赤ちゃんのお口が赤くなる問題には、作業所に沢山ある布で台紙を包むことにしました。手先の器用な利用者さんが、ひとつひとつ丁寧に包んでくれています。表紙に付いているお花モチーフもきちんと縫い付け赤ちゃんがカミカミしても簡単に外れないようにしました。
表紙とえほん本体が簡単に外れてしまう事に関しては、さまざまな紙を試した結果、コート紙という厚紙にインクが落ちないよう片面のみPP加工、表紙とえほん本体の間に一枚台紙を挟むことで、しっかりえほん本体と表紙が貼りつき、破れにくく外れにくいえほんを作ることが出来ました。
試作を作っては、スタッフさんの赤ちゃんで遊んでもらったり、自分たちで破ってみたりしながら、新型コロナウィルスで会う事すら出来なくなったりと、社会情勢の影響も受けながら、3年かかりましたが、何とか完成することが出来ました!!
便利なスマホで育児が出来てしまうこの時代ですが、赤ちゃんが受ける刺激が、電子刺激だけではない親子の交流が生まれるもの、赤ちゃんに読み聞かせが出来て、親子が遊べるえほんがあったらいいなという発想から、さまざまな方にご相談し、ラグーナ出版さんの手製本技術と作業所の利用者さんの細やかで丁寧なハンドメイド技術の賜物で「点字付きてのひらサイズえほんパクパク」が完成しました。
アドバイスを下さった方々、試作に関わって下さった方々、皆さまのお力添えのお陰で、かわいいえほんが誕生しました。この場をお借りしまして心より御礼を申し上げます。