2023/09/17 09:14

9月13日(水)に名古屋のYWCAで、映画にご出演いただいたフィリピンキャストの皆様向けの試写会が開催されました。30名を超える多くの方に撮影依頼1年ぶりにお会いすることができました。



映画の中で、フィリピンキャスト・マネージャーとして参加いただいた、フィリピン移住者センター 代表のバージ石原さんからは以下のようなコメントをいただきました。

「この映画の相談があった時は、日本で暮らすフィリピン人がどのように描かれるか正直不安でした。でも完成した映画をみて、なぜ、フィリピン人女性が日本に出稼ぎにきたのか、エンタテインメントのVISAなのか、そうでないのか、偽装結婚や人身売買のことがきちんと描かれています。フィリップンパブで働いている女性は悪くありません。みんな理由があって日本にきて、生き延びるために、家族のために、頑張っています。この映画は私たちの心に響きました。 この映画を日本だけでなく、世界に拡げたいです」

When I was consulted about this film, I was honestly worried about how Filipinos living in Japan would be portrayed. But after seeing the completed film, I found that why Filipino women came to Japan to work, entertainment VISA or not, fake marriages and human trafficking are depicted properly. The women working in Filipino pubs are not bad. They all came to Japan for a reason and are doing their best to survive and provide for their families. This film touched our hearts. We want to spread this film not only to Japan but also to the world! 

▲バージ石原さん

<バージ石原さんとは?>

https://www.plaza-clair.jp/interview/contents/00115202.html


(上記WEBサイトより転載)

1992年に来日、その後日本人男性と結婚しフィリピン女性のドレス修理をしていた 際にDVをはじめ女性たちが抱える様々な問題を知ります。対応の必要性を感じ1997年フィリピン人女性支援団体を立ち上げ、 後にフィリピン人男性の労働問題に対応する団体と統合し2000年にフィリピン移住者センター(以下FMC)を設立、20年以上 に渡り支援活動に奔走されています。前述の後藤さんはFMCの活動にも参加しています。また、オーバーステイとなり就学できない子どもが増加し、支援のための「国際こども学校」の設立にも関わられました。

FMCは外部組織、専門家(弁護士、医師、労働組合、NPO、行政等)と協力しつつ支援の輪を拡大してい ます。各地のフィリピン人コミュニティの組織化にも協力されています。また、地域の祭りやイベントに参加したり、公園の清掃をするなど外国人と地域の自治会との関係構築も進めています。このような長年の献身的な取り組みに対し県知事や県弁護士会から表彰も受けています。ただ、自治体との連携は重要でありながら、まだまだ十分にできていないとのこと。今後の更なる連携が望まれます。  

▲映画の現場でフィリピン料理の確認をするバージ石原さん


▲フィリピン料理が用意されたパブ嬢たちの食事シーン

白羽監督は自身のブログでも以下のようにコメントされています。

「笑って泣いて拍手まで貰って皆さん楽しんでもらえたので製作者として安心したし、監督として自信になった。間違っていなかったんだと。中でも「母親がパブで働いていたのを恥じていたが、こうして一所懸命に働いていたんだと思ったら、母を誇りに思う」と涙ながらに語ってくれた日本育ちのフィリピン人(映画に出てもらっている)の言葉は、居合わせた一同の胸に響いたと思う」

Everyone laughed, cried, and even applauded, which made me feel relieved as a producer and confident as a director. I felt confident as a director that I had not made a mistake. One Filipino who grew up in Japan (and was featured in the film) said with tears in her eyes, "I was ashamed that my mother worked in a pub, but now that I know she worked hard like this, I am proud of her.

監督のブログもこちら。

https://mitts.hatenadiary.jp/entry/bemyguestbemybaby1



メインキャストの一宮レイゼルさん、ステファニー・アリアンさんにもご参加いただき、大変盛り上がった試写会となりました。


この映画は日本人は勿論のこと、日本に住む多くのフィリピン人の方に拡げていきたいと思っています。そしてこの映画を題材にたくさん対話ができることを臨んでいます。まずは愛知県内で1,000人が目標です。クラウドファンディングにご協力いただいている皆様、引き続き宜しくお願いします!

We would like to spread this film to not only Japanese people but also to many Filipinos living in Japan. We also hope to have a lot of dialogues on the subject of this film. Our first goal is to reach 1,000 people in Aichi Prefecture. Thank you for your continued support for our crowdfunding campaign!