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輸入飼料に頼らない畜産を!イネ発酵粗飼料と放牧で赤身がおいしい経産牛を育てたい!

夏山で妊娠しなかった母牛を、米どころ秋田の「あきたこまち」のイネ発酵粗飼料で育てています。従来は、輸入穀物飼料で肥育されますが、価格高騰の今、生産者には厳しい状況です。輸入に頼らず、地元の「あきたこまち」で育てることで持続可能な畜産を目指します。赤身のおいしい陽子牛を食べてみませんか?

現在の支援総額

1,892,900

111%

目標金額は1,700,000円

支援者数

44

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/03/24に募集を開始し、 44人の支援により 1,892,900円の資金を集め、 2023/04/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,892,900

111%達成

終了

目標金額1,700,000

支援者数44

このプロジェクトは、2023/03/24に募集を開始し、 44人の支援により 1,892,900円の資金を集め、 2023/04/30に募集を終了しました

夏山で妊娠しなかった母牛を、米どころ秋田の「あきたこまち」のイネ発酵粗飼料で育てています。従来は、輸入穀物飼料で肥育されますが、価格高騰の今、生産者には厳しい状況です。輸入に頼らず、地元の「あきたこまち」で育てることで持続可能な畜産を目指します。赤身のおいしい陽子牛を食べてみませんか?

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はじめまして
田中陽子と申します。

私は生活協同組合(CO・OP)の情報紙を発行しています。

これまで食の安心安全をテーマに、全国の食品メーカーや生産組合を取材してきました。

 

また、子育てをする一人の母親として安心な食材を選んできました。

仕事で畜産の現場を見るたびに、考えさせられる課題は多いです。
特に牛肉については「草食動物に穀物を与える日本型畜産」が主流です。

(「霜降り和牛」のブランディングはすごい技術だと思います。)

しかしながら、ウクライナ侵攻をきっかけに始まったこのところの輸入飼料高騰は日本の畜産の持続を根本からゆさぶっています。

昨年10月、秋田県大仙市の茂木牧場で春から山の放牧場で過ごした母牛のうち、妊娠しなかった一頭の母牛に会いました。

この牧場では「夏山冬里」方式で、牛は母牛と雄牛が夏の間のんびりと草を食べながら自然交配をします。(自然交配の割合は全体の10%)

秋が深まり、雪が降る前に山から降りてきた牛たちが牛舎にいました。

その中で妊娠しなかった母牛一頭が、オレンジ色の鼻輪をつけていました。この牛は冬の間、牛舎で主に穀物飼料で肥育され、春に屠畜されてお肉になります。

この雌牛は 、これまで5回出産を経験した7歳(2015年10月25日生まれ)の経産牛です。

日本の食肉市場は「未経産、霜降り」至上主義。

冬の間の牛舎での肥育には輸入穀物主体の配合飼料が与えられ、霜降りのお肉になります。

この経産牛に、穀物飼料を与えず、春までの肥育期間に地元の「あきたこまち」で作ったイネ発酵粗飼料=イネホールクロップサイレー(稲の穂と茎葉をまるごと刈り取ってロール状に成型したものを、フイルムでラッピングして乳酸発酵させた牛の飼料)を与える実験を開始しました。 

この経産牛を「陽子牛」と名付けました。

1、配合飼料の高騰による国内畜産の危機

これまで牛に与える配合飼料は遺伝子組み換えの輸入トウモロコシや大豆を主な原料にしています。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって約1年、現在、世界的な穀物価格高騰で先が見えない状況です。

