はじめに・ご挨拶
私は沖縄出身の比嘉(ひが)と申します。
幼い頃は8人兄弟の末っ子として洋服は兄弟のお下がりを着ておりました。
中学生時代から、周りの影響で洋服が好きになり自転車で街の古着屋さんを巡りました。
兄弟も多く裕福な家庭ではなかったので比較的手頃に買える古着を買ってきました。
古着屋は1つのブランドではなく多くのブランド、デザインなどの洋服が見れる、そういう所が大好きで
よく通っていました。
僕の周りの方は土建屋や工場勤務になるという人が多かった、僕も夢もなくそうなると思っていましたが
ある友達が高校卒業後にやりたい事もなく年間何百万円かけて大学に通うという言葉に衝撃を受けて
自分は何かやりたい事はないかと考えた時、中学時代の古着屋の事を思い出しました。
「洋服が好き」ただそんな思いから洋服の世界に進もうと思ったのです。
高校卒業後は服飾専門学校に通うための学費を稼ぐために沖縄から愛知県に出稼ぎに行きました、
そこで2年間働いて専門学校の学費と専門学校がある大阪への引っ越し費用を貯めました。
その後、単身で大阪に2年遅れて専門学生とし勉強を始めて24歳で卒業と共に大阪堀江のアパレル商社に就職しました。
商社時代にはSewing Designer(縫製デザイン)をメインにセレクトブランドやドメスティックブランドのアパレル企業と取引を行なっておりました。
入社して3年後に会社の東京での路面店第一号店の店舗責任者として原宿店でお客様からご依頼を受けてリデザイン/リペアを行なっており、テレビ番組の「ガイアの夜明け」でも取り上げられました。
アパレル商社に勤めて、毎日大好きな洋服に囲まれて、創り出して、リデザインして楽しい日々だったのですが
大手アパレルブランド会社の洋服の廃棄の考え方に疑問を持ちました。
「たくさん作って売れ残ったら捨てればいい」
利益の事を1番に思うが為に、廃棄される洋服には思入れがなく。デザイナーや素材屋(生地屋さんなど)の事はお構いなし
洋服が大好きな僕からするとその“廃棄に対しての違和感”がどうしても拭えなかったため
一念発起で自分自身で洋服の仕入れから販売まで行うために大阪玉造に「リペア・リメイクの古着屋 THE END」をオープンし
【 ARCANA 】-アルカナ- というブランドを立ち上げました。
このプロジェクトで実現したいこと
率直に「廃棄される鹿革の仕入れ」が1番の目的です。
我々のこのプロジェクトが捨てる命にまた活躍できる場所を提供ができるのです。
プロジェクトをやろうと思った理由
人間の都合だけで害獣に指定された本州鹿、その命は日々“駆除”されています。
鹿肉はジビエとして食肉化され市場での流通が盛んになっておりますが、鹿革は捨てられているのです。
ある猟師が仰ってました
「肉は肉屋に売って皮は穴が空いて使い物にならないから山に埋めた」
狩猟された鹿革の3割は傷や穴が多く大手アパレルが製品として使用できないという理由で廃棄になります。
さらにそこから製品にするために皮をなめして革にする工程でもなめした後に傷や穴がある事に気付きそこからまた廃棄となります。
担当者の方も3割、それ以上の廃棄分が非常に勿体無いけど廃棄するしかないと、どうにかできないのだろうかと悩まれていた時に偶然にも共通の知り合いを通してお話ができ、廃棄する鹿革の再活用としてプロジェクトが始まりました。
鹿革(deerskin)は高級レザーですが傷があれば大手アパレルは買いません。
製品として使い物にならないからです。
我々は綺麗な製品を作るのではなく鹿革1枚の目に見えない物語を具現化します。
これまでの活動
アパレル商社時代に培ったモノづくりの経験を活かして
大阪玉造でリペア・リメイクの古着屋【 THE END 】-ジエンド-をOPEN
お客様の想い・想い出のある1着を長く着続けるためのお手伝いをしております。
資金の使い道
目標金額 1,000,000円
CAMPFIREの手数料187,000円(17%+税)を支払います。
手元に届く資金 813,000円
鹿革+縫製工賃 700,000円(140,000円/1着)
残りの資金 113,000円
これでまた新たに鹿革の仕入れを行い、新しいアイテムの制作資金に使います。
リターンについて
1938年に誕生しモデル38と名付けられたフランス軍のバイク部隊の着ていたモーターサイクルジャケット。
ピーコートと同じような合わせで風の進入を防ぎつつ独特な曲線のカッティングが特徴的なジャケットです。
オリジナルのM38モーターサイクルジャケットをサンプリングし現代でも着用できるシルエットへアップデートしており、バイクの方は勿論、街着ファッションとしても着用頂けます。
国産鹿革(ディアスキン)
天然革特有の
バラキズ(喧嘩などで付いた傷)
チスジ(血管の痕)
トラ(首や肩などに入ったシワ)
狩猟痕(狩猟の際にできた傷)
などの染料仕上げで隠さないことで、この独特なワイルドかつ革の持ち主である
鹿のストーリーの雰囲気を際立たせています。
身頃の裏地にはウール100%
熱伝導率が低いので、冬は暖かく、夏は涼しい吸湿性(きゅうしつせい)に優れるので長いシーズン活躍できる。
弾性が高く型くずれしにくい、しわになりにくい
しわになっても、蒸気を当てると簡単に戻ります
袖裏地には滑りの良い高級素材キュプラ
高級スーツやコート、ジャケットなどの裏地によく使用されている繊維で袖を通すたびにストレスなく気持ちよく着心地の良い素材を使用しております。
【サイズ】
36・・・肩幅 46.5cm 身幅 56.6cm 袖丈 61cm 着丈 80.5cm
38・・・肩幅 48.5cm 身幅 58.6cm 袖丈 62.5cm 着丈 82.5cm
※革の表情は商品毎に、パーツ毎に変わりますので写真の商品と同じ様な仕上がりにはなりません。
1着1着が1点物のアイテムになりますのでなりますので予めご承知くださいませ。
先着購入順で2023年2月上旬より制作開始して3月よりご指定のご住所に宅配便で発送させていただきます。
実施スケジュール
2022年12月1日 プロジェクト開始
2022年12月31日 プロジェクト終了
2023年2月上旬頃より製作開始(一か月の制作可能数およそ10着)
2023年2月~ 先着購入順より発送開始(サイズより発送順が多少前後する場合もございます。)
発送完了時期 リターンページに記載
2023年 商品化予定
最後に
人間にも個性があります。
鹿1匹、鹿革1枚にも個性があり、廃棄になる鹿革は
革の裁断からデザインが始まります。
1枚1枚キズの具合(個性)を如何に活かせるのか、物語を作れるのか
綺麗な革だとしなくて良い下処理もこの革には1手間も2手間掛かります。
「じゃあ、取り扱わなくていいじゃん」と思われるかもしれませんが
革を製品にする、革を縫製する方も年々減ってきており、縫製では布帛(ふはく)と革は全くの別物になります。
また、手間がかかるという理由・・・人件費、安定しない商品状態を考えると大手アパレルは絶対に使いません。
私がやらねば、その鹿の命はそのまま燃えるゴミとして処理されます。
人間にも鹿にも個性があります。
私は医者ではありませんがモノを作るという特技があります。
その特技を活かして世の中の「捨てるという考え方を、捨てさせる」活動をこれからも行っていきます。
ご賛同頂ける事を願い、私ができる全てを【 ARCANA 】という名前と共にこの世の中に打ち出していきます。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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