たいへんお待たせしました。前回の報告より随分と時間が経ってしまいましたが、彦根エコーオーケストラ次世代育成活動報告後編です!クラウドファンディングでご支援いただく形で、コンサートマスター戸澤哲夫氏のレッスンに応募していただき、遠方から二人の方がお越しくださいました。レッスンを始める前に、まずはご支援いただいたお礼のお手紙を戸澤氏から手渡し。彦根エコーオケメンバー全員からのお礼の気持ちです。生徒さんはそれぞれチャイコフスキーの協奏曲、バッハの協奏曲をレッスンで演奏され、時間いっぱい密度の高いレッスンを受けていただき「貴重な経験をすることができました」「また受けに来たい!」と感想をいただきました。続いて戸澤氏による彦根JOYジュニアオーケストラの指導です。(※写真は許可をいただいて掲載しています)曲目はモーツァルトのディベルティメントニ長調。みんなで音楽を作っていくにあたり、適切な弓の場所や音を出す前にイメージしておくことを子どもたちに分かりやすく説明していただき、熱が入るあまり戸澤氏「シャンパン開けるところって、見た事ある?っポーン!って鳴るじゃない?」子どもたち …シーーーン… (誰も見た事がなかった様子)大人たち 笑笑というシーンも見られました。サポート奏者として彦根エコーオーケストラのメンバーからはヴァイオリン足木、ヨナス、ヴィオラ田中が参加しました。現役の奏者としても新たに学べる点もあり、改めて学ばせてもらった三人でした。ちなみにレッスンを受けてくれたお二人は昔からのヴァイオリン友だち。なんと今回お互い受講されることは知らずにご応募くださり、コロナ禍以来の嬉しい再会となったのでした。お一人はJOYジュニアオケ出身ということもあり、レッスンの後は二人で一緒に合奏に参加してくれました。いつかエコーオケで一緒に演奏出来る日が来ると良いですね♪さて、以上で彦根エコーオーケストラ・クラウドファンディング次世代育成活動報告は一旦ここで区切りを迎えさせていただきます。もちろん彦根エコーオーケストラの活動はこれからも続きますので、来年の25周年記念定期演奏会や新たな次世代育成活動に向けて準備を進めていきたいと思います。どうぞこれからも彦根エコーオーケストラをよろしくお願いいたします!↓ ↓ ↓彦根エコーオーケストラFacebookページはこちらから
彦根市 の付いた活動報告
定期演奏会リハーサル終了後やコンサートの次の日、メンバーはそれぞれ「楽器なんでも相談室」やクラファンでご応募いただいたレッスンの指導にあたりました。今年も文化プラザでの指導に加えて、高校や中学校への出張指導もさせていただきました。ホルンの大森啓史、オーボエの藤原博司、フルートの井伊亮子は彦根市少年少女吹奏楽団(市内中学生60〜70名)の指導にあたりました。大森代表は指揮及び自ら楽器を演奏しながらの指導。大きい編成の吹奏楽は弦楽が入ったオーケストラとはまた違った厚みがあり、指導にも自然と熱が入ります。「楽器なんでも相談室」今年はトランペットが2クラスということで、稲垣路子さん、赤堀裕之史さんにご指導いただきました。息の使い方や呼吸のイメージの仕方、楽器を鳴らすまでに気をつけることも生徒さんたちにアドバイスしていただきました。相談室のホルン担当ももちろん当団体代表、大森啓史。今回協奏曲のソロも務め、高音がバンバン出てくるプログラム全乗り、そして相談室と大編成の吹奏楽指導という、大森が一体何人存在するのか分からないスケジュールでしたが、この激務を一人で難なくやさしい笑顔でこなすのが大森代表。さすがです!コンサートに来ていただいた高校生からのアンケートでも、「大森先生のように吹ける様に、教えていただいたことを毎日続けます!」「またぜひ来年も大森先生のレッスンを受けに来たいです!」と長文のメッセージがいくつも見受けられました。いつか大森先生と一緒に演奏出来る日が来るといいですね。打楽器の越川雅之さん、フルートの吉岡由美さんには近江高校へ出張指導に行っていただきました。一人でいくつもの楽器を担当する打楽器奏者、全ての楽器の演奏をこなせなければいけないため、一つ一つの楽器をじっくりご指導いただきました。フルート担当吉岡さんは生徒さんに分かりやすく、授業さながらご指導いただきました。クラウドファンディングのご支援も大きな助けになり、今年はいつもよりボリューミーな次世代育成活動をさせていただいてるため、2回に分けてご報告いたします。後半の彦根エコーオーケストラの活動報告も、お楽しみに。
