読売新聞秋田県版 4月17日付けの朝刊に掲載していただきました。 記者の方が中川原さんのところにも足を運んでくださり 生の声を記事にしてくださいました。 記者の方は以前、掛け唄の大会の取材をされたことがあったそうで あけび籠より、むしろ掛け唄の中川原さんという認識だったようで すが、今回の取材で「とても素敵なご夫婦でした」との 感想を漏らされていました。 秋田の皆様にも知っていただけるいい機会になったと 思っております。ありがたい限りです。
雪に埋まった金澤八幡宮 東京は桜が満開となり、まさに春爛漫ですが つい先月までは近年にない寒さに身を縮めていました。 そんな最中の2月中旬、冬編の取材に秋田を訪れました。 秋田には何度となくお邪魔していますが、真冬は初めて。 ある程度は予想していましたが、やはり見ると聞くとでは大違い その積雪量と雪の降り方に圧倒されました。 画像(撮影/白井亮)は秋田県横手市、中川原さんのご自宅から 数分の金澤八幡宮の様子です。 ここでは夏に中川原さんが毎年参加される掛唄の大会が開催されます。 参道の階段はすっぽり雪に埋まって、そこにあることすらわかりません。 ご覧の通り、鳥居も半分雪に埋まっています。 掛唄とは、正式には「金澤八幡宮伝統掛唄」 秋田県無形民俗文化財に指定されています。 節回しは秋田県「仙北荷方節」を基にしています。 大会ではこの節にのせて、二人ずつ即興で歌詞を考えて唄い その出来栄えを競い合います。現代のラップのようなものといえば わかりやすいでしょうか。各人の見識、判断力、応用力が試されます。 説明が長くなりましたが、中川原さんは若い頃からこれに魅了されたそうで 今では度々大会で優勝されています。 ギャラリーでお話会をしていただいた折には、最後に必ず掛唄をリクエストして ご披露いただきましたが、その伸びのある歌声とウィットにとんだ即興の歌詞に 参加者一同、魅了されたものです。 中川原さんに「いつ、どこで掛唄の練習をされるのですか?」と伺ったところ 「しません」とのお返事。 「えー、お山に蔓取りに行かれている時とかに喉を鍛えているのでは?」と 水を向けても「熊除けにおーい、おーいと声は出しますけどね」と 笑ってごまかされてしまいました。 さてさて、夏には掛唄の大会も取材させていただくつもりですから その時にでも、あらためて質問してみましょう。