昨日4月10日、キクラゲ牛の”とらひめ”が沖永良部島から旅立って行きました!
やっぱりお別れするのは寂しい気持ちもありますが、同時に今までの感謝の気持ちと、誇らしい気持ちが湧いてきて何だか複雑です。。
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この仕事をしているとよく「育てた牛をお肉にするのは辛くないんですか?」と聞かれますが、僕はむしろ、ちゃんとお肉になって食べてもらえることを嬉しく思っています。
僕は工業地帯で生まれ育ち、動物の死を考える機会が殆ど無い環境に居ました。
野生動物や家畜を見る機会も殆どなく、人間の死だってまるで見てはいけないもののように扱われる。
スーパーに並ぶお肉もまるで工業製品のようで、虫が付いた野菜はクレーム対象になり、「いただきます」や「ごちそうさま」は作り手への感謝の言葉として教わり、飲食店で髪の毛が入っていようものならすぐ取り替えさせる。
僕はそんな生き方から抜け出す為に生産者になり、黒毛和種という高級食材だからこそ社会に大きな影響を与えられるんじゃないかと思って、情報発信や研修受け入れを続けています。
そういう面で、このクラウドファンディングも沢山の方に拡散していただき、沢山の方に見て頂けていることを本当に嬉しく思っています!
もし生産現場を見て肉を食べられなくなる方が居ても仕方ないとは思いますが、一番の望みはより深く食べる喜びを感じてもらうこと。
キクラゲ牛のとらひめちゃん、沢山の方に喜んで食べてもらえるように頑張ってね!!