3月15日パレスチナ4日目エルサレム旧市街でユダヤのサンドイッチスタンドで朝食をとったあと、ラブカブカード自販機(イスラエルのSuicaみたいなもの)でドキドキしながらチャージ。本日もバスでベツレヘムに行き、検問所を越える。貴子と同世代のパレスチナの子どもの実際の普段の生活を知るためにカルチャースクールを目指す。学校に着くとすぐに音楽と体育の授業の見学をさせてくれて、貴子が日本の歌を披露、体育では貴子とこんちゃんが競走に参加!部活のチェスクラブも見学。パレスチナ人はチェス好きが多いとのこと。上級生は、英語で国連の模擬授業で熱い討論!パレスチナ人が真剣に平和を模索している姿がそこにはありました。学校の理事の人(政志さんがこの学校に勤めていたときの学長)とパレスチナ料理の昼食をとりながら貴子の紹介をして、芸大のキャンパスツアー開始。その間にさっきの昼食を作ってくれたカフェテリアの料理人が副業でオリーブ細工の工場を運営してることがわかり見学をアレンジ。オリーブ材は硬くて耐久性に優れ、キッチン用品として好まれているそう。オリーブ細工が広がったのはキリスト教による物でロザリオをなどを作ったのが始まり。クリスマスに飾られるキリスト降誕場面の人形などがオリーブ材で作られています。そこで現地の経済支援となるクラファンリターンを買うことができました。その間に政志さんのバイオリンの教え子であるハニンの家にお邪魔して、クラファンの支援者から預かった質問をインタビューしました。最後は、やさしい料理人の工場長に検問所に車で送ってもらい、ラッキーにも早い時間に宿に到着できました!
平和教育 の付いた活動報告
同行の看護師、近藤さんからのレポートです。ぜひご覧ください。ーーーーーーーー3月13日パレスチナ2日目パレスチナ医療救援協会(PMRS)巡回診療視察と検問通過。朝バスに乗ってパレスチナ医療救援協会(PMRS)の拠点へ。パレスチナのコミュニティ内で医療活動をしている医師、看護師等スタッフのエルサレム郊外の巡回診療を見せてもらう。9つのコミュニティが集まる地域で臨時の診療所を設けると多くの患者さんが訪れる。上気道疾患や皮膚疾患が多く、清潔な水が手に入りれば防げるような病気も多い。心血管疾患や糖尿病など継続的に薬が必要になっても高価な薬を手に入れるのも難しい。また、壁が作られていることにより壁の向こうの近い病院には行けず、遠い病院まで行かねばならなかったりする。医療支援では現地で活動する医師看護師にスポットが当たるが、医師ひとりが行けば助けることができるわけではない。要望を聞き必要な場所にどれだけの人員を送るか考える人、医療スタッフの安全を守る人、いった先で活動の拠点を建てる人様々な見えない所で医療スタッフを支える人がいなければ、こういった支援は成立しない。まだまだまだまだ書ききれないくらいたくさんの情報を見て、聞いて、感じることができた。こんなすごい視察に参加できて本当によかった。イスラエルとパレスチナの間にはイスラエル人が作った壁があり、パレスチナ人をコントロールする目的で検問所が作られている。パレスチナ側へ入る時は殆どノーチェックで入れるのに、イスラエル側へ行くときには空港のセキュリティチェックの様に並ばされ、荷物のチェックと金属探知のゲートがある。高い位置に見張り台を設け、若いイスラエル兵士達が談笑しながら見下ろしている。(時には上と下で激しく言い争いになることもあるそう。ただイスラエル兵士の機嫌を損ねて検問を閉めてしまうと通れなくなるのだ)検問所周辺のパレスチナ側の壁にはそんな状況を訴える様に壁画が描かれている。日本のメディアでも見ることのあるアラファト議長の似顔絵やバンクシーの風船を持つ少女の絵が描かれている。壁は分厚く覗く隙間もない。正に人々を隔てる“壁”だった。
