こんにちは、プロデューサー/監督/脚本の髙嶺です。
改めまして、皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
今日は返礼品の1つ「特製パンフレット」のご紹介をさせていただきます。
このパンフレットは普通の映画パンフレットとは違い、和紙を用いた伝統的な和の冊子になります。内容は声優さんとスタッフさんからの、皆さまへのお礼のメッセージ集です。
このように各ページ、皆さまへの御礼の言葉とともに、予告編の名場面をセットにしてお届けします。
ちなみに今日は作曲家・フォークスくんのページを作ったのですが、彼のコメントを読んでいるうちに懐かしい思い出が蘇ってきました。今日は少し、フォークスくんのお話もさせていただこうと思います。
フォークスくんとの出会いは去年の春でした。自分がOperation ONIのTwitterアカウントを作って初期設定をしていると、1人のイギリスの青年から「もし作曲家が必要でしたら気軽にDMしてください」と連絡がありました。それがフォークスくんでした。さっそく返信してテストを受けていただくと、数時間で要望通りの美しいピアノ曲を作ってくれました。スピード、クオリティともに素晴らしかったので、そのままチームに入っていただくことになりました。
その後、プロットとキャラ設定に目を通した彼は、立て続けに名曲を生み出してくれました。予告編やキャンペーン動画で流れた曲たちは全て、そのときの作品です。
どれも素晴らしかったので、修正なしでそのまま納品となりました。彼の作品が届く度、チーム内に驚きの声が上がりました。いつしか彼は天才と呼ばれるようになり、フォロワーさんからもたくさんのお褒めの言葉をいただくようになりました。
しかし、そんな彼がもっとも苦労したのが咲秋のテーマでした。咲秋は5000年以上も生きてきた伝説の妖狐です。彼女の持つ威厳と風格、敵に与える恐怖感と絶望感の表現がキーでした。しかしどのバージョンを聴いても自分はどこか納得が行かず、リテイクが立て続きました。何度も仕切り直し、イメージの共有を繰り返しました。そして完成したのが予告編のラストシーンで流れた曲です。(2:27~)
この曲を初めて聞いたときは鳥肌が立ち、涙がにじみました。自分は当初の演出プランを取りやめて、予告編のラストシーンはまるまる咲秋のテーマで行くと決めました。予告編の最後もこの曲に合わせた演出にしました。
度重なるリテイクは簡単なものではなかったと思います。しかし必死で食らいつき、あきらめることなくピアノを奏で続け、素晴らしい曲を生み出した彼を、自分は心から尊敬します。今作は彼の序章に過ぎません。これから彼はたくさんのことを学び、成長し、さらに素敵な作曲家として活躍すると思います。これからもオペオニともども、応援よろしくお願いいたします。
フォークスくんのTwitter
https://twitter.com/fsutherland1647
寒くなってまいりましたが、温かくしてお過ごしください。
プロデューサー/監督/脚本
髙嶺