■はじめに
みなさん、こんにちは。NPO法人CRファクトリー代表理事の呉哲煥です。
CRファクトリーは「すべての人が居場所と仲間を持って心豊かに生きる社会の実現」というビジョンを目指して2005年に設立された団体で、「居場所と仲間を感じるあたたかいコミュニティを世の中にあふれさせること」をミッションに、主に非営利組織・市民活動を対象に「つながり」と「コミュニティ」が豊かになるように組織マネジメントや人材育成の支援を行ってきました。
そしてこの度、CRファクトリーでクラウドファンディングを実施することになりました。約15年間での「つながり」からCRファクトリーの活動とすべての市民活動・コミュニティ活動を支えていただければ幸いです。精一杯思いを語ります。ぜひご一読ください。
■新型コロナウイルスによるコミュニティとつながりの停滞
元々じわじわと進んできていたコミュニティとつながりの希薄化・弱体化に追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスでした。人々は三密を避けなければいけない状況となり、何気ないおしゃべりや雑談による気晴らしや、ランチ・食事会・ホームパーティー・飲み会などによる楽しい交流やつながりづくりができなくなりました。
またコミュニティとつながりを生み出す源の役割をしているNPO・市民活動・地域活動・サークル活動などの多くは運営・経営が大ピンチになりました。イベントやお祭りや活動ができなくなり、人が出逢い・つながり・交流する場が著しく無くなりました。
地域では人が集まる機会が急激に減り、大学では友達がつくりにくくなり、子育てでは助け合いがしづらくなりました。高齢者は活動や交流の場に参加できなくなることでフレイル(虚弱)が進み、認知症や孤独死のリスクが高まっています。コロナ禍の約3年間で結婚件数は15万件減り、将来的に24万人の出生数に影響があると言われています。いろいろなところに影響がじんわりと広がっています。
(株式会社第一生命経済研究所:第4回新型コロナウイルスによる生活と意識の変化に関する調査)
(神戸市福祉局介護保険課 アンケート調査)
(株式会社ベビーカレンダー:ママたちの“孤独な子育て”=『孤育て』実態調査)
■新型コロナウイルスによる市民活動・コミュニティ活動の窒息
この約3年間でNPO・市民活動・地域活動・サークル活動などの多くは運営・経営が大ピンチになりました。コロナ禍で活動が思うようにできずに、市民活動・コミュニティ活動は窒息しかけています。活動ができなくなって長らく休止状態が続いていたり、解散を余儀なくされている団体も多くなってきました。
それ以上に私たちが危惧しているのは、団体・活動に対する全体的な活気や気運(ムード)が下がってきているように感じることです。わかりやすい怪我や出血ではなく、なんとなくじわじわと時間をかけて心に侵食していっている不調のようなもの。救急性が必ずしも高いわけではないのですが、少しずつ少しずつ蓄積して定常化している不調感や元気のなさ。「積極的に何かをやろう」とまでは至らない低温感のようなものです。
CRファクトリーが2020年と2021年に行った「新型コロナウィルスの影響によるコミュニティ・NPO組織の運営方法の変化についてのアンケート」や第一生命経済研究所「新型コロナウイルスによる生活と意識の変化に関する調査」においても明らかになってきているところです。
(CRファクトリー:「新型コロナウィルスの影響によるコミュニティ・NPO組織の運営方法の変化についてのアンケート)
もともと市民活動やコミュニティ活動は「やりたい」「楽しい」「この問題をなんとかしたい」のような“気持ち”を原動力・エネルギー源にしています。そのような楽しさや情熱や想いがあってこそ活動が動くのです。窒息と不調感と低温感によってその動力源を失いつつあるのが、今の市民活動・コミュニティ活動の目に見えにくい問題であり、最も深刻な病(やまい)のような気がしています。
■良い循環(サイクル)を生み出していくために
