元ゲームマーケット事務局長・刈谷圭司さんからの応援メッセージ!!
『QUESTER』のゲームデザインを担当している加藤ヒロノリさんとは、25年近い付き合いのある友人ということもあり、応援コメントを書かせていただきます。
去年までゲームマーケットというイベントの事務局長をやらせていただいておりました、刈谷と申します。
そもそも25年前(正確には23~24年前かな)にはわたしもグループSNEというゲーム制作グループに所属しておりまして、加藤さんがゲームデザインした『モンスター・コレクションTCG』の開発のお手伝いもしていた関係でして。加藤さんの相棒として『モンスター・コレクションTCG』の開発の中心メンバーだった杉浦武夫さん、『モンスター・コレクションTCG』の背景世界を描いた小説を執筆していた北沢慶さんを含めた4人は、全員20代半ばで怖いもの知らずだったこともあり、毎週毎週、週4くらいで飲みに行ってはひたすら仕事の話ばかりしていた記憶があります。当時なぜあんなに飲む金があったんだろう。たぶんそれ以外に金を使ってなかったからだな。振り返るとあのころが、学生時代よりも青春だった気がするなあ。
そんな仲なので、加藤さんが作っている『QUESTER』 の設計思想も非常によくわかります。先に公開されていた忍者増田さんのインタビュー記事も、「加藤が言いそうやな~w」とニヤニヤしながら読ませていただきました。
繰り返しになりますが、わたしも『QUESTER』 は削ぎ落しの潔さが魅力だなと思います。
削ぎ落しが凄すぎて最初は面食らう人も多いと思いますが、めんどくさがらずに一度マニュアルを読んでシステムを理解すれば、そのあとは快適に遊ぶことができると思います。
かく言うわたしも最初は「まー、この手のゲームは『ウィザードリィ』シリーズをはじめ、しこたま遊んできたしな」と甘く見て、マニュアルを読まずに初めて「意味が分からん」となったクチですが(笑)、1日目を終えてからマニュアルを読みにいったことで、結果書いてあることがよく理解できて良かったようにも思います。
レトロゲーム風のビジュアルは、もしかしたら10代20代の人の琴線に届きにくい可能性もあるのではないかと危惧しなくもないですが、個人的にはこの洗練された楽しさを、若い人にもぜひ楽しんでほしいなと思っています。
最初の見た目はややとっつきにくいかもしれませんが、実際遊ぶとそのソリッドさにけっこうしびれると思いますよ。いやホントに。ゲームが好きなら一度触れてみてほしい。「こーゆーディフォルメの仕方があるのか」と驚くんじゃないでしょうか。
今後の展開で個人的に楽しみなのは、やはり新クラスの追加ですね。
加藤さんもインタビューで答えていましたが、パーティ編成はやはりゲームの楽しさの大きな要素の一つだと思うので、「博士と科学者はどう違うのか」「回復役は増えないのか」「乱暴者とお巡りさんは一緒のパーティに入れると仲悪そうw」など気になって夜しか寝れません。早く製品版を遊びたいものです。
最後に、わたしの年代のサガとして触れずにいられないのは萩原一至さんのイラスト! いや~、どれも魅力的ですよね~。個人的には和尚の怪しさが最高ですが(笑)。製品版が楽しみです。
桑原さんはじめ現場の皆さんは大変だと思いますが、完成を楽しみにしております!
元ゲームマーケット事務局長
刈谷圭司
刈谷圭司さん
2013年から2022年まで、日本最大級のアナログゲームイベントである「ゲームマーケット」の事務局長を務める。
ボードゲームや書籍の編集者でもあり、『ito』『タイムボム』『モンスターメーカー(アークライト版)』『のびのびTRPG』シリーズなど、株式会社アークライトから発売された日本人ボードゲームデザイナーの作品ほぼすべての編集に関わる。
2023年1月1日からフリー。