輸入飼料に頼る日本の畜産はあっけないほど脆弱で、廃業する生産者が後をたちません。

イネホールクロップサイレージで肥育すると、飼料代は配合飼料の半分以下です

今までの飼料を変えるきっかけを作ってみたいと思いました。


2、秋田は言わずと知れた日本有数のコメどころ。あきたこまちの一大産地です。

国内で調達できる稲わらを使った飼料を、積極的に使うことで畜産の未来をつなぐことになると考えました。

3、従来の日本型畜産は穀物飼料頼りでした。

牛はもともと草食動物で、人間が食べない草を食べて、牛乳やお肉を提供する家畜として人間に貢献してくれた歴史があります。

もちろん日本の飼料事情を前提として「和牛」ブランドを世界に広めた先人たちの努力には頭が下がります。

でも、日本国内の畜産はこのままでは持続不可能なのです。「飼料調達を国内で!」の第一歩になる実験です。

4、皆さんが高級肉の代名詞として知っている「A5」などの和牛の等級は見た目のサシと歩留まりで決められています。

消費者である私たちは脂身たっぷりの霜降りより「健康的な赤身を食べたい」という嗜好に変わりつつあります。

実際に浅草の老舗すき焼き店では数年前に「過度な霜降り」を見直す宣言をしました。

また、この「陽子牛」は経産牛で夏山で半年以上自由に歩き、草を食べて過ごしました。

これまでの生産者さんたちの常識では、肉牛として戦力外の存在です。

でも、世界では経産牛は普通に流通しています。

そのお肉の味は濃く、首都圏の消費者に受け入れられる牛肉だと確信しています。


茂木農場 代表取締役 茂木洋平

弊社は黒毛和種の繁殖を主たる事業とする、繁殖牛70頭あまりの家族経営の小規模な牧場です。祖父の代より100%地元産粗飼料(乾草、イネホールクロップサイレージ)で飼養しております(配合飼料は輸入飼料)。

このたびは、放牧した経産牛を地元産の粗飼料を主体として肥育するという「陽子牛」の実験に協力させていただくことにいたしました。従来より、繁殖牛を粗飼料主体で飼養していたため実験には違和感なく取り組むことができています。

協力を決めた動機は「牛肉に多様性があっていいのではないか?」との疑問です。現在の牛肉の格付は「霜降り肉」を高く評価する基準となっており、「柔らかく」「ジューシー」な肉が高評価(=高値)となります。

しかし、人の味覚は千差万別で近年はチョコミント味が流行しました。歯磨き粉とこき下ろす人もいれば、チョコミントしか勝たんと絶賛する人もいます。私は生来のチョコミン党党員で大多数を占める歯磨き粉派からの冷遇を耐え忍んでまいりましたが、ここ数年のチョコミン党の隆盛に溜飲が下がる思いであります。

閑話休題、霜降り党が「硬い」、「ジューシーさが足りない」とこき下ろす肉も、「歯ごたえがある」「肉の味が濃い」ことと同義であります。多数派にはなれないにせよ、「刺さる人には刺さる」肉であると私は信じています。


FOOD GROOVE JAPAN 代表 鈴木 基次

畜産生産者より飼料の高騰によるひっ迫した声が日々届いています。


世界的な穀物価格高騰はこれからも畜産業界を脅し、安心して生産が出来ない状況になっていくのではないかと感じております。

今回、伺ったイネホールクロップサイレージという飼料が畜産のコスト減につながり、何よりも国産飼料として持続可能であることにとても魅力を感じております。

国産飼料でおいしいお肉が出来上がり生産のコスト減になるのは、とても魅力的であり、今回の陽子牛はまさに新たな畜産の進歩につながるのではないかと思います。

皆様一緒に陽子牛を応援していきましょう!

薪燃コーポレーション  代表取締役 柴田 興明 
(イネホールクロップサイレージ提供者)

これまでの肉牛の常識を打ちやぶったオール秋田でいきます!

秋田発、秋田のあきたこまちのWhole Crop Silage(ホールクロップサイレージ)をふんだんに食べさせた秋田牛です。

このチャンスを一緒に作ってくれた田中陽子さんにちなみ、YOKO Beefとしてスタートさせます!