このままの状態を放っておくと、負の循環(サイクル)に歯止めがきかず、どんどんつながりとコミュニティは衰退していってしまうでしょう。そのことから孤独や孤立が更に生まれ、社会課題がより拡大し、苦しい社会が生まれることは明白です。
この状況と流れを変えていくための効果的な取り組みの一つは、「市民活動・コミュニティ活動が活気を取り戻す」ための支援だと考えます。なぜなら、コミュニティとつながりを生み出す源の役割をしているのが市民活動・コミュニティ活動だからです。
市民活動・コミュニティ活動が活気づけば、イベントや場があちらこちらに生み出され、それが器になっていろいろな人の体験や出逢いやつながりが生み出されます。つながりとコミュニティが縮小・衰退してしまおうとする今の状況を反転させて良い状態にしていこうと思えば、その鍵やレバレッジポイントは市民活動・コミュニティ活動の活性化にあるのです。
負の循環(サイクル)を止め、好循環を生み出していくためにCRファクトリーは役割を果たしたい。これからの市民活動・コミュニティ活動を盛り上げていく旗振り役となり、Withコロナ時代・Afterコロナ時代のつながりとコミュニティを豊かにしていくことに使命感を持って取り組んでいきたいと思います。それが15年以上に渡ってつながりとコミュニティをテーマに取り組んで来た私たちの責務だと思っています。
■いま最も必要なのは団体・活動が元気になる支援
コロナ禍が少しずつ収束に向かってきている中で、次のフェーズで必要なのは「市民活動・コミュニティ活動の再起動」です。市民活動・コミュニティ活動が元気になって活気がよみがえってきたとき、集いや出逢いや交流が活発になり、地域やみんなにつながりや居場所がもたらされるのです。
誰かのために、地域のために、社会のために「何かをやりたい」と活動する人たち。そんな人たちが日本中にたくさんいます。その人たちを応援すること。そこに集まるメンバーやスタッフがイキイキと活動できる環境を支援することが今こそ最も必要な社会的支援だと思います。
そのために私たちは自分たちの情熱と専門性を駆使して、日本全国のNPO・市民活動・地域活動・サークル活動を支援していきます。コミュニティとつながりを生み出す源の役割をしているこれらの団体・活動が元気になることこそ、コロナで元気を失いかけている今の社会に最も必要な取り組みだと思うからです。
具体的にはCRファクトリーが独自開発して10年以上に渡って提供してきた「コミュニティ塾」と「コミュニティキャピタル診断」を中心に、さまざまな組織基盤強化支援を全国のNPO・市民活動・地域活動・サークル活動に向けて届けていきます。
この支援が多くの団体・活動者に届くことで、団体は息を吹き返したり、今まで以上に活気づいて前に進むことができるようになるでしょう。コロナ禍で休止や停滞が続いていたり、再開のきっかけをつかみきれていない団体にとって、自力で変化や再起動を創り出すのは容易ではありません。そこには外部からの支援が必要なのです。
私たちはコロナ禍において、市民活動団体の実態調査を行っています。また、先進的に活動する市民団体へのヒアリングを多数行いノウハウを抽出して取りまとめ、実態調査から見えてきた課題に対しての打ち手を独自に生み出しています。コミュニティ塾やコミュニティキャピタル診断に加えて、約15年間の活動で培われてきたノウハウに加えて、オンラインの活用、ハイブリットの工夫、対面だからこその価値を、多様な市民活動に合わせて、総合的に届けることができます。
<コロナ禍での支援事例>
●みやまえエコー 代表 西尾 有紀さん
