使い道
支援していただいた25万円は、2日間の会場費と設備費に使わせていただきます。
会場費 396,000円
広報費(ステッカー・ポストカード・SNS広告)約15,000円
写真印刷費・展示製作費 約15,000円
取材費 約10,000円
また、内10%はCAMPFIRE手数料に使用されます。
実施スケジュール
日時
12/10(土) 11:00-19:00
12/11(日) 11:00-16:30
場所:レンタルスペースマナマナ
〒107-0062 東京都港区南青山5-11-18
入場料:無料
最後に
今私たちが生きている世界は、私たちの目に見えない部分から恩恵を受けているという事に意識を向けられている人はどれくらいいるでしょうか。足元を支えているのは目に見えているものだけではありません。このイベントが多くの人にとって、自分の居場所を再考するきっかけとなれば幸いです。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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