THE M/ALL メインビジュアル
グラフックデザイナー 美術家の 小阪 淳さんが作ってくださいました。
不思議な形の構造体の上部と下部に、バベルの塔の残骸ようなものが見えています。
新しいものを構築して、バベルの塔を置換しているのか、あるいは構造体そのものがバベルの塔と化しているのか。
いずれにせよ、それは「作ることのジレンマ」を表しています。
何か新しいものを作るとき、何らかの破壊を伴います。
何を破壊し、何を作るべきなのか。
作られたものが、壊されたものよりも優れているのか。
力が危うさを持つのは世の常です。
作ることもまた、力です。
常に自戒の念を持ち、自身を批判対象にすることができるのか。
遠藤治郎さんや奥田愛基さんと話していて、そんなイメージに結び付きました。
私自身は「矛盾」とか「ジレンマ」といった関係に対する注視が重要だと思っています。
これは相対主義的な話ではなく、矛盾した力の拮抗を前提として世界をとらえようということです。
なぜ日本国憲法前文の理念が実現されないか。
そこには理念と現実のジレンマや矛盾があるからだと思います。
人や社会はその内に、拭い得ないジレンマや矛盾を持つことを前提にとらえるべきなのではないかと思っています。
小阪 淳
小阪さん、朝日新聞の論壇時評で挿絵も描いています。
その一枚に社会が浮かび上がる 風刺画的な作品。
このTHE M/ALLも、めちゃめちゃかっこいいです。
ということで!!!!
Tシャツと、モッズパーカーにしました!!
こちらも代々木上原のセレクトショップ12XUのディレクションのもと、初夏から梅雨、秋までぴったりな Tシャツと、モッズパーカーは残り6枚となりました!!!
この機会にぜひぜひ着てください。
みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。
日本国憲法 前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、 われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、 この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。