私たちは、音訳ボランティアをしています。音訳CDの作成や、対面朗読などの他にも、音訳入門講習会や会員向けの勉強会も開催しています。ところが、コロナ禍で活動に危機が…。「この状況を乗り切るには、オンライン化しかない!」と、CRファクトリーさんの伴走支援を受け、みんなで一斉にZoomをインストールから学びました。目標は講習会(全3回)の、講師も受講者もリアルとZoomでの超ハイブリッド開催。勉強会で経験を重ね、課題が 出るたびに試行錯誤を繰り返し、何とか無事に開催できました。伴走支援をしていただいて本当に心強かったです。はじめは本当にできるのかと不安でしたが、今では感染拡大しても安心して活動を続けています。 シニアが多い団体ですが、全員がZoomを使えるようになり 、感染リスク回避だけでなく、気軽に活動に参加できるようになり、練習に欠かせないマスクなしでの発声練習も可能になりました。活動の幅も広がりそうです。新たな取り組みも考えながら、これからもみんなで楽しく活動していきたいです。
●地縁-中央 代表 江口 裕子さん
地縁-中央は、高齢者や障害者など、困りごとに遭遇しやすく孤立しやすい方を、主にICTを活用して、新たな形での地域コミュニティを創出することを目的として活動している団体です。コロナ禍になってから、いつも通っている教室の会場が閉鎖されて参加できなくなったり、友人と会う機会が減ったことでフレイル状態に陥る高齢者が急増しました。
この課題を解決するには、高齢者の方々がオンライン上で先生や仲間に会えるようになることではないかと思い、CRファクトリーのIT活用支援を受けることにしました。まず、ヨガ・体操教室をZOOMで開催できるように、講師には個別に指導してもらい、受講者側の高齢者には集団でZOOMをインストールするところから丁寧に指導してもらいました。CRファクトリーさんの伴走支援のおかげで、ZOOMで先生や仲間と対話が出来るようになり、リアルで会うのとは違う喜びや楽しさを体験できました。初めはスマホの操作に対して苦手意識が強い方もいましたが、支援終了後もオンライン交流会を定期的に行っているため、今では日常的に使えるようになっています。今後も、ICTを活用した新たな取組みも考え、仲間を増やして楽しく活動していきたいと思います。
●池上地区まちおこしの会
私たちは、池上全体の地域コミュニティを活性化する活動をしています。お祭りや防犯パトロール、ごみ拾いイベントや勉強会も開催しています。ところが、コロナ禍で活動がほぼできなくなりました。そこで、私たちは会も結成20年を迎えるにあたって、逆にいろいろなことを見つめなおしてみてはどうかと考えました。
しかしながら、活動を見つめなおすと言っても何をどうやればいいか分からないと困っていたところ、「NPO法人CRファクトリーさんの伴走支援を受けてみてはどうか?」と池上特別出張所さんからの提案があり、相談させてもらいました。
約半年間かけ、3つのステップ(振り返り、目的および組織の再検討、事業のブラッシュアップ)で検討していきました。あり方検討で議論を重ね、課題が出るたびに試行錯誤し、CRファクトリーさんの助言を受けながら何とか新たな組織体制を今年度の定時総会でご承認いただきました。
<吉澤会長コメント>
伴走支援をしていただいて、今後のあり方や、方向性が具体的に見えてきて、以前にも増して「やる気」が強くなりました。はじめは本当にできるのかと不安でしたが、今では新しく設定されたキーワードの「連携」と「事務局機能の強化」に向けて活動を続けています。連携を促進するために、地域で活躍している団体に声をかけて、一緒にイベントを企画したり、地域団体の活動に協力したりしています。また、池上まつり運営スタッフを初めて公募したところ、新しく5名の方に応募いただき、気軽に会の活動にご参加いただくことで、活動の幅も広がりそうです。
<池上特別出張所コメント>
地域と行政の関係は、云わば、「夫婦関係」のようなもので、当事者同士です。NPO法人CRファクトリーさんのような地域とコミュニティマネジメント知識が豊富の方に、第三者の立場として参加してもらうことにより、心強く、新たな発見もありました。
■CRファクトリーの役割を果たしたい