去る4月28日、彦根エコーオーケストラ第24回定期演奏会が無事終演しました。18時に開場してからあれよあれよという間に席が埋まり、急遽当日券を20枚限定にさせていただくなど受付では嬉しい悲鳴があがりました。最終的にエコーホールがほぼ満席になる340名のお客様にお越しいただき、メンバー一同コンサートに足を運んでくださったお客様ならびにサポートいただいた方々に改めて御礼申し上げます。コンサートマスター戸澤哲夫氏当団体代表・ソリスト 大森啓史コンサート中の様子もちろんリハーサルの合間をぬってクラウドファンディングでご支援いただいた方へレッスンや、子どもたちへの指導も行って参りました。クラウドファンディングのおかげで今年はよりボリューミーな指導を行えました。彦根エコーオーケストラ次世代育成の報告は次回に続きます…彦根エコーオーケストラFacebookページはこちらから5月にお届けするリターン品の発送準備も進めておりますので、メンバーが演奏するCD、ひこにゃんのぬいぐるみをご希望された方はもうしばらくお待ちください。
彦根エコーオーケストラのクラウドファンディングは、4月8日0時をもちまして終了いたしました!当初の目標達成額を上回る661,000円の支援金を、計67名の方からご支援いただきました。メンバー一同よりご支援・ご協力いただいた皆さまへ感謝申し上げます。これからはリターン品の送付や、4月28日の定期演奏会に向けての準備を進めてまいります。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
彦根エコーオーケストラのクラウドファンディングも終了まであと…4時間!ご支援は4月8日0時まで受け付けております。最後まで拡散のご協力をどうぞよろしくお願いいたします!今日は4月28日の定期演奏会に演奏します、モーツァルトのホルン協奏曲第1番について彦根エコーオケ代表兼ソリストの大森がお話します。今回、モーツァルトのホルン協奏曲第1番のソロで使われるのはナチュラルホルンと呼ばれる楽器(写真右側)です。現在一般的に使われるホルン(写真左側。ナチュラルホルンに対して、モダンホルンと呼ばれることもあります)とは異なり、左手で操作するキーがなく、非常にシンプルな形です。楽器本体とマウスピースの間にクルークと呼ばれる短い管が挟まれます。クルークは長さの異なる管が何種類もあり、演奏する作品の調性に合わせて適切な長さの管をその都度付け替えて演奏します。今回演奏するモーツァルトのホルン協奏曲はニ長調の作品なので、ニ長調用の長さの管(D管)を使います。ナチュラルホルンでは本来、出せる音が限られていました。自然倍音列と呼ばれる種類の音です(楽譜参照)。高音域では比較的多くの音を出せたものの、中低音域では音階すら作れないものでした。18世紀中頃になると、ホルンのベルの中に右手を入れ、開口部を開けたり塞いだりすることによって、中高音域では比較的自由に半音階でも演奏できることが見出され、この演奏方法が広まっていきます。ただし、右手を塞いだときの音はくぐもった感じであったり、時には金属的な音色となったりします。モーツァルトはこの音色のムラを逆手にとり、第一楽章の最初のメロディでは主に開放的で伸びやかな音を多用し、緊張感のある場面では金属的な音を用いたり…と、ホルンをたいへん表現力のある楽器として用いることに成功しました。現代のホルンでは全ての音を均一に鳴らすことが可能なので、非常に流麗な演奏が可能なのですが、モーツァルトが狙ったナチュラルホルンでの多彩な音色の変化は失われてしまったともいえます。4月28日はナチュラルホルンならではの豊かな表現をお楽しみいただきたいと思います!