ごあいさつ
はじめまして!49日のひきだしもなかプロジェクトです。
このプロジェクトは「現代に合う四十九日ってどんなカタチだろう」という問いを発端に、四十九日をはじめとする弔いのシーンをリデザインするために始動しました。
つながりが実感できるあたたかな葬祭用品を生み出す三和物産株式会社と、死×デザインの領域で新たな”死の価値”を生み出すさだまらないオバケがタッグを組み、「49日のひきだしもなか」を企画しました。
「49日のひきだしもなか」は、もなかをつくりながら、故人への想いをひきだす”体験型手づくりもなか”です。
四十九日はもちろん、葬儀や一周忌、お盆などの弔いのシーンで、時間や場所を選ばずに、いつでも・どこでも・誰でも簡単に楽しく取り組める「新しい弔いのカタチ」を作りました。
今できる、それぞれの49日。
みなさんは、四十九日にはどんな意味があるか知っていますか?
四十九日とは、仏教用語のひとつです。命日から数えて49日間は故人の魂がまだこの世を彷徨っており、49日目に極楽浄土へ向かうと言われています。残された人々は忌明けとなる49日目までの間、故人が無事に極楽浄土へ行けるように、日々手を合わせて故人を想います。
私たちは、この49日間を「故人への想いや自分の気持ちと向き合うための大切な時間」なのではないかと考えました。
しかし最近は、四十九日のあり方も変わり始めています。
葬儀後すぐに求められる社会復帰、核家族化、葬儀の縮小化、リアルな繋がりの減少など、現代をとりまくさまざまな要因から、これまでの四十九日のカタチが現代のライフスタイルに合わなくなり、形骸化してしまっているようにも感じます。
この大切な「故人への想いや自分の気持ちと向き合う時間」を、現代に合ったカタチで取り入れていけるように。
タイミングや場所、故人との関係性に囚われずに、いつでもどこでも、故人を大切に想うすべての人が、それぞれの弔いの時間を過ごすことができるように。
そんな思いを込めて、この「49日のひきだしもなか」は誕生しました。
あの人を想いながら、
色をつけよう。
「49日のひきだしもなか」は、ただ食べるだけのお菓子ではありません。
もなかをつくる時間で、”故人への想いをひきだし、今を生きる希望をひきだす”体験型手づくりもなかです。
故人へ想いをはせ、その人との思い出や人柄などをイメージしながら白あんに色をつけることで、自分の中の「故人への想い」を表現します。
そして、色をつけた白あん(=故人への想い)を雲のもなかに乗せて食べることで、故人の存在をより近くに感じ、自分自身の生きるエネルギーに変えていける、そんな体験を作りました。
何色にするか悩む時間や、白あんに色をつける時間、出来上がった色のあんをもなかに盛り付ける時間、食べる時間などの全てが「故人へ想いをはせる時間」として変換される、新しい弔いのカタチです。
【つくりかた】
(入っているもの … 雲もなか7個、白あん7個、色こな7色(赤、黄、緑、青、紫、茶、黒)、木製スプーン7個、さじ7個、紙皿7個)
↓作り方の説明動画です。ぜひご覧ください↓
49日のひきだしもなかは、「おもう」「つくる」「たべる」の3つの工程で行います。
おもう
お題「あの人を想いながら、色をつけよう。」にそって、色を思い浮かべます。あの人らしい色、あの人が好きな色、あの人の性格を表す色、あの人を想う自分の気持ちの色など、なんでも大丈夫です。
つくる
つけたい色のこなをさじですくって、白あんに混ぜていきます。(混ぜるときは付属の木製スプーンと紙皿が使えます)
たべる
色をつけた白あんを雲のもなかに盛り付けて完成です。一呼吸置いたら、あの人への想いを込めて「ぱくっ」と食べます。
ひとりでも取り組めますが、みんなで一緒にやってみることで、色を通じてそれぞれがもつ故人への想いや思い出を共有するという楽しみ方も。普段は話しづらいような内容だからこそ、「色」という共通言語によって対話しやすくなるのではないかと考えています。
四十九日をはじめとした法事や葬儀、お盆などの弔いの場の真ん中に、ひきだしもなかが雲のようにふわりとあることによって、一人一人の故人への想いをひきだしてくれる、そんな体験を含めたおいしい和菓子をお届けします。
もなかの皮
故人への想いを乗せて空へと届けてくれる、ふわふわで可愛い雲のカタチに。
手のひらにおさまる、ころんとした小さめのサイズ感にもこだわりました。せっかく色をつけた餡が隠れてしまわないよう、あえて餡が少しはみ出す設計です。