到着初日から積極的に動いているようです。写真と簡単なコメントが送られて来たので紹介させて下さいね。まずは観光写真ぽいですが、三大宗教の聖地に来ました。肌で人の心を動かす宗教とは何かについて感じ取ってくれていると思います。早速、パレスチナの方から、イスラエルの入植(土地が奪われている)の実情について、生の声が聞けたそうです。どんなものを食べて生活しているんだろうと、市場も見学聖地をはじめとしてエルサレムを管理するイスラエル軍隊とも遭遇。徴兵制で集められた18歳から20代前半の若者を中心に構成されているとのこと。この制服や銃により、自分の父母や祖父母世代のパレスチナ人を、意のままにコントロールできる。そんな経験はイスラエルの若者の心を蝕んでいるのかもしれません。夕食では、現地で活動する日本のNGO職員にもお会いして、日々の活動についてお教えいただきました。初日から盛り沢山な活動、写真からだけでも、多くのことが学べたことが想像できます。15歳の貴子が何を感じたのか、帰国後が楽しみです。
新しい平和教育の形を作るプロジェクト。この度、チケットの手配が完了したことをご報告させていただきます!出発は、3月11日(土)18時。成田空港第二ターミナルです。16時頃、保安検査場へ向かう予定ですので、もし、一緒に送り出したい!という方は、ご一緒しましょう!パレスチナへ行く日程は、3月11日(土)〜3月17日(金)。帰国は3月18日(土)21時20分です。チケットは変更不可。いよいよ、という感じです。現地の方とも連携をとり続けており、宿泊や実際の行動のルートがかなり固まってきています。中学3年生の貴子さんは受験真っ只中ですが、ついにチケットが取れたのか!!ワクワクする!!そのためにも受験頑張る!とさらに熱が入っています。
今日は、貴子さんを紹介させてください。貴子さんと出会ったのは、貴子さんが小学校低学年の時。たまたま私たちCoCの拠点であるCASACO(カサコ)のイベントに家族で参加してくれたことがきっかけで出会いました。当時からちょっとだけ好奇心旺盛な普通の女の子だった貴子さん。むしろ、妹さんの方が超元気で、貴子さんよりも目立っていた印象があります。(今でも妹さんのパワーはすごいです笑)小さい頃から、CoCの活動に興味を持ってくれて、CASACOで行われる様々な国際交流のイベントには、お手伝いをしに数多く来てくれるようになり、世界のことに興味を持つようになりました。また、子どもたちが自発的にいろんな挑戦する教育プログラム「ミライへのアソビバ」や「式根島サマーキャンプ」に参加してくれたことで、少しずつ少しずつ、自分のやりたいことを口に出せるようになり、失敗を恐れず挑戦できるようになりました。でも、どこにでもいる中学3年生です。趣味は読書。大好きな推しもいるし、妹と喧嘩もします。そして結構恥ずかしがり屋。今回も、挑戦の気持ちを伝える動画を撮ろうかと持ちかけたところ、1人で話すのも恥ずかしくて、インタビュー形式になったほど。添付した彼女の動画を見ればわかりますが、はにかんで、カメラを見ることもちょっと苦手。でも勇気を出して話してくれています。そんなどこにでもいる普通の子が世界を、平和を真剣に考えています。高校受験のさなかに時間を割き、事前学習会に参加してくれています。予習までして。そして、現地で自分の目で見てきたものを、みんなに伝え、みんなと平和の実現を議論したいと真剣に考えています。これから参政権を持ち、政治家にもなる、次の日本や世界をになう子どもたち。今の世界の緊張の中で、戦争や、平和について自分の考えをもち、きちんと世界のために国の防衛や平和の実現を議論できるようになって欲しい。そうしなければ日本の未来はないのではないかとも思います。私たちは、子どもたちにそのような機会を作りたいと考えています。(もちろん大人にも一緒になって考えてもらいたいとも思っています)貴子さんの、そして私達の挑戦を応援いただけると幸いです。貴子さんの想いのビデオはこちらからご覧ください。