CRファクトリーはビジョン実現に向かっての歩みを弱めるつもりはありません。15年以上に渡ってずっとそこに向き合い取り組んできました。何があろうとも、その信念は貫きます。今回のクラウドファンディングを通じて、CRファクトリーファミリーや共感してくださるみなさまのお力添えをいただいて、「市民活動・コミュニティ活動の再起動」という役割をしっかりと果たしていきたい。ポストコロナの社会に必要なのは「コミュニティ」と「つながり」です。「コミュニティ」と「つながり」が豊かな社会をつくっていくことが重要であり、そのためのビジョン・構想・シナリオが私たちにはあります。コロナ禍で落ち込んだ市民活動・コミュニティ活動が再起動し、「コミュニティ」と「つながり」が活気を取り戻すための支援や環境づくりが重要です。
「コミュニティ」と「つながり」の未来、CRファクトリーの未来をみなさまと共に切り拓いていきたいと考えています。
ぜひ、応援をお願いします。
■お金の使い道
目標金額は350万円です。本プロジェクトにより集められたお金はCRファクトリーの各事業の運営費用(特に、支援を届けていくための広報費用)として使わせていただきます。主には以下の内容となります。
・コミュニティ塾
ー全国の市民活動団体・自治体に広く周知するための広報費用
・コミュニティキャピタル診断
ー全国の市民活動団体・自治体に広く周知し、未受診率を下げるための広報費用
・事務局
ーWEBサイトリニューアルのための費用
ーリターン原価
ー手数料9%+消費税
■スケジュールについて
2023年1月20日(金) クラウドファンディングスタート
2023年2月28日(火) クラウドファンディング終了
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
※目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※リターンの発送は2023年3月〜4月に行う予定です。
※支援画面にて支援金額を上乗せすることも可能です。
■リターンについて
今回のリターンでは「つながり」をテーマに様々なバリエーションを用意しています。CRファクトリーを応援してくださるみなさんも、リターンを提供してくださるみなさんも、そしてCRファクトリーも「三方良し」でハッピーになるようにリターンをつくりました!このクラウドファンディングプロジェクト自体を応援することで、リターン提供先のコミュニティの支援にも「つながり」ます。つながりでつながりを!コミュニティでコミュニティを支えていきましょう!
■最後に…
この3年間のコロナ禍でずっとずっとNPO・市民活動・地域活動・サークル活動を見つめてきました。それはとてもとても不遜ながら親のような眼差しで、なんとか良い状態にならないかと見守ってきました。どうしたら良くなるだろうとずっと考えてきました。無力を何度もたくさん感じながらも、その想いは変わりません。
それは、社会のために、地域のために、誰かのために、仲間のために、自分の人生と時間を使って活動する人たちが尊いと思っているからです。経済的なリターンはそれほど望めない中でも、自分の意志と好きで動き出す市民活動・コミュニティ活動に大きな可能性を感じているからです。
今の日本社会はつながりとコミュニティの弱体化によって孤独孤立になりやすい構造になっています。コミュニティとつながりを創り出す鍵・媒介者は市民活動・コミュニティ活動です。そこを活気づかせ応援する役割はCRファクトリーが担うべき大きな役割だと思っています。そこに情熱と専門性があり、そこを好んでやりたいのが私たちCRファクトリーです。ぜひみなさまのお力をお貸しください。
■応援メッセージ
長田 涼 さん コミュニティフリーランス
つながり・コミュニティを生業とするひとりとして、CRファクトリーさんの取り組みの意義を強く感じています。社会問題として話題に取り上げられることが増えた「孤独」に対して、ここまで愚直に向き合っているチームを他に知りません。今後、CRファクトリーが切り開いていく未来をいっしょに見ていきたい。そこにはひとりひとりが笑顔になる世界があるから。仲間のひとりとして、願い、応援しています。やっていきましょう!