石川県にあるもなか専門業者・加賀種食品工業株式会社さんにて制作。
色こな
空の仲間である「虹」にちなんで、赤・黄・緑・青・紫・茶・黒の7色を用意しました。違った色のこなを混ぜて新しい色を作ることも可能です。
「故人を思い出す際、必ずしも綺麗な色合いだけではないのでは?」という理由から、あえて茶や黒などの鮮やかではない色も入れました。「茶色の服が好きな人」「黒髪が綺麗な人」などのポジティブなイメージでも使うことができます。
また、すべて天然着色料を使用しており、優しい色味が特徴です。こなの量によって、色の濃さなどの調整も可能です。
※色によって味は変化しません。
パッケージ
届いた時の高揚感、開けたときのわくわく感や世界観への没入を体感できるデザインを目指して、石川県のパッケージメーカー・松原紙器製作所さんとともに制作中です。(制作の進捗は活動報告にて随時更新していきます)
ユーザビリティ
シンプルでわかりやすく、誰もが簡単に取り組めるものでありながら、故人を想うことに没頭できるよう、体験や時間をデザインしました。また、ワークショップを開催し、実際に49日のひきだしもなかを体験していただいた方々の声を元にブラッシュアップするなど、様々な検討を重ねました。
死について考える事をタブー視せず、
死を「生きる力」に変えていける未来を作りたい
故人のことや弔いのことなど「死」に関することは、まだまだネガティブなイメージを持つ人が多く、目を背けてしまいがちです。
しかし、死はネガティブな側面だけではありません。
故人との思い出や故人への想いは、自分の今を生きる力にだって変えられる。私たちはそう信じて、今回のプロジェクトを進めてきました。
「49日のひきだしもなか」をひとつのきっかけとして、死についてタブー視せずに語り合えるように、世の中が少しずつでも変わっていけたらいいなと思っています。
世の中の死への向き合い方が変わることで、皆が故人との思い出を自分の生きる力に変えていける、そんな前向きな未来をつくることができるのではないでしょうか。
三和物産とさだまらないオバケの出会いは2年前の2021年の春ごろ。
たまたまTwitterを通じて出会い、お互いの理念に共感し交流を深めてきました。2022年3月には、株式会社itakotoとの3社共催で「葬儀の心のこり展」を開催しました。
そして2022年の春、葬儀業界へ新たな風を吹き込むべく、今回のプロジェクトが始動しました。
石川の三和物産、東京のさだまらないオバケで何度も何度もオンラインで打ち合わせを重ねて、約1年の歳月をかけてプロジェクトを進めてきました。
共同開発
「つながりが実感できる 新たな別れのカタチをつくる」がミッションの葬祭用品メーカー。2019年に明るいキャラクター「ひつぎひつじ」によるTwitterを開設。2020年「棺」をモチーフに新しい生活様式に適合した商品「SOCAN(そかん)」を発表。2022年に幼い子供の最期に寄り添う 「ぬいぐるみ型ドライアイス入れ-ゆめだっこ-」を発表。「別れ」のワンシーンにおいて暖かく優しい物語になるような商品やサービスを展開中。
デザインのチカラで死にまつわるネガティブな文化や価値観を変える「死のリデザイン」をテーマに活動するデス・デザインユニット。メンバーは東京デザインプレックス研究所の卒業生4名。2022年8月に100BANCHのGarage Programに採択され、デススナックなどの「死を語れる場づくり」も行っている。2021年にクラウドファンディングを実施した"故人の想いをひきだし、生きる希望をひきだす"グリーフケアプロダクト「ひきだしカードゲーム&ひきだしノート」は、みなさまのおかげで目標金額を達成し、プロダクト化に成功。
今回のクラウドファンディングでは、完成した「49日のひきだしもなか」をいち早く皆さまの元へお届けします!
三和物産オリジナルキャラクターのひつぎひつじや、さだまらないオバケのグッズをセットにしたリターンに加えて、以前に共同でイベントを開催したITAKOTOさんとのコラボリターン、NO WAVE COFFEEさんが厳選したもなかの味にぴったりの美味しいコーヒーをセットにしたリターンもご用意しました。
そのほか、さだまらないオバケが都内で毎月開催するデススナック(お酒を飲みながらカジュアルに死生観を語り合うイベント)にて使用できるドリンクチケットや、イベントの出張企画のリターンもございます。
また、リターンC〜Lでは、クラウドファンディング限定デザインのオリジナルトートバッグをお届けします!
