光触媒は高い抗菌作用があります。
下のグラフは、未加工タイル、銀系抗菌加工タイル、光触媒加工タイルを用いた実験結果になります。
ATP拭取り検査による試料表面の菌汚染度の測定結果
※菌液接種後蛍光灯4時間照射後ATP拭取りを実施。※未加工タイルの汚染度を100とする。
条件1;試料表面に直接菌液を接種した場合
条件2;試料表面にオレイン酸を塗付後菌液接種
条件3;手のひらや指で試料表面に触れる
銀系抗菌剤では条件2と3で充分な効果を発揮できなくなっています。これは油汚れ(オレイン酸、皮脂など)によって銀がイオン化するのを邪魔したためと考えられます。
条件1は例えば洗面台や手洗い場などの水回り、条件3は人がよく触れる場所に相当します。
従来の抗菌剤は水回りでは効果を発揮しますが、人がよく触れる場所では効果が発揮できない場合があることを示しています。なぜなら銀はイオン化して効果を発揮しますが、油成分があるとうまくイオン化できないからです。光触媒ではどちらの条件でも効果を発揮しています。
光触媒も光がないと働きませんが、明るい環境できちんと光触媒性能を発揮できる状態であれば、汚れに強い抗菌剤と言えるのではないでしょうか。