永田 京子 さん NPO法人ちぇぶら 代表理事
困ったときに「助けて」といえる人、安心して過ごせる居場所、それらは"豊かさ"だけでなく私たちの人生のセーフティーネットになり得ます。さまざまな市民活動が活発に動きだせば、よりそれらの場所に辿り着きやすく、より参加しやすく、たった一人で本当に深刻に困り果てる人を減らせるのではないでしょうか。つながりやコミュニティを活発にしていくCRファクトリーの挑戦は応援せずにはいられません。
小沼 大地 さん NPO法人クロスフィールズ 代表理事
社会の状況がめまぐるしく変化し、また、さまざまな社会的な課題が噴出するなかで、「コミュニティ」や「ソーシャル・キャピタルの」という概念の持つ意義はますます高まっていると思っています。こうし概念の重要性を理解し、社会のなかで発信できる人々を増やす取り組み、心から応援します!
山田 泰久 さん (公財)日本非営利組織評価センター 業務執行理事
以前からNPO支援でCRファクトリーのみなさんとご一緒していますが、そのコミュニティ支援やコミュニティづくりのノウハウは、他にはない素晴らしい取り組みだといつも思っています。CRファクトリーのコミュニティ支援が全国に広がっていくことは、これからの時代、とても大事なチャレンジです。今回のクラウドファンディングをみんなで一緒に応援して、コミュニティを支援するコミュニティを作っていきましょう!
岡本 克彦 さん こすぎの大学
コロナ禍で浮き彫りになった自助と公助の分断を克服するには共助(コミュニティ)がHUB(仲介)・CORE(中核)になることが必要です。ただし、一つひとつのコミュニティの力は小さいですし、大きな責任を負わせると崩壊します。コミュニティ同士が緩やかな連携することで大きな力になります。繊細な活動体であるコミュニティを伴走しながら育むことができるのはCRファクトリーだけと考え、私はこれからも応援し続けます。
安達 亮 さん NPO法人コモンビート 理事長
「コミュニティ」というなんとも言えない不確かなものを長年に渡って研究し、それを一般化・体系化してマネジメントノウハウに変え、自組織のコミュニティの状態を可視化して振り返れる材料にしたりと、とても難しいことをやさしく丁寧に取り扱う姿勢に圧倒されます。コモンビートもたくさんノウハウを導入させてもらっています!全国に「塾」や「診断」をもっともっと広げて行くためのこのプロジェクトを応援しています!
森 祐美子 さん 認定NPO法人こまちぷらす 理事長
CRファクトリーの皆さんにはこれまでたくさんの出会いや学びをいただきました。本当にありがとうございます。ずっとぶれずに「コミュニティ」と「つながり」が大事というメッセージ発信されていることの価値が本当に大きく、私たちはもちろんたくさんのNPOや団体が元気をもらってきたと思います。あたたかく強いコミュニティを更に力強くつくっていくための、広げていくための、チャレンジ心から応援しています!
田形 勇輔 さん Brillia City横浜磯子自治会 会長
役員の担い手不足と高齢化。そんな自治会・町内会の共通の悩みから私たちが脱却できたのは、コミュニティ塾での学びがあったからに他なりません。いまでは中学生までもが自治会役員を担ってくれるくらい、私たちの地域に活気をもたらしてくれました。CRファクトリーが届ける「強くてあたたかいコミュニティ」がこのファンディングに乗って広がれば、全国津々浦々の地域コミュニティに笑顔の花が咲くことでしょう。
上山 琴美 さん 認定特定非営利活動法人キドックス 代表理事
本質的に社会に良い活動をしている市民活動は、提供するサービスや事業モデルの裏側に、人と人の温かいつながりを感じられる細かい仕組みやそこに人材や予算を投資する情熱があります。しかし、それは目に見えづらいもので、各団体が孤独にコミュニティづくりと向き合うには大変心細く難しいものです。つながりの持つ可能性を誰より信じ、コミュニティ作りに共に真摯に向き合ってくれるCRファクトリーさんの存在は、これからの日本社会に欠かせないものだと心から信じています!ぜひ寄付という形で温かい応援をよろしくお願いします!