費用内訳

①陽子牛のすべてをムダにしないための加工品開発費用 約50万

②陽子牛を味わっていただくイベントの費用(茂木農場の洋平さんの宿泊交通費含む) 約20万

③シェフへのサンプル用肉、リターン用肉の費用 約35万

④陽子牛を広めるためのパンフレットデザイン・作成費用 約33万

⑤クラウドファンディング手数料 約32万円(17%+税) 

計170万

プロジェクトの実施スケジュール(予定)

4月中旬 陽子牛 肥育終了屠畜 

4月中旬~5月下旬 陽子牛熟成

5月中旬 陽子牛を食べるイベント開催
        加工品商品開発開始

5月下旬 リターン(お肉)発送
      フルコースの食事会開催

6月   北秋田ツアー開催


なんといっても一番のおすすめは陽子牛のお披露目、試食イベント
会場は、饗 新橋 (OMOTENASHI) を予定しております。
首都圏にお住まいの方 地方に住んでいるけど、このために行きたい!という方
皆様のご参加をお待ちしております。

応援メッセージも送ってくださった、鈴木シェフに試食用の料理を作っていただきます。

また、茂木農場の茂木洋平さんもお呼びし、陽子牛について詳しく語っていただきます。

陽子牛を食べてみたいけど、東京は遠い!
という方は、赤身のおいしい陽子牛をお送りするリターンもございます。

もちろん、イベントでも自宅でも食べたいという方は、ふたつのリターンを選んでいただいてもかまいません!

すき焼き用・ローストビーフ用のセットAと、焼肉用のセットBがあります。

持続可能な畜産のために育てた、陽子牛のお肉を食べてみてください。


また、陽子牛の育った北秋田に実際に行くツアーもおすすめです。

私、田中陽子とともに、ワゴン車を貸し切って、北秋田をめぐりましょう。

最後に、鈴木シェフが腕によりをかけたフルコース
私、田中陽子と食べるプライベートお食事券もおすすめです。

長年、各地の生産地を巡り歩いてきました。畜産だけでなく、そのほか安心安全な食の話も語ります。


もちろん、この取り組みをただただ、応援したい!という方のご支援もお待ちしております。

お礼メールとかわいい陽子牛の画像をお送りいたします。

今回の試みに協力してくださる茂木牧場は、小さな牧場です。

6年ほど前から息子さんである洋平さんが後継者として牧場を継いでいます。

首都圏の消費者と茂木牧場をつなぎ、顔が見える生産者から消費者が安心して買えるお肉生産への第一歩になればうれしいです。

とはいえ陽子牛は従来の市場では高値で売れないことは明らかです。

ただでさえ存続が難しい生産者の負担を軽減するために、一人でも多くの方に食べていただきたいです。

この陽子牛の生産者である洋平さんのお話を聞いて、皆さまに味わってほしいです。


田中 陽子

株式会社コープニュース代表取締役・編集主幹

新潟県上越市出身。

光文社「女性自身」編集部で記者として10年間、その後書籍編集を手がけ、2008年より生活協同組合の情報紙「コープニュース」を事業継承。

2013年〜19年まで農水省6次産業化プランナーとして、全国の生産地を訪問。

また、子育て中に安心できる畜産に注目し、飼料や飼育のあり方について消費者の立場から「畜産オタク」として畜産現場を訪問。

IT企業が運営するこだわりのお肉の通販サイト「肉道」の商品選定を手がける。

FOOD GROOVE JAPAN 共同代表

(公)みやぎ産業振興機構登録専門家

食生活ジャーナリストの会正会員

協同組合学会

新潟県メイドイン・上越認証委員

最新の活動報告

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  • プロジェクトオーナーの田中陽子です。早いもので、クラウドファンディングを開始してから1週間たちました。ドキドキのスタートでしたが3月31日11時現在で、465,000円達成率27%となっています!ご支援いただいた方、シェアをしていただいた方、このページをご覧になってくださった方、本当にありがとうございます。飼料価格高騰によって、日本の畜産が危ぶまれています。この「陽子牛プロジェクト」によってすこしでも、日本の畜産について考えるきっかけになってくだされば幸いです。たび重なるお願いで大変恐縮ですが、「いいね!」や「シェア」、周りの方に話していただくなど、引き続き、「陽子牛プロジェクト」の応援をよろしくお願いいたします。 もっと見る

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