多死社会において、死に関する多くの問いが生起し、死との向き合い方が問われています。 変化を続ける社会の中で、死と死者をめぐる行為も時代に応じて、変化していきます。 死をめぐる新たなつながりときっかけを、自由でカジュアルな発想から作り出した「49日のひきだしもなか」を応援しています。
「49日のひきだしもなか」のお話を聴いて石材店の立場としてまず浮かんだのが、49日の納骨の際に時折“遺骨を食べる”という人がいるということ。 故人を体内の一部に残したいというお気持ちからなのだと思います。ただそれをするにはほかの家族の反対や、また衛生上の観点から悩まれる方の姿を見てきたのですが、この最中はある意味ご遺骨を「もなか」に見立てて、思い出やその人の色を体の中に入れることができるのだと感じました。 49日の意味は仏教的なものですが、仏様になっていく故人と、伴走して想いを募らす意味でも「もなか」を作る体験が亡き人への想いの再確認もでき非常に興味がわいてきました。 まさに供に養う。「供養」の体験をしっかりと伝えているなと思います。
三和物産株式会社さん、さだまらないオバケさんとは以前3社共催で展示会「葬儀の心のこり展」をさせていただきました。 “入棺体験“や”死をリデザインする“といった現代にはなかなかない活動をしている両社とは今後も何か取り組んでいく予定です! 現代にあった「新しい弔いのカタチ」として、「49日のひきだしもなか」の制作はストーリーからとても共感します! 各故人を想い出す時間というのはとても大事で、色に注目してぜひ“想い出して“みてください。 この世から心のこりをなくすべく、「遺書動画」の普及に勤しむ弊社とともに同じ方向性のビジョンを追って活動している仲間として心から応援しています。
ありがたいことに、他にも様々な方から素敵な応援メッセージをいただいています…!
ここに載せきれなかった応援メッセージは、今後の活動報告にてご紹介させていただきます。
今回のクラウドファンディングでご支援いただいた資金は以下の目的で使用させていただきます。
①「49日のひきだしもなか」の製造初期費用
もなかの金型製造費 / パッケージ設計・型製造費
②「49日のひきだしもなか」の生産にかかる費用
もなか製造費 / その他材料の調達・製造費 / パッケージ印刷費
③コンテンツ制作にかかる費用
パッケージデザイン費 / 動画制作費 / 画像素材制作費 / その他コンテンツ制作費
④クラウドファンディング手数料(集まった支援金の9%)
実施スケジュール
2023年4月 試作品サンプルの完成
2023年4~5月 クラウドファンディング実施
2023年5~6月 初期ロットの製造
2023年6月 リターン発送
私たちは今回、「49日ってなんだっけ?」という問いをテーマに、現代のカタチに合った”新しい49日”を考えてきました。
これまでの49日に囚われずに、故人を大切に想うすべての人が、それぞれのタイミングで故人を想う時間をつくれる「49日のひきだしもなか」。
故人への想いを雲の形のもなかに乗せて、ぱくっと美味しく食べれば、きっと気持ちも晴れやかになるはず。
そんな体験をぜひ多くの方々にお届けしたいと思います。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
スペシャルサンクス
今回のプロジェクトの公開にあたってご協力くださったみなさまに感謝をこめて。
動画撮影・編集:Tyler filmz、五江渕勝さん、桑澤孝博さん(バミ神)、佐久間はるかさん
写真撮影:井内良さん、れいちゃん&けいちゃん
撮影場所提供:100BANCH
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る暑中お見舞い #お盆に雲もなか
2023/08/10 08:51こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
雲もなか、発送に関するお知らせ
2023/07/02 09:01こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
「雲もなか」ついに完成!順次発送開始いたします!
2023/06/29 14:21こんにちは。クラファン終了後、約1ヶ月が経ちました!皆さまにいただいたご支援のおかげで、ついに「KUMOMONAKA(雲もなか)」が完成いたしました!商品が届いたときのときめき感、フタを開けるときのわくわく感にこだわってパッケージをデザインいたしました。また、故人への想いを表現するときに、道具の使いにくさがその妨げにならないよう、使いやすさにもこだわって作りました。私たちの想いとこだわりが隅々まで詰まった商品を、皆さまにお届けするのがとても楽しみです!リターン発送も着々と進んでおり、順次発送を開始いたします!オバケリターンThank youカードもオリジナルで作成いたしました!ご支援いただいた皆さま、この度は本当にありがとうございました。お手元に届くまでもう少し、楽しみにお待ちください!さだまらないオバケ 佐久間 もっと見る
とても素敵な企画ですね。 心がほっこり温まります。 大切な人を想いながら作ります。