神奈川県逗子市でリトルフリーライブラリーを設置されている
トレイルランナー 宮地藤雄さんにお話をうかがいました。
宮地さんがリトルフリーライブラリーを設置された経緯などは宮地さんのnoteをご覧ください。
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■やっていて良かった点、困った点など教えてください■
リトルフリーライブラリーをはじめてしばらくはあからさまに本がなくなりました。ごそっと手を広げた幅でジャンル関係なくなくなることが続いたので、イタズラだと思います。これは半年くらいでほぼ無くなりました。
対策としては特に大切に沢山の人に読んでほしい本にサインないし、ハンコを押すようにしました。
ただ、それをしなくても相手が飽きて仕舞えばそういったことはなくなります。我が家は小学校と中学の通学路なので、時々そういう事をする子がいます。もちろん、ずっと監視するのではないですが毎日のように本を並べていると並び替えられた本や雑然となっている様子から色々想像が出来ます。
あとは僕は寄贈を受け付けていません。本箱に入り切らないのが理由です。元々手持ちの本を出しきれてないので、寄贈は受けていません。それでも不定期で本箱に入れていく方がいますが、変な本(宗教の勧誘など)でなければそのままにしておく方が多いです。
とはいえ、最終的な話としてはどちらかといえば返ってこない本の方が多いです。
困るもしくはマイナス面はこんなところでしょうか?
基本的には登下校の際の利用。
返す前に慌てて歩きながら読みつつやってくる子やうちの前で本を広げて読み込んでいる子、小さなお子さんが借りに来てくれたり微笑ましい所には度々出会いますのでやって良かったと思ってます。
あとは、お会いすることはほとんどないですが、高齢の近所の方にも利用していただいてると思ってます。これは図書館までは遠い…という方に向けての対策でもあるので、近所への貢献は出来てると思います。
場所や季節に合わせて蔵書を少しずつ変えてみるとより稼働するように思います。
夏休みや冬休みの前には子ども向けの本を意識的に入れています。最終日に借りて帰る子が多く、新学期にどさっと帰ってきます。これは我が家が通学路に面しているからです。ただ、こうした部分も稼働しながら気がついて蔵書を意識するようになりました。
基本的に細かくチェックする必要はないですが、始めるのであればきまりは細かく作らず、やりながら少しずつ変えていくもしくは決めていく。で良いと思っています。
「借りて読んでね。読んだら戻してね。」
ルールは一つ。
↑様々な経験を経て、張り紙を貼った現在の様子が最初の写真
加えて、張り紙を通じて「もっと本を読みたくなったら…」
として、近所の本屋と図書館を進めています。もっと本を読むことと本が売れないと本屋が廃れてしまうので、本を買って読むことも提案しています。
以上、お役に立てば幸いです。
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経験者のお話、大変参考になります!
最後にお話されたように、本屋さんや図書館を勧めていらっしゃるのもいいですね。
読書離れが進む中、このような活動をきっかけに、もっと本を読みたいという人が増えてくれることを願っています。
宮地さん、ありがとうございました!