「パレスチナってどこにあるの?」「あのイスラエルと戦争をしているところ?」「そんなところに行って大丈夫なの?」 これが、私が始めに思ったことです。 貴子は、小学校の頃から参加していたCoCのタビノバ(世界を知り挑戦する教育プログラム)の企画で、津高政志さんに出会い、ミャンマーでの人道支援について話を聞いてきました。帰宅してすぐに「政志さんのようになりたい。国境なき医師団や赤十字の仕事がしたい」というようになりました。実際できるかとは別に、自分の目で確かめる経験ができればと思い、CoCにタビターン(実際に世界に旅し、現地のリアルを体験するプログラム)で人道支援の入口を経験できるような旅を企画してもらえないかと依頼しました。 小学校六年生の時に、家族でタイに行き孤児院をめぐる企画を立ててもらっていたのですが、世界的な新型コロナウイルスの影響のため、断念しました。 そしてこの度の「パレスチナ人道支援スタディーツアー」の企画に出会い、冒頭の感想に至ります。 私は知識がなくパレスチナに子どもを送り出してよいものか判断に迷いました。 そこで、津高さんからお話をお聞きし、自分でも色々と調べることから始めました。平和ボケをしている私にとって、パレスチナを知ることは、戦争とは、平和とは、幸せとはなど自分の価値観を確かめるような作業となりました。戦争を知らない私が言葉の限りを尽くして話すより、現地で触れる方が何倍も貴子の価値観を揺るがす体験となるのではないかと思いました。 また、私たち親以外の信頼できる大人に子どもを任せるというのも貴子を自立させるのではないかと思っています。貴子のいいところは、頑張ることができるところです。特別な子どもではありません。運よく、CoⅭに出会い、津高さんに出会い、クラウドファンディングの経験もさせていただいています。貴子が得てきた学びを、たくさんの方にアウトプットする場を提供して頂き、さらなる学びとなることを願っています。また、 このクラウドファンディングのご参加者の方と貴子が触れ合うことも、更に貴子の宝物になると感じています。私どもが同行者の方の旅費を負担しなければならないところを貴子の夢が実現のためにお力添え頂き、ありがとうございます。貴子の成長を一緒に見守って下さると嬉しいです。