いつも当プロジェクトを応援いただきありがとうございます。
現在、絶賛全国行脚中のまだら牛です。
今日はこの後、四国は愛媛の会場での上映会が控えております。
さて、今日は少しだけプロジェクトのこぼれ話をば。
「SIX SUMMITS プロジェクト」という謎のプロジェクトについてです。
SIX SUMMITSとは?
映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』の中に登場する、架空のアウトドア・ブランドであり、同時にそのブランドが擁する世界最強クラスのクライミングチームの名前です。
リーダーを務めるのは、我らがK2ことケヴィン・キングストン。狂気山脈第二次登山隊のリーダーですね。
ブランド名の由来ですが……現実には「セブンサミッツ」という言葉があります。
・アジア大陸最高峰:エベレスト(8,849m)
・ヨーロッパ大陸最高峰:エルブルス(5,642m)
・北アメリカ大陸最高峰:デナリ(6,190m)
・南アメリカ大陸最高峰:アコンカグア(6,962m)
・アフリカ大陸最高峰:キリマンジャロ(5,895m)
・オーストラリア大陸最高峰:コジオスコ(2,228m)
・南極大陸最高峰:ヴィンソン・マシフ(4,892m)
これら7つの大陸の最高峰を総称した言葉です。
『狂気山脈』の世界では、1930年代にミスカトニック大学の南極調査隊が残した奇妙な警鐘がきっかけとなり、南極の開拓が遅れています。
このため、未だ南極最高峰は見つかっておらず(しかも現実と違って狂気山脈ですしね)、代わりに「SIX SUMMITS」が世界の各大陸最高峰を表す言葉として定着している……という設定です。
リアルとフィクションを横断するプロジェクト
この「架空の」……「フィクション」の組織ですが、なんと現実にホームページがあります。
そうです。現実にこの組織を作っちゃいました。
既にメンバーも数人おります。(HPにはまだ3人しか掲載していませんが、他にも増えつつあります)
当然のことながら、彼らのリーダーはケヴィン・キングストンです。
リアルな人物と、フィクションのキャラクターが入り混じる、虚構と現実を横断する前代未聞のクライミング・チームです。
せっかく「6つの頂」の意味を持つチーム名です。
彼らには、何かしらの挑戦を6つ行ってもらおうと思っています。
そして、そこで得られたリアルな経験や成果物を、映画本編にも活かそうと思っています。
これを「SIX SUMMITSプロジェクト」と言います。
既にプロジェクトは始動しています。
『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』は、未だ誰も登ったことがない山……「未踏峰」を登る登山家たちの物語です。
だとすれば、最初の挑戦はもちろん、そう。
未踏峰登山です。
【1st Summit】SIX SUMMITSメンバーが、ヒマラヤの未踏峰「サウラヒマール(6,235m)」に初登頂
実はもう既に、彼らは未踏峰への登頂を果たしております。
フィクションの話ではなく、リアルでの未踏峰踏破記録です。
彼らの生の挑戦の経験は、そのまま映画脚本や設定の補強に活かされています。
なかなか凄くないですか?
更に、2つ目の挑戦【2nd Summit】も進行中です。
この挑戦のタイトルは「DREAMLAND project」。
映画本編で主人公の浅間いのりが持つことになる専用アイスアックス「DREAMLAND」を、実際に開発してしまおうというプロジェクトです。
監修はプロアイスクライマーの門田ギハード氏、そしてお馴染みの株式会社山屋のメンバーたち。そして製作協力は旭鉄工株式会社さま。
既にプロトタイプは完成しており、今年の2月には世界最難のアイスクライミングルートとして有名なカナダのHelmcken fallを、監修者である門田ギハードさん自ら、このDREAMLANDプロトタイプを使って完登してきてくれました。(ちなみに、アジア人初記録だそうです)
※参考記事:ヘルムケン滝 Bombs Away WI10完登
この後、プロトタイプの実地テストを元に更に改良を加え、アニメ本編に登場させることになる正式版へのアップデートを行なっていきます。
そんなわけで、他にも現在進行形でいくつかのプロジェクトが進行中です。
そのどれも、単体の挑戦として見応えのあるものにしつつ、アニメ本編に活かせるものにできればと思っています。
『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』のコンセプトは「リアルという土台の上に、でっかいフィクションを構築する」です。
彼らには、作品のリアル部分をどこよりも強固で魅力的なものにするために頑張ってもらっています。
よければ、彼らの動向にも注目していただければ嬉しいです。