クラウドファンディングで支援してくれた方へお返しするリターンにデザインで使用させていただいている「CareCafe」のロゴはデザイナーの小林弘和氏の作品!今回はTシャツや缶バッチへの使用を快く許可してくださいました。本当に感謝です!
実は、このLOGOデザインは小林デザイナーに相談して作ったケアカフェながのオリジナル名刺のデザインなんです。小林さんは自分を表現、アピールする手段として「すべての介護職の人が自分の名刺を持つ」という提案をされている方で、その想いに心より賛同。実はケアカフェながのは法人でも組織でもない、介護の仲間が集まって作ったボランティアグループ。それぞれが別々の仕事や職業を持っており「介護を元気にしたい」という思いだけで集まっている。そしてケアカフェのとはそうしたお互いのバックグラウンドや組織を超えて繋がり合う、いわば情報共有のミーティングスポット。イベントやワークショップの休憩時間になれば、名刺を手渡したりお互いのアドレスを交換したりと大いに盛り上がる。
しかし介護現場ではヘルパーや施設職員すべてに名刺を持たせるわけではない。ケアカフェながので役割を担いものすごい力を発揮してワークショップを引っ張っているメンバーが、肝心の情報共有の時間になって、いろんな役職や異分野の参加者から名刺をもらっても自分の名刺を返すことができないという場面を何度も見かけた。このジレンマをなんとかしたい!職場で作ってくれないなら、ケアカフェながのでオリジナル名刺を作ったらどうだろう?ケアカフェでは主にボランティアで活動しており、ひとりひとりに給料が出るわけではない。それでも大きなやりがいを感じてみんなが力を合わせて活動を作り上げている。それなら、ケアカフェながので大きな役割を担ってもらった人に、お金が出ない代わりにオリジナルの名刺を作ったらどうだろう。胸を張って、ケアカフェイベント時にはオリジナルの名刺を配ってもらいたいという思いが募った。
デザインは未来をつくる介護カフェでお会いした小林弘和氏にお願いすることにした。お会いした時から何かご縁を感じていたからである。一度は都内で打ち合わせ、その後もメールやMessengerなどで繰り返しデザインを吟味した。基本デザインは統一して、カラーは自分の好きな色が自由に選べるようにした。肩書きやメッセージもオプションで書き込めるようデザインを工夫。そして介護という仕事を「スタイリッシュ」に魅せる、堅苦しくなく、それでいて気取ってない、おしゃれな名刺が出来上がった。細部打ち合わせに思いのほか時間がかかり、また修正などの連絡が行き届かず、名刺デビューしようとしていた長野での小さなワークショップに間に合わないというタイミングになってしまった。名刺デザインのOKを出したのはイベントの当日。東京で仕事をされている小林さんには次回でもいいので慌てなくても大丈夫ですとお伝えした。ところが小林さんは「なんとか方法を考えてみます」とのメッセージが!その日の長野でのワークショップが始まる1時間前、メッセージが入った。「まず印刷が間に合いました。今新幹線で長野に向かっています」とのこと。とにかくビックリしたが、とりもなおさず新幹線で到着する小林さんを出迎えに長野駅へ自転車で向かった。JR長野駅の小さな新幹線改札口に小林さんの姿があった。手には出来上がったばかりのケアカフェながのメンバー5人の名刺が入った袋があった。「本当に申し訳ありません」開口一番私は小林さんに謝った。しかし小林さんは笑顔でこう言ってくれた。「この名刺が今日間に合うのと間に合わないのとでは意味合いが大きく違う。名刺は(ひとりひとりにとって)それだけ大事なものなんです」そう言うと、小林さんは降りたばかりの新幹線にまた飛び乗り、長野駅を後にした。滞在は5分ほど。私は涙をこらえるのに必死だった。
その名刺がケアカフェながのメンバーに手渡された。その日は新しいケアカフェ名刺が行き交う場面がみられた。みんなの顔には笑顔も浮かび、自分もここぞとばかり、じゃんじゃん名刺を配った。その名刺は今でも大活躍。長野の地元で、東京や大阪の都市型イベントで、フェアや勉強会でも昨年末は中国に介護視察に行った時も使った。この名刺には肩書き以上の大きな思いがこもっている。
クラウドファンディング あと4日です!
よろしくおい願いいたします
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