こんにちは、高3鄭大悟です。
2度目の活動報告ですが、今回は少し自分の作品と関係して私自身が最近考えた事についてこの場を借りて記してみる事にします。
2023年現在、世界は混乱の真っ只中にあります。新型コロナウイルスは未だに人々の健康や命を脅かしていますし、ロシアによるウクライナ侵攻も未だに終結しません。それに世界各地で今もさまざまな理由で紛争が絶えず起こっています。
世界のどこかで絶えず誰かが不条理によって悲しんでいます。しかし、日本に住んで安全な場所でご飯を食べて受験の準備をしている私にとってやはりそれは対岸の火事でしか無いのです。
死者を著した数字をただの数字の並びとしか捉えられないし、ミサイルによって穴の空いた建物はまるでただのキューブのようです。
しかしふとニュース映像で爆撃によって崩れた民家の断面から赤いやかんが見えた時、私はゾッとしました。この家に住んでいた人も私と同じようにやかんでお湯を沸かしてソファに座ってお茶でも飲んでいたのだろうか。想像力を少しでも巡らせてみるとそこには誰かの生活がありました。
でも、またそんなことはすぐに忘れてご飯を食べてテレビを見て学校に行きます。
対岸の火事に対して哀しみ続けることは現実的に無理なことかもしれません。しかし、実際に起こったことに対する自分の無感情さが私にとっては少し怖いものでもあるのです。
この怖いと感じる感覚は私にとってすごく大事なものだと考えています。なので、現在私はこの感覚を源泉とする作品を「考える」展に向けて制作しています。
長くなってしまいましたが、私達が企画する「見る」「考える」展に是非遊びに来てください!!