阿部 今日子 さん NPO法人長野県NPOセンター
日本がコロナ禍に陥ってから間もなく4年。「コロナだから」という言葉とともに地域の活動すべてが止まってしまった2020年。そこから少しずつ活動を再開する市民の姿を見て勇気をもらっている。でも、「何かあったら誰が責任をとるんだ?」という人たちもいる。責任って何だろう?皆さんの活動は誰の・何のためのものだった?と問いかけたい。そして、今こそ、市民活動が原点に立ち返る機会をCRファクトリーとともに!!
甲田 恵子 さん 株式会社AsMama 代表取締役社長
人は誰も、孤立・孤独では、幸せには暮らせません。だからといって、コミュニティ活動に携わる方が疲弊しては、ますますコミュニティの希薄化は免れません。長年すばらしい活動をされていらっしゃる中でも自分たちの活動価値を言語化できていない方や、仲間集め、資金集めに苦難されていらっしゃる方も少なくありません。コミュニティのある暮らしの豊かさや、その活動に携わることの意義の言語化をCRファクトリーさんが支援してくれることで日本のNPO、市民団体、活動家等々がどんどん元気になり、人々の暮らしが豊かで安心なものになることを心から願っています!
三井 俊介 さん 特定非営利活動法人SET 理事長
CRファクトリーは13年前ぐらいからずっと応援いただいています!これからの時代、なおさらコミュニティとつながり、関係性が豊かさにとって重要な時代となると思うので、引き続き一緒に社会をより良くしていければ嬉しいです!
高城 芳之 さん NPO法人アクションポート横浜 代表理事
CRファクトリーに出会って10年近くになりますが、NPOを運営する僕らにとって不可欠なコミュニティ作りのノウハウや情報にはいつも助けてもらっています。「コミュニティ」や「つながり」がますます必要な時代に突入していますので、CRファクトリーが地域を越えて「コミュニティ作り」の旗振り役を果たすことは大きな意味があると思います。この輪をさらに広げていくためのチャレンジ、応援しています!
清輔 夏輝 さん NPO法人チャリティーサンタ 代表理事
「コミュニティ支援といえば、CRファクトリー」。そんな風に思う人は年々増えてきています。NPO業界では特にそうでしょう。今回の挑戦では、さらにそれが広がり「強くあたたかい組織が増える」ことを感じながら、心から応援しています!また、NPO業界を超えていくキッカケになることも祈っています。
廣江 まさみ さん 一般社団法人笑い文字普及協会 代表理事
人が集まる全ての場に「強くあたたかいコミュニティ」は必要不可欠です。全国に300名を超える講師のいる私どもの協会でも、今までいろいろなコミュニティ運営の方法を学んできましたが、実践と研究に基づいたCRファクトリーでの学びはとりわけ素晴らしく、組織としてのあり方の本質と、人の肌のぬくもりをを思い起こしました。代表の呉さんの姿勢とお人柄にいつも感動します。多くのコミュニティにとって大切な活動を心から応援しています!
市川望美 さん 非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダー
Polaris創業前、「シゴト軸のコミュニティ」を仲間と共に実現するために必要なことが何かを知りたくて、CRファクトリーの門をたたきました。あの頃からぶれることなく、でも、変化に適応し続けるCRファクトリー。彼らがつないできた様々なコミュニティの知見やご縁が、本クラファンを通して広がっていくことを心より応援します!
