こんにちは。インターンの野地です。
昨日スタートいたしました、カレン族人道支援プロジェクト「空爆が続くミャンマーへ。教育支援で子どもたちに明るい未来を。」 現在、4名の方からご支援をいただき、目標の2%を達成しております!
支援いただいた皆様、拡散にご協力いただいた皆様には、スタッフ一同より厚く御礼申し上げます。
さて、本日は、ミャンマーという国について簡単にご紹介し、私たちがクラウドファンディングを実施する運びとなった背景と目的をまとめたいと思います。
ミャンマーは、8つ部族とおよそ135の民族が暮らす多民族国家であり人口の半数以上をビルマ族が占め、カレン族、シャン族、モン族といった少数民族も、それぞれ独自の文化や州を持っています。また西部のラカイン州には、今のバングラデシュ・ベンガル地方から移住してきた、ムスリムのロヒンギャ族は、少数派の武力勢力と政府の治安部隊が衝突し、多くの避難民が発生し、国際的にも深刻な人道上の懸念となっています。
多民族国家であるミャンマーは、1948年の独立以来民族間の慢性的な内戦に苦しんできました。また、およそ半世紀にわたり軍事政権下に置かれた歴史を持ち、問題を抱えつつも、2011年には軍事政権が解散し、民政移管を果たします。この年、アウンサンスーチー氏をはじめとする政治犯が釈放され、2015年には両党でNLD(ミャンマー国民民主連盟)が圧倒的な勝利を収めたことで、アウンサンスーチー氏が「大統領に指示できる」国家顧問という新しい役職をつくり、事実上のアウンサンスーチー政権が樹立しました。
その後、国軍の権限を弱めるよう法改正を試みますが、国軍はアウンサンスーチー氏への反発を強めました。2020年11月に行われた選挙においてもNLDが勝利を収めますが、国軍はNLDの不正を訴え、議会の長期延期を要求しました。NLDがこれを却下したことで国軍の不満は高まり、2021年2月に国軍が軍事クーデターを起こしました。NLDの幹部多数を拘束し、ミャンマー国軍が再び国の実権を握ります。
2021年8月の時点で、ミャンマーには130万人を超える避難者がいると推定されおり、国軍の空爆は、今も続いています。
インターバンドは、代表・小峯と以前より交流のあったタイカレン族がミャンマーの避難民を支援していることを知り、私たちにも日本からできることを、と考えたことが始まりです。
当初考えていたよりも長く続く避難生活のなかで、避難民キャンプの子どもたちは学校に通い、教育活動も再開し始めました。しかし、クーデター以前のようにはいかず、野菜や米を栽培するための農機具や文房具を必要としています。
私たちは、空爆を逃れて暮らす子どもたちが、将来のため、家族のために教育をやめないこと、またそれを伝えることで、ミャンマーへの支援の輪を広げることを目的として、クラウドファンディングを計画いたしました。
今やミャンマーに関する報道も少なくなり、人々の関心が薄れてしまっても、「私たちはミャンマーの人々を忘れてはいない」というメッセージを、私たちと一緒に届けましょう。