最新の活動報告
もっと見る【コラム24】市民活動はアートだ
2024/01/31 07:34世の中にはたくさんの市民活動・コミュニティ活動をやっている人たちがいる。それはもう、数えきれないくらいの団体と人たちがいる。たいしてお金にならないことも多いし、苦労もたくさんある。うまく活動が進まないことだってあるし、組織や人間関係のことで悩むことだってある。それなのにのめり込んでたくさんの時間を使って活動をする。そんななのに、たくさんの人たちが市民活動・コミュニティ活動をやっている。全国各地で今日も市民活動・コミュニティ活動が行われている。なんでなんだろう?説明がつかない。でも、市民活動・コミュニティ活動はアートだと捉えると少し理解が深まる。アート活動している人に「もっと効率的に」「もっと時間少なく」「それは費用対効果低いよ」とはあまり言わない。のめり込んで、たくさんの時間と苦労を重ねて、作品をつくっている人の姿を見て、私たちは「いいね」と思う。ビジネスや経営のメガネで見てしまうと、まどろっこしく思えたり、理解できなかったり、時にもやもやすることだってある。でも、アートのメガネをかけて眺めれば、市民活動・コミュニティ活動は自己表現であり、精神的な価値の追求であり、人間や社会との相互作用(やりとり)である、そんなふうに理解できる。損得や合理性の前に「やらずにはいられない」ものなのである。市民活動・コミュニティ活動も大小さまざまだし、経営のメガネがまったく要らないのかというとそうでもないけど、経営のメガネが強すぎて、計画性・効率性・再現性・持続性などと言い始めると、創造と情熱はどんどんしぼむ。一個一個の活動はもしかしたら小さくて不安定かもしれないけど、その集合体は森である。その森が人々の健康や幸福や子どもたちの健全育成につながっていたり、治安や防災の役に立っていたりする。その視座を持って地域政策・コミュニティ政策・市民活動支援に臨みたい。市民活動はアートだ。今日も市民の創造性と情熱を爆発させよう。by CRファクトリー 呉 哲煥■会員制コミュニティ「コミュニティ・ラボ」メンバー募集中! https://npocrfactory.my.canva.site/commulabo■『コミュニティマネジメントの教科書』好評発売中! https://crfactory.thebase.in/items/26459854■「白熱コミュニティ教室」YouTubeにて開校中! https://youtu.be/qGkzB3YX3KU もっと見る
【コラム23】傷つきながら、ほほえみながら
2023/12/30 13:45最近、新しいことをはじめたり、挑戦することが増えています。挑戦というのは、ほとんどの場合「今までにないもの」を作ったり、「今までにないこと」をやろうとしているので、どうなるかがわかりません。説明をすごく求められるし、結果が出なかったら責められるし、自分も落ち込んだり自信無くしたりします。だから、やらない方が安全なのです。でも、そんなことが予見できるからって、やらないわけには行きません。私には夢がある。実現したいことがある。未来に向けてやりたいことがある。誰かのために、地域のために、社会のために。傷つくのは覚悟の上です。走るから逆風が吹くのです。逆風が吹くから走らないというわけにはいかないのです。でも、そんなに強くはない。1人ですべての傷を受けとめられるほど強くはない。1人で逆風を走り続けられるほど強くはない。そこにはそれに共感してくれて、応援してくれて、一緒に挑戦してくれる仲間がいます。一緒に傷つけるのは嫌だけど、一緒に傷ついてくれる仲間がいます。逆風でも「呉さん、行きましょうよ」と行ってくれる人がいます。そんな仲間の力を借りるのが重要なポイントです。そして、挑戦は多くの場合、1勝9敗の世界。大変だったり、うまくいかないことが基本要件。その中でがんばる。誰かに負担をかけることになったり、自分がもう無理ってなることもあるし、いろんな人からいろんなことを言われてヘコむことだってあります。でもそれが挑戦や新規事業や起業のようなものの基本要件です。市民活動・コミュニティ活動なんて理解されないことの連続です笑。そんなときは、できれば誰かを攻めたり、何かを責めたりせずに、ほほえんでいきたい。不甲斐ない自分にすらもほほえみを向ける。誰かが悪いわけじゃない。仏のようなほほえみですべてを受けとめたい。2024年もがんばろ〜っと!うまく行くことも、うまく行かないことも、全部必要なことだと受けとめて、傷つきながら、ほほえみながら、前を見て行きましょう。来年もよろしくお願いいたします。by CRファクトリー 呉 哲煥■NPO法人CRファクトリー https://crfactory.com/■第8期「コミュニティマネジメント実践ゼミ」参加者募集中! https://crfactory.com/service/online-community-juku/■『コミュニティマネジメントの教科書』好評発売中! https://crfactory.thebase.in/items/26459854■「白熱コミュニティ教室」YouTubeにて開校中! https://youtu.be/qGkzB3YX3KU もっと見る
【コラム22】目的より直観
2023/11/09 08:26新しいことを始めようと思うと壁が立ち現れてくる。「その取り組みの目的は何ですか?」と問われる。既存のもので実体がある場合は、この問いはほとんど起こらない。新しいチャレンジで実体がまだないから、みんな理解をしたくてこの問いを投げてくる。私はNPO・市民活動の運営者や社会起業家の相談に乗ったりメンタリングをすることがとても多いので、私もこの問いをたびたび発する。「それ何のためにやるの?」「誰のためになるの?」「取り組みの先のゴールイメージはありますか?」問われることで言語化され、まわりへの説明もできるようになり、それによって手伝いやすくなったり応援しやすくなったりする。「問われて言語化する」という作業・プロセスは、ある意味「事業の根幹をつくっている」行為だと思う。ただ、もう一つ目を向けなくてはならないことがある。それは挑戦者の心の内側にある「エンジン」の状態だ。目的や理由を問うとき、同時に挑戦者のエンジンに冷水をかけてしまっている可能性がある。見た目には情熱と意欲にあふれて元気に見えることもあるけど、内側のエンジンは冷却されていて、「やっぱり難しいのかなぁ」「やっぱりやめようかな」と自動的につぶやいているときがある。世の中のイノベーティブなものや成功事例の経営判断は、往々にして多くの反対の中で起こっている。一般の常識的なものさしによって挑戦者の挑戦を止めていることは、世の中にあふれるほどに多々あると思う。数々の問いをくぐり抜けたマッチョな人しか挑戦できないという現実もあるような気がする。だから、何か新しいことを始めようと思う人(挑戦者)は、目的や理由を聞かれることは折り込み済みの通過儀礼だと認識して、まわりは決して疑念を抱いたり反対したいわけではないと心得るといい。自分も一緒に手伝ったり応援したりするかもしれないから理解したいだけなのだ、と。そして、目的や理由を聞かれるという風雨にさらされても負けない自分でありたい。自分の直観をもっと信じて、「論理的には説明できないけど、なんかこれだと思うんだよね」と自分の直観に光をあてる。四六時中・365日考えているあなただから、その直観は相当正しいことが多いと思う。問われることにひるまず、説明できないことなんて気にし過ぎず、自分の直観の味方になってあげてください。まわりの仲間や支援者も、挑戦者の「心のエンジン」に薪を焚べる(くべる)ような関わりをしていきたい。正論を唱えて、良い助言をしたと酔っている場合ではない(自戒)。挑戦者には常に逆風が吹いていて、心のエンジンが冷却される世界に身を投じているのだと理解しておきたい。目的より直観。目的は後からでも語れる。活動や挑戦のエネルギーは「直観」だ。直観で動きをつくって、そこから実体をつくることで、雪だるま式にものごとが転がっていく。そのエネルギーを作り出せなければ、何も生まれないし、何も始まらない。みんなが納得するロジックは並行してつくっていけばいい。それまでの間に心のエンジンが冷却されないように、みんなで「直観」の味方になってあげて薪を焚べてあげたい。by CRファクトリー 呉 哲煥■NPO法人CRファクトリー https://crfactory.com/■第8期「コミュニティマネジメント実践ゼミ」参加者募集中! https://crfactory.com/service/online-community-juku/■『コミュニティマネジメントの教科書』好評発売中! https://crfactory.thebase.in/items/26459854■「白熱コミュニティ教室」YouTubeにて開校中! https://youtu.be/qGkzB3YX3KU